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みなさんこんにちは。建築学を少しだけ嗜んでいるものです。

日本と世界のRC造の普及の違いとはどんなものがありますでしょうか?
おぼろげに

世界は(特に欧州)石造りが多い。
日本では地震が多いため、RC造りのマンションが多い(住宅では木造が一番ですが)。

なんていう中途半端な知識しか持ち得ていません。
いろいろとHPを探したりしてみましたが、なかなか目的のHPを見つけられないので、
ぜひ皆さんから教えて頂ければと思い、投稿させて頂きました。

日本でも高層住宅等でRC造が普及しておりますが、やはり鉄骨造の方が多い気もします。
地震に強いからなのか、関東大震災でその有効性が見いだされたことも起因して、
日本では多く普及しているのか。でも鉄骨も多く、住宅のほとんどは木造でもある。
世界では石造りの住宅もあり、RC造も多い。
と、いろいろとモヤモヤしております。
日本のRC造普及の特異性と言うと変な書き方かもしれませんが、そのようなことを知りたいです。
参考となるHPなんかもご紹介頂ければ幸甚です。

とりとめのない文章で大変恐縮ですが、何卒よろしくお願い致します。

A 回答 (4件)

私は日本の建物が大好きです。


地震大国である以上、頑丈に作らなければいけないのは知っての通り。

白鷺城の漆喰の美しさや、焼杉の防虫、防火効果など、魅力的ですよね。

長い長い歴史の中で、今でも残っている住宅がありますよね。

竪穴式住居は、スカスカなので風を通しやすく、南向きなので土もしっかり固まります。

清水寺。こちらも優れています。釘をいっさい使っていない。つまり、立体パズルのように組み木で組み立てられています。

竪穴式住居と清水寺。
実は、筋交いがありません。メンテを繰り返された現在はわかりませんが、日本の木造建築は、壁が揺れないようにコマイという技術が採用されています。木を網のように組み立て、縦横の揺れに耐えられるようにしています。

で、鉄筋コンクリートですが、とっても重いですよね。
なので、小舞(コマイ)では、その重量に耐えきれず、下の階が潰れてしまいます。

また、木造筋交いができたのは、環境保護の観点もあるとされています。
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>日本と世界のRC造の普及の違いとはどんなものがありますでしょうか?



これを読み解くとなると、建築学だけでなく、建築史・建築に関わる税法・風土など広範囲にわたってしまって、それを明確に表した著書はないと思います。一応私が知っている限りの内容を書きたいと思います。

・地震とRC
RCの日本での問題点は「地震に強いが、コストと重量がかさみすぎること」です。また、風土上の問題として湿気対策と乾燥対策の両立が難しい、ということが上げられます。
同潤会アパートは日本初期のRC集合住宅でしたが、建物の維持とメンテナンスには相当な苦労があったようです。

高層建築において、RCが少なくSRCが多いのは、地震に対する耐性と重量の軽さのバランスがよいからです。日本の地面は柔らかい地層が多く、RCの重量を支えきれないことがあるのです。特にRCで地震に耐える構造を作ろうとすると、さらに重量が増える結果になるため、鉄骨で作る方が軽く地震に耐える構造ができることがRC構造の高層建築が少ない大きな要因になっています。

・税制とRC
日本の個人住宅はほとんど木造です。RCはたしかにコストが高いですが、地震対策を考えればもう少し有ってもいいと思います。でもRCを選択する人はほとんどいません。

理由は日本の税制の減価償却にあります。木造住宅は22年、RCは47年です。ローンの期限は一般的に耐用年数とその人の所得が得られる限界で測られ、その結果35年までとされています。RC造りの場合、ローンが終わっても価値があるわけですが、35年モノの中古住宅を買う層は限られていますので、実際の市場価値は限りなくゼロであり、建築コストと資産価値の差が大きいので、個人住宅は少ないのです。
しかし、田舎のほうで土地が安いと、住宅は木造なのに、同じ床面積でとなりにRCの会社事務所が建っていたりします。これは法人なら世代交代することで50年(事務所扱い)の減価償却に耐えられるからです。

じゃあ、外国の何百年も建っている古いレンガ造り、100年ぐらい経っているRC造りはどうなんだ、というとこれがまた「そういう前提の税法」になっていて「維持ができる」のです。
 日本との一番大きな違いは「リニューアルしたり、再整備したりしたら減価償却費として計上できる」ところにあります。日本でも空調機などできないわけではありませんが、建物の構造壁などは原則的に減価償却に反映されません。

欧米を含めて「何百年もビルを維持できる」のはリニューアルすると、新築と同等の減価償却が受けられるからです。これによって、建築コストに見合う優遇措置を得られるので、何百年単位で建物を維持できることになっていきます。日本も少しづつ変えていますが、それでも風土的に痛みが早いのでなかなかヨーロッパ並みにはなりません。

・建物を取り巻く歴史環境
欧米のというか欧州の建物は石造りのものが、多くなります。それも100年ぐらいの古さならまだ「新しい」と言われ、ロンドンやパリなどは500年ぐらい前の建物も残っていて利用されています。
 
500年前のものが利用可能というのは、日本では考えられないことですが、もちろん理由の一番はレンガ作りであること。地震がないため、古いものでも残っているのです。

では逆になぜ「壊して新しいものを作らないか?」これって意外に日本人は気がつかないですが、理由は「街の景観と規模、そして古い建物が残っていることが国家・民族の強さの証明だから」なのです。

この考え方は、ヨーロッパ大陸には古くから残っています。この発露はギリシャの都市国家とローマ建築に始まると言われています。都市国家は都市の機能を城壁で囲い、その中を国家の所有者=王様が市民に貸し出す形で利用されてきました。つまりヨーロッパにおいての「公共」とか「都市設計」というのは元々国家支配と同等だったわけです。

となると近隣民族と戦争した時に、負ければ都市国家も破壊され、勝ち続ければその都市は残るわけで、500年昔の建物が残っている、というのは「少なくともこの場所は500年間国家機能として生き残った」といえます。都市景観にこだわるのも同じで「古くて立派な建物と、中心部の広い広場、大きな教会」などはその都市と国家の威厳を象徴していたといえます。

だからヨーロッパ人は「都市景観」や「古い建物」の維持に価値を見出し、その結果古い建物と、新しく立てるにしても「見栄えが良くそして何百年も残る建物」を作ろうとするのです。

日本の場合はそもそも都市の発達自体が全く異なります。日本は戦国時代以降、為政者が都市計画をしたこともないし、異民族との戦いもないので「古い都市が威厳を持つ」と言う感覚もありませんでした。
 江戸の街並みは「自然発生的」に起きたもので、江戸城築城時に掘割は作り、大名や旗本屋敷は作った者の、両国あたりの町人街は自然といつのまにかできて行ったのです。逆に堀を渡る橋などは、町人たちが自分たちで金を払って作り、その維持費のために木戸銭を取るような運営方法もあったのです。

だから江戸は「防火」なんて関係なく狭い路地に長屋が立ち並び、それが元で大火事が何度も起きています。火事が起きるたびに、幕府も防火帯などある程度の変更はしましたが、根本的な都市計画がないので、効果的とはいいがたいものであったようです。

また日本の「公共」の概念は欧米と全く違います。特に「土地」に関しては私権はあっても「公共の用」という概念は育ちませんでした。これは城壁都市が無いこともそうなのですが、ヨーロッパでは田畑であっても土地は王族または貴族の所有で、耕作するのはそこを借りて年貢を納める農民か、貴族などが所有する農奴であったのですが、日本では墾田永年私財法から「土地は個人所有」が基本であり、土地=個人財産と言う歴史が続いてきたのです。

そのため前、戦後の焼け野原でも東京の都市計画は進みませんでしたし、前のオリンピックの時に出来た首都高は川を使って作り、いや、明治期だって横浜まで行く機関車は土地取得ができなくて、高輪付近は海を埋め立てて地面を作り線路を引いたぐらいです。

ですから日本の法律には「私権」が強く反映されていて「公共の用のために土地制限をする」ことも難しいし「景観規制」なんてできなかったのです。それでも最近は少しづつ欧米的な「都市空間」が理解されるようになり、景観規制なども受け入れられるようになってきたわけですが、土地という財産に直結するもの、財産的価値を生み出す建築物にまで「公共概念」が入るにはまだまだ時間がかかるでしょう。

そういう根本的な価値観の違いが、日本の都市の景観を作りだしています。ペンシルビルがあったり、隣と色の調和がなかったり、ガラスビルのとなりに瓦屋根があったりするのは、景観をそろえる文化も、強制力を持つ政府も、それを支える市民意識もない、からです。

だから日本は風土も相まって、RCのような作るにもコストや手間がかかり、壊すにも手間がかかるビル、はなかなか作られない、といえます。

質問者様は
>日本のRC造普及の特異性
と書かれていますが、私にすれば「日本ではRCが普及しない特異性」と言うべきだと思っています。

それがいいことなのかダメな文化なのかは見ている人の価値観や視点によるのでしょうが、とにかく「世界中の基準からすれば日本の建築環境はかなり特殊」であることは間違いないし、それは歴史的に作られた価値観や、それによって維持されている法律や経済環境、風土や自然環境、さらには国民意識など大きな範囲で「RCの普及」に足かせがある、ということが事実であり、これを網羅した著作は見たことがない、わけです。

私がここで書いているのは、防災の専門家として同じようにRCなどの地震や火災に強いビル、欧米と異なる環境をかなり調べたからです。
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先ず高層建築で鉄骨造になるのは


RCでは自重が嵩みどんどん不利になってしまう点と
戦後柔構造理論ができて初めて超高層(霞が関ビル)が
可能になってます。
さて本題ですが建築史の資料等を読まれた方が良いと思います。
例えば藤森輝信氏や松葉一清氏辺りの本を読むと単に構造の問題では無く
デザイン面でも時代の潮流による流行り廃り等からの視点も得られると思います。
※なんでもHP等NETで情報や知識が得られるとは限りません、本を読み
 自分の判断と感触を大事にする習慣をお勧めします。老婆心ですが・・・。
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ご参考まで。



https://sumaity.com/press/17/
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