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アセトンに過マンガン酸カリウムを加えても爆発は起こりませんか?
また、水にシアン化カリウムをとかしたものの廃液処理をする際に、過マンガン酸カリウムを加えてから塩基性廃液へ処理するという手順は間違っていませんか?

水+アセトン+シアン化カリウムについての廃液処理で、まずシアン化カリウムを過マンガン酸カリウムにより酸化させ無毒化した後に塩基性廃液に捨てようと考えてます。
この際に、アセトンが酸化されて過酸化アセトンになってしまわないかが不安です。
発煙硝酸によりアセトンが酸化されて爆発するという話を聞いたので…
よろしくお願いします。

A 回答 (1件)

シアン化カリウムの処理方法としては、


塩基性にしてから次亜塩素酸ナトリウム水溶液で処理するのが一般的です。
Wikipedia等に次亜塩素酸Naでの処理法が記載されています。
pH10以上の塩基性条件下で次亜塩素酸Naを加えて
シアン化物イオンをすべてシアン酸イオン(CNO-)とします。
その後pHを中性前後に戻してシアン酸イオンを分解させる方法です。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%82%A2 …


過マンガン酸カリウムは酸性でこそ強い酸化力を示しますが、中性塩基性では微妙です。
だからといって酸性にすると遊離シアンから青酸ガスが発生するので
過マンガン酸カリウムでの処理は避けるべきでしょう。


過酸化アセトンですが、過酸化アセトンは基本的に過酸化水素との反応で生じます。
他の酸化剤であれば安心、とは言い切れませんが、過酸化アセトンは結晶性が高く
水アセトン系でも白色沈殿を生じるので見た目で生成を確認できます。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%81%8E%E9%85%B8 …


アセトンと発煙硝酸の混合で爆発、という事例に関しては、
発煙硝酸とは濃硝酸にさらに二酸化窒素を吹き込んだもので、
非常に強力な酸化力を持ちます。そんなものをアセトンと混ぜたら一気に反応が進んで
爆発に至ることは十分考えられる事故です。同様にアセトンに
ダイレクトに固体の過マンガン酸カリウムを加えるのは爆発の危険性があります。
低濃度の水溶液にした場合には水が反応による発熱を受け取るので、
濃縮しない限りは爆発の危険はあまり無いと言えるでしょう。


遊離シアンの処理に関しては、
処理に自信が無いようであれば廃液処理業者に依頼するのが最も安全でしょう。

自前で処理する場合は
まずは少量で急激な発熱・発泡などが起こらないことを確認した後、
出来るだけ低濃度で少量ずつ、液温を計りながら行うのがセオリーです。

遊離シアンの処理方法は先ほどのWikipediaのページを含めて、
『シアン 処理』で検索すると何件かHitしますのでそれらを参考にしてはいかがでしょうか。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます!

やはり簡便でも不十分な処理法ではなく、きちんとした処理法のアルカリ塩素法で廃液処理してみます。
やはり、危険でしたか…。過マンガン酸カリウム加えなくてよかったです。
丁寧でとてもわかりやすいご回答ありがとうございました!

お礼日時:2015/07/19 09:52

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