No.2ベストアンサー
- 回答日時:
司馬遼太郎さんは、かなり宗教に造詣の深い方で、お若い頃、新聞社で宗教担当などなさってたんですよ。
面白いことに、宗教担当記者時代の司馬さんは、結構、宗教(仏教)に批判的だった様ですが。
その後は、珍しく反省されて、仏教の奥深さに傾倒し、仏教に関わるエッセイなども、沢山書かれています。
特に、ご自身が門徒でもあった、浄土真宗の開祖、親鸞に関しては、ベタ褒めしてます。
ご質問の「禅宗」に関しては・・No.1さんが仰る通り、「高級仏教」と言う認識であった様で。
「禅は天才の道であって、私のような平凡な人間が踏み込むべき分野ではありません。」
「私に限って言えば禅の持つような、超人的な精神力の分野は、どうも苦手です。」
などと言う記述がありました。
一方では、「禅」が茶道など日本文化に強い影響を与えた点は、高く評価もしておられます。
司馬さんの執筆量などから考えますと、「超人的な精神力の分野」は、最もお得意な様にも思うのですが。
でも司馬さんの作品は、文体や文章の美しさより、登場人物の人間性を感じさせる描写などが重視されてて。
仏教で言えば、格式ばった禅宗より、人間味のある浄土真宗や一向宗などに近い感じはしますよね?
天才,超人が、あえて庶民目線に拘り続けたと言いますか・・。
司馬さんの様な天才の考え方は、私のような平凡な人間の理解が及ぶところではないのですが。
言葉は選びつつも、「禅宗は何か違う」と言うお立場であった様にも思います。
実際、概ねの禅宗は武家仏教で、現在でも何かとカネが掛る「高級仏教」として知られますが、司馬さんは一向宗の様な、大勢を救済することを目的とした「庶民仏教」に、仏教の本質を見出していたのではないでしょうか?
No.1
- 回答日時:
司馬遼太郎の実家の宗派は、浄土真宗でした。
したがって、凡夫が阿弥陀如来により、極楽往生できるという考えが、その根底にあったのでしょう。
禅宗は、自力本願ですから、凡夫では解脱や成仏は無理です。
したがって、司馬遼太郎は禅による解脱は、自分には高級すぎて無理だと思っていたようです。
禅は、文化となったので、禅での解脱は、禅宗の修行者以外は求めていないと言う事なのでは無いでしょうか?
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