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日本語勉強中の友人に聞かれて、考え込んでしまいました。
「のんべんだらり」って、そもそも「のんべん」+「だらり」でいいのでしょうか?
また、語源をご存知の方、
いらっしゃいましたら教えてください。

A 回答 (3件)

#1です。


もうだいぶ経ちますので、ご覧にはなられないかもしれませんが、#1の回答を訂正、補足します。
#2さんの回答を拝見して、なるほどと思い、先日図書館に行って調べてきました。これが正解だというものは見つかりませんでしたが、とりあえず調べた結果を書きます。


●「のんべんぐらり(だらり)」について

以前は「のんべんぐらり」の方が主に使われていたらしく、辞書によっては「のんべんぐらり」しか載っていないものもありました。そしてそれらの意味、語源については、

・「のんべん」はのんびりと平然としていること。「だらり」はだらしのないさま。(「絵解き江戸っ子語辞典」より)

・ノンベンは怠惰のことか。東北の方言で怠け者をノメシ、長野県諏訪などでノベというのと同じか。延べるということか。(「日本語語源辞典」より)

・ノンベンはノベ也。遅緩怠惰を云。(「日本国語大辞典」中の例文「俚言集覧」より)

・俗語と思わるれども、強いて言わば是も「のん」は「軟(なん)」の字にて「軟免偶然(のんべんぐらり)」ならん。(「日本国語大辞典」中の例文「志不可起(しぶがき:江戸時代の方言集)」より)

などがあり、最初の「のんびり」も「延び」の変化したものですので、「のんべん」が「延べ」を語源とする説が有力のようです。
ただし、最後の一つが「軟免」から来たものという説になっています。この「軟免偶然」については意味がよく分かりませんでしたが、「軟らかく免れる」ということで、のらりくらりとした感じでしょうか。
とにかく説は一つではないようです。

なお「ぐらり」については、「のらりくらり」の「くらり」(=とらえどころのないさま)と同源かとも思いましたが、根拠は見つかりませんでした。


●「のべつ」について

ここで、私が#1で挙げた「のべつ」ですが、調べたところ、

・のべつは「延べる」の「のべ」と関連する副詞で、ずっと休みなくの意。(「暮らしの言葉語源辞典」より)

・しょっちゅう、絶え間なくの意で「のべたら」とも言った。だらだらと常に述べるから言ったものらしい。(「絵解き江戸っ子語大辞典」より)

ということで、「延べる」「述べる」と二つの語源が見つかりました。ただし「述べる」の方も

・述ぶ:言を永延(なの)ぶる義。(「大言海」より)

ということで「延べる」から来た語のようで、両方とも「延べる」と関連した語としてひとまとめにしてよさそうです。つまり語源を遡ると「のんべん」と同じである可能性がある、ということになります。
しかしながら、「のべつ」の意味は「のんべん」の「のんびりした」という意味と異なりますので、「のべつ」が「のんべん」の(直接の)語源である、という#1の説は誤りということになると思います。


●「べんべんだらり」について

ところで、#2さんが挙げられている「べんべんだらり」ですが、

・いたずらに時間を過ごすさま。(「大辞林」より)

と、「のんべんだらり」と意味が大変似通っており、「便便(べんべん)」についても、

・Benbento(ベンベント)シテイル:<訳>のんびりとしかも気ままにしていて暇である。(「日葡辞典(江戸初期の日本語・ポルトガル語辞典)」より)

ということで、「のんべん」と何らかの関係があるものと思いましたが(それが正しいという根拠を調べるために図書館に行ったのですが)、どの辞書を見ても、この2つの語を結びつけるような記述は見つかりませんでした。
ただし、これだけ形も意味も似ている言葉が全く無関係とは考えにくいと思います。


●「のんべんぐらり」と「べんべんだらり」

それで、この2つの語の成り立ちについて、ちょっと推測してみました。

1)「のんべんぐらり」の「のんべん」は、古い辞書を見る限りでは「のんべんと」という副詞的用法が見つからなかったので、「のんべんぐらり」という語で初めて使われた。

2)一方「べんべん」の方は、「べんべんと」という用法が見られ、文献も「べんべんだらり」が載っているものよりも古い(あくまで調べた範囲ですが)ので、「べんべんだらり」が生まれる前に単独で存在していた。

3)その後「べんべん」と「だらり」が結びついて「べんべんだらり」という語が生まれた。

4)この「べんべんだらり」と「のんべんぐらり」が、後に意味が似ているために混用されるようになり、「のんべんだらり」となって、「のんべんぐらり」の意味で慣用的に使われるようになった。

以上の様ではないかと考えますが、ただし、まったくの当て推量です。


●最後に

今回は質問者さんが、日本語を学習中の方に尋ねられたことについてのご質問ということで、より確かな根拠の求められる質問であったにも関わらず、根拠のあいまいなまま、しかもそれを明示せず、自分の知識の範囲内でほぼ正しかろうと判断して回答したことについて大変反省をしております。どうもすみませんでした。
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 しかるべき根拠からではないのですが、このようなアプローチもあるのではと。



 便便(べんべん):徒(いたずら)に時間が経過する様。
 だらだら:たらたらを強めた言い方で、物事が決まりなく長引く様。
 だらり:「しだら」の語順を顛倒させた「だらし」がなく、垂れて絞まりのない様。そのような帯姿。
 ここから→べんべんだらだら→べんべんだらり

 伸伸(のびのび):ながながとして捗らない様。ぐずぐず。
 のんびり:束縛なく寛いだ様。のびのび。
 のら:なまけること。またその人。怠慢。
 のらりくらり:仕事もせずに怠け遊び日々を送る様。のらくら。
 ここから→のんびりくらり→のんびりぐらり

 二つの意味が合流し交差して、
 べんべんだらり⇔のんびりぐらり
 「のんべんだらり」や「のんべんぐらり」が生成した?

 何かと「忙しない」昨今、「じょんのび」温泉が各地にあり、そこで「のんべんだらり」の日々で心身を癒して見たいものです。
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おそらく「のべつ+だらり」(しょっちゅう+しまりがない状態)が変形したものだと思います。

また「のんべんぐらり」という言い方もあります。

「のべつ」
http://dictionary.goo.ne.jp/search.php?MT=%A4%CE …

「だらり」
http://dictionary.goo.ne.jp/search.php?MT=%A4%C0 …

「のんべんぐらり」
http://dictionary.goo.ne.jp/search.php?MT=%A4%CE …

参考URL:http://dictionary.goo.ne.jp/search.php?MT=%A4%CE …
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この回答へのお礼

なるほど。のべつ→のんべんに変形したのですか。
「のべつ」/「だらり」なら、別々に説明できそうです。助かりました!

「のんべんぐらり」は初めて聞きましたが、
やはりことばの響き同様、だらだらと無為に時間をすごすイメージに変わりは無いのですね。

ありがとうございました。

お礼日時:2004/07/06 11:12

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