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何故、映画業界のスタッフはフリーランスの方が多いのでしょうか?
詳しい方がいらっしゃいましたら、教えて頂きたいです!

A 回答 (3件)

映画業界のスタッフといっても職種はかなりありますので、それによりけりです。


例えば、音響関係のスタッフだとフリーではなく、音響系の会社の社員だという方はいます。
撮影関係だと、カメラマンもその助手もたいはんがフリーランスです。
衣装なんかだと、大手(大手といっても、映画関係の会社はそのほとんどが規模は中小企業です)衣装会社の社員も居れば、フリーの方もいます。
プロデューサーなんかだと、億単位のお金のやり取りがあるので、個人口座でのやり取りというわけにはいかないので、社員の方は多いです。ただ邦画の製作会社というのは社員数の規模は数人から数十人程度なんですが。

No1の方が書いている通り、邦画全盛期の50年代は東宝・東映・松竹・大映・日活の大手5社がありました。2015年の現在、映画製作が出来るスタッフを抱えているのは東映と東宝くらいのものでしょうか。
製作元が松竹とか日活とかなっていても、社員だけですべてのスタッフを補えないので、助監督やカメラマンなんかはフリーの方だったりします。東宝も東映もカメラマンまでは社員として残していないと思うので、どこも似たり寄ったりといったところでしょうか?
東映は大泉のスタジオで戦隊ヒーローものをいまでも作っているので、そのスタッフの何人かは社員なのかもしれません。

フリーでも売れているスタッフは次々に仕事が来ますが、製作の次期が重なったりすると、掛け持ちはなかなか出来ないので、どれかを選ぶことになり、1年を通してずっと仕事がある=毎月ギャラがもらえる、ということはまずありません。

またスタッフといっても、撮影と録音では仕事内容がまったく違いますので、質問者のペプチドさんが、どういった職種に興味があるかで、フリーしか道がないのか、小規模だけど毎月給料が入る社員という道があるのかが違ってきます。

普通映画を作る上で次の三段階に分けます
プリプロダクション(製作を開始するまでの準備)
プロダクション(撮影開始から撮影終了まで)
ポストプロダクション(仕上げと呼ぶこともありますが、編集やダビング、音楽入れ、現像などから0号プリントをあげるまで)

取りあえずプロダクション段階までに必用となるスタッフをざっとあげておきます。

企画製作
 ・プロデューサー
 ・ラインプロデューサー
 ・製作担当
 ・製作進行
監督
脚本
演出部助
 ・チーフ助監督
 ・セカンド
 ・サード
 ・フォース(規模が大きくないと助監督はだいたい3名です)
撮影部
 ・カメラマン
 ・チーフ(色彩設計や露出などを担当します)
 ・セカンド(ピン送りといって、レンズと被写体までの距離を計測し、ピント調整などを行います)
 ・サード(主に撮影機材の準備・点検・フィルムだと装填を担当します)
照明部
 ・照明技師
 ・チーフ
 ・セカンド
 ・サード
 ・フォース(規模が大きかったり夜間撮影が多いと、助手はもっと増えます)
美術部
 ・デザイナー
 ・デザイナー助手
 ・大道具
 ・大道具助手
 ・小道具(規模によってもっとスタッフが増えることもあります)
録音部
 ・録音技師(技師は録音用レコーダー”スイスのNAGRAなんがが有名です”を扱います。助手はマイク関係を扱います)
 ・チーフ
 ・セカンド
 ・サード
衣装部
美粧・結髪(いわゆるメークさんです)
記録(スクリプターといいます)
編集
編集助手

音楽作曲者

ここまでだとたいはんがフリーランスのスタッフですが、これ以降のポストプロダクションの段階で

CG作成スタッフ
音楽の録音スタッフ
効果音の作成スタッフ
音楽や効果音やセリフなんかをMIX・ダビングして、劇場でどんなふうに聞こえるか、音響をデザイン・録音するスタッフ
現像(厳密にはもうほとんどなくなってしまいましたが)上映プリントの作成スタッフ

といったことに関わるスタッフは大半が社員です。

最後に参考文献のご紹介を
CG全盛のいまとなってはちょっと古いのですが、映画業界のスタッフにどんな職種があって、その仕事内容はどんなものなのかを紹介したものです。

「実録!スーパー映画人」
ハリウッドで活躍し、アカデミー賞を受賞するなどした裏方さんたちのインタビュー集です。なんと1円だった....
http://www.amazon.co.jp/%E5%AE%9F%E9%8C%B2-%E3%8 …

こちらは読んだことがないのと、やはり古い情報になりますが日本の映画界を取りあげているので

「映画のスタッフワーク」
http://www.amazon.co.jp/%E6%98%A0%E7%94%BB%E3%81 …
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
ものすごく分かりやすく説明していただき、とても勉強になりました!
さまざまなポジションによって異なるんですね、、、!
将来は美術、装飾系に関われたらなと思っています。

お礼日時:2015/09/06 17:26

追加です。

ゴジラなどの怪獣映画は東宝です。ゴジラの映画には必ず加山雄三の若大将シリーズがついていました。
 ゴジラを見る私のような少年が、若大将に憧れる。加山雄三のファンがゴジラのファンになるそんな戦略があったのだろうと思います。
それに対抗して別の映画会社がガメラを作ったり、大魔神を作ったりしました。
あの頃はほとんど毎週映画館に行っていました。洋画も良かったですね。
 洋画を見るのはインテリで邦画を見るのは庶民と言うのが常識でした。
 本当に懐かしいです。
今でも母(93歳)が大好きですので昔の映画をレンタルビデオで見せています。
 母は高倉健のファンです。
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昔は、東映とか松竹とか、激しい競争があって、確実に儲かっていたから自前で監督や俳優を抱えて、育てる余裕があったのです。

映画会社は映画館も全国に展開していましたので、良い監督、良い俳優は死活問題だったのです。
 日活は吉永小百合で、東映は高倉健です。松竹は寅さんです。
 ですから素晴らしい監督も名優もたくさんいましたね。
 今ではシネコンですから。映画会社がどんなに上映したいと思っても、売れない映画は上映されません。その点映画業界が厳しくなったのです。
ですから、余裕がないので、全てのスタッフを1本いくらで契約しているのです。
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この回答へのお礼

なるほど!やはり映画は金銭面が厳しいんですね、、、
ご丁寧にありがとうございます!

お礼日時:2015/09/05 13:32

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