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No.1
- 回答日時:
束一的性質とは、不揮発性溶質の希薄溶液で、溶質の種類に寄らず、
溶質分子の数、つまり溶質分子のモル濃度にだけ、依存する性質のことですよね。
代表的には、沸点上昇、凝固点降下、浸透圧などがあります。
もう少し噛み砕くと、今、溶媒Aに
1)溶質Bを0.01mol/l溶かした。 2)溶質Cを0.01mol/l溶かした。
3)溶質Dを0.01mol/l溶かした。
この3種類の溶液(溶媒は全てA)において、沸点上昇や凝固点降下は
同じ値になるということです。
繰り返しますが、溶質の種類に寄らず、添加した溶質分子の数だけに起因するからです。
さて、問題を見てみましょう。
1)のpHは、水に溶質をどれだけ溶かしたのかも重要ですが、強酸か弱酸か
溶質の解離度によって変化してしまいます。よってpHは束一的性質ではありません。
2)溶媒の分子量がわからなくとも、溶質の分子量が分かっていれば、どれだけの
溶質分子の数があるのかわかります。溶剤の種類が分かっていれば、必ずしも
溶媒の分子量はわからなくとも大丈夫です。
3)モル凝固点降下定数からわかるのは、溶媒の情報なので、この値から
浸透圧を計算することはできません。
4)溶媒表面に集合してしまう溶質は、均一に溶解する溶質とは、添加した
分子数が同じでも、表面近傍に存在する分子数が異なってしまいますので、
溶質の種類によらず・・・ということから外れてしまいます。
5)束一的性質は、均一に溶解していれば、溶質の種類にはよりませんが、
溶媒の種類の影響は受けてしまいます。
溶質と溶媒とを混同しないようにしてください。
また、希薄溶液であること、加える溶質は少量なのですよ。
だから、種類によらないのです。
大量に添加してしまうと、溶質の種類の影響は出てしまいます。
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