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成尋阿闍梨母の言葉に「身分が高くても低くても、母が子をおもう心は父親とは違う」というものがあり、この言葉がどのような状況で言われたものなのかを知りたいのです。

この言葉をご存知の方、もしくは成尋阿闍梨母集について書かれた本やサイトをご存知の方がいらっしゃったら教えて下さい。

A 回答 (1件)

【成尋】


藤原貞叙の子、成尋は7 歳のとき、岩倉大雲寺に入り受戒し、
1054年、勅を受けて天台宗、延暦寺総持院阿闍梨となりました。
1072年、62歳でかねてからの希望であった宋に渡りました。
日本には、残された80歳ほどのの老母が残されました。
三年後には必ず帰国すると母と約束したが
生涯二度と日本に帰ることが出来ませんでした。

【成尋阿闍梨母集】
成尋の母は成尋との別れ、悲しみを歌に表現しました。
それが成尋阿闍梨母集ですね。成尋阿闍梨母日記ともいわれています。

【母の悲しみ】
62歳で入宋した子、成尋との別れは今までの長い人生で一番つらい別れだったのでしょう。
父親ならば息子の希望は喜んで受け入れることが出来るかもしれないが
私は別れて生活することは、悲しいくてつらいということでしょう。

しのべどもこの別れ路を思ふには
          唐紅の涙こそふれ

涙川なくなくなりて絶えぬとも流れけりとは
           あとに来て見よ

本としては下記のものがあります。
【成尋の入宋とその生涯】
著者/訳者名 : 伊井春樹/著
出版社名 : 吉川弘文館 (ISBN:4-642-07491-0)
発行年月 : 1996年06月
サイズ : 248P 20cm
販売価格 : 2,730円(税込)

【校注成尋阿闍梨母集】
成尋阿闍梨母 (著), 伊井 春樹
価格: ¥1,890 (税込)

参考URL:http://www.asahi-net.or.jp/~sg2h-ymst/yamatouta/ …
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この回答へのお礼

詳しいご説明ありがとうございました。本も大変参考になりました。

お礼日時:2004/07/11 21:57

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