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ドラマで、登場人物が「お付き合いして下さい」と告白する場面を目にしました。

 動詞「付き合う」の主体は「相手」((あなたが)(私と)付き合ってくれ)、「お付き合いする」は謙譲語の形(お~する)、に見えるのですが、敬語として問題はないのでしょうか?

 なにか根本的な考え違いをしているのかもしれません。よろしくお願い致します。

A 回答 (6件)

いささか古い話ですが、下記が参考になるかと。


「連絡(する)」ではなく「(ご)説明(する)」で考えています。

【「ご説明していただく」「ご説明をしていただく」Yahoo!知恵袋】
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-2486. …
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この回答へのお礼

ご回答いただき、ありがとうございます。
 質問の一つ一つに丁寧なご回答を頂き、たいへん感謝しております。理解が深まりました。
 たいへん勉強になりました。重ねて、お礼申し上げます。

お礼日時:2018/08/12 21:49

No.4でコメントした者です。


 No.4のコメントにはいくつかみっともないミスがあります。リンク先を修正しました。ご確認ください……と言いたいところですが、そんなに重要な点ではありません。

 No.4のコメントに対するお礼を読みました。
 かなりむずかしい問題なので、ノタノタと少しずつ進んでいきたいと思います。
「6通り」もありますかね。そんなにないと思いますが。


1、「お」+動詞「付き合う」+「する」
〈動詞「付き合う」を「お~する」で挟んだ謙譲語の形〉です。
※「〜して」をつけると「誤用」になります。
 しかし、「〜して」をつけないと意味がかわります。

2、「お」+サ変動詞「付き合いする」+「する」
(サ変動詞「付き合いする」を「お~する」で挟んだ謙譲語の形)
(「付き合いする」をサ変動詞と認めるかは辞書によって異なる)
「挟んだ」は少し違うと思います。「付き合いする」(やはりヘン?)に「お」がつき、「する」は重複するので1つになるてことでしょう。「ご」+「連絡する」で、謙譲語の「ご連絡する」になるのと同様では。
※「〜して」をつけると「誤用」になります。

×3、「お」+名詞「付き合い」(+「を」省略)+「する」
(名詞「付き合い」に「お」を付けた形、「を」の省略)
 これはナシでしょう。「付き合いをする」は相当ヘンですから。

4、名詞「お付き合い」(+「を」省略)+「する」
(「お付き合い」全体を独立した名詞とする、「を」の省略)
 これはアリでしょう。しかもこの形なら「〜して」がついてもおかしくありません。

×5、「お」+サ変動詞「付き合いする」
(サ変動詞「付き合いする」に「お」を付けた形)
(「付き合いする」をサ変動詞と認めるかは辞書によって異なる)
 これは、事実上「2、」と同じでは。

6、サ変動詞「お付き合いする」
(「お付き合いする」全体を独立したサ変動詞とする)
(辞書には載っていない)

 ということは……。
「1、」は、No.4の【1】の話。
「2、」(5、も)は、No.4の【3】でふれた話。
「4、」は、No.4の【4】でふれた省略の話。
「6、」は、No.4の【3】でふれた話。
 ですかね。
 当方もよくわかってませんが、No.4の追加質問に関しても書いておきます。

追加質問1 「「を」の省略」という考え方は、3(か4)の解釈で良いのでしょうか。
「3、」は無理がありそうなので「4、」でしょう。

追加質問2 3の考え方と5の考え方(4の考え方と6の考え方)は一緒でしょうか、別物でしょうか
「4、」(3、も)は助詞のヲの省略でしょう。
「2、」(5、も同様)は「付き合いする」という動詞を認める考え方。
「6、」は「お付き合いする」という動詞を認める考え方。

「1、」「2、」は「〜して」にできないので×。
「付き合いする」(動詞)はどうにも異和感があります。「お付き合いする」(動詞)はなぜか辞書が認めていません。
 そうなると消去法で「お付き合いをしてください」のヲを省略したものと考えるのがよいのでは。

 おそらくですけど、「お手伝い(する)」「話し合い(する)」「連絡(する)」あたりと比較すると何かがわかるかもしれません。
 ただ、ちょっと考えただけで「付き合いをする」はヘンなのに、↑の例は「〜をする」でにできます。ほかにもいろりおありそうで……。
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とりあえず結論を書くなら、敬語として問題はありません(たぶん)。


「お付き合いする」を「付き合う」の謙譲語の形と考えるとほぼ「間違い」になります。「付き合う」という相手の行為を謙譲語にしているからです。こういう場合、一般的には「して」を削除するのがいいとされます。ただし、「お付き合いいただく」だと、意味がかわってしうのでは。
「お付き合いする」は、「お付き合い(を)する」の「を」を省略した形と考えることもできます。こちらの考え方ならOKでしょう。
 何より、「(私と)お付き合いしてください」という言い回しはフツーに使われています。
 これでは敬度が不足気味(「下さい」は尊敬語ではあっても命令形なので)ということなら、下記あたりをおすすめします。補助動詞の用法なので「ください」と書きます。
「(私と)お付き合いしてくださいませんか」
 ※相手の意向を伺う
「(私と)お付き合いしていただけませんか」
 ※厳密には問題があるという説もあるが、これも広く使われる

 ちゃんと書こうとすると相当むずかしなります。
 詳しくは下記をご参照ください。
https://ameblo.jp/kuroracco/entry-12395522262.html
【「お付き合いして下さい」 教えて!goo 辞書】
 以下は一部の抜粋(重言)。

 少し前に出た質問がとってもむずかしい。
 いったいいくつの問題が絡み合っているのかわからない(泣)。

【1】「お付き合いする」は謙譲語?
「お/ご~する」は謙譲語の基本形とも言える形。
「付き合う」をこの形にしたものが、「お付き合いする」だろう。
 使用例は少ないだろうが、「どなたも時間がとれないのなら、私がお付き合い(いた)します」と言えなくはない。
 この考え方をするなら、「お付き合いしてください」は一般に誤用とされる。

【読書感想文/『敬語再入門』(菊地康人/講談社学術文庫/2010年3月10日第1刷発行)】
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-2327. …
===========引用開始
【引用部】
 ②③④の「お/ご~くださる」は「お/ご~になってくださる」の縮約形で、正しい敬語です。(→§22)。つまり、「お/ご~してくださる(ください)」は一般に誤りで、正しくは「して」を取り払って、ただ「お/ご~くださる(ください)」と言えばいいわけです。(P.95)
 一般にはこれが正解。
 ちなみに、「お/ご」をつけない「~してください」の話は出てこない。やはり敬語でもなんでもないのだろうな。「~くださいませ」にしてもダメなのかな……。
 それはさておき一般に「正解」なのに例外を示しているのが下記のトピの話。これはけっこうレアケースなんだろうな。
235)【「お○○してください」「ご○○してください」「お~してください」「ご~してください」☆日本語教師☆】玉石混交
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-1332. … 
===========引用終了


【2】「お付き合いください」ならOKか
「お付き合いください」なら文法的には問題がない。
 しかし、用法は限られる。
 たとえば落語家が「まくら」(決して「さわり」ではない)で、講演者が冒頭で言う。
「つまらない話にお付き合いください」
 これとは別に、ちょっとした用事に同行してほしいときに「私にお付き合いください」ならおかしくないだろう。しかし、質問の趣旨は「交際の申し込み」。そうなると「お付き合いください」はかなりヘン。
 これがシンプルに「付き合ってください」(敬度は下がる)なら「交際の申し込み」になる。
 なんでそうなるかは言葉の神様レベルだと思うが、地道に辞書をひいて考えてみる。


【3】「付き合う」「付き合い」「お付き合い」の関係(辞書の全文は末尾に)
 辞書の記述について詳しく見ると泥沼決定なので、サラリと読み流す。
 簡単にまとめると、「付き合う」には主として「行動をともにする」と「交際する」の2つの意味がある。これは↑で見たとおり。「付き合い」「お付き合い」にも主として2つの意味がある。
「付き合う」から派生した(ということにしておく)名詞が「付き合い」。「付き合いする」と動詞で使えるのかは、2説に分かれる。個人的には使わない。
「付き合い」に「お」をつけた「お付き合い」は「美化語」だろう。『大辞林』はそんな言葉自体を認めていない。「お付き合いする」はWeb辞書で見る限りはナシ。あれほど許容範囲の広い『Weblio 辞書』ですらナシ。
 個人的には「お付き合いする」はアリだと思う。各辞書の責任者に集まっていただいて、ジックリ話をしてみたい。


【4】「お付き合い(を)してください」の「を」が省略できる理由
 もっともらしい小見出しはつけたけれど、論理的な説明はむずかしそう。
 おそらく、「お付き合い」の部分の独立性が高ければ省略できる。
 たとえば、「お手伝い(を)してください」あたりも、「お手伝いしてください」にできなくはない。でもフツーはしないだろう。下記のどちらかになる。
1)お手伝い(になって)ください」(フツーは「になって」は省略する)
2)手伝ってください
 これが「お付き合いしてください」の場合は、
1)お付き合いください……「交際」以外の意味になる
2)付き合ってください……敬度が下がる
 ということで、「お付き合いしてください」が残るレアケースって気がする。


 ここからあとは「余談」に近いか。
【5】「~ください」の正体
「~ください」は使用頻度が高い表現だが、正体は意外に知られていない気がする。
 先にひいた『敬語再入門』をもう一度見る。
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-2327. …
===========引用開始
【引用部】
「くださる」は本来は恩恵を受ける場合の表現ですが、実際にはそうでない場合にも拡張して使われることがあります。(→§4)。「ください」は文法的には「くださる」の命令形ですが、恩恵を得るという原義とは無関係に、たとえば道を尋ねられて「そこを右に曲がってください」というように(この場合、話手には何の恩恵もないわけですが)広く使われ、依頼、要求などの表現として定着しています。(P.57)
 この説明を見る限り、「~ください」は「尊敬語の命令形」で間違いないようだ。「尊敬語の命令形」なんてアリなの?  
===========引用終了
 これについては少し考えたことがある。
【「ください」は命令口調なのか?】
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-1459. …

「~ください」ではあまりにも敬度が低いときには「~くださいませ」にする方法がある。ちょっと女性的ないんしょうのせいか、「お付き合いしてくださいませ」は相当ヘン。
 そうなると、
「(私と)お付き合いしてくださいませんか」
「(私と)お付き合いしていただけませんか」

 そうなると「~くださる」「~いただく」の話になる。フー、疲れた。
【「いただく」と「くださる」の違い】
https://ameblo.jp/kuroracco/entry-12066402684.html

(略)
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この回答へのお礼

ご回答いただき、ありがとうございます。
 すみません、少し混乱しています。次の六通りを考えました。

1、「お」+動詞「付き合う」+「する」
(動詞「付き合う」を「お~する」で挟んだ謙譲語の形)

2、「お」+サ変動詞「付き合いする」+「する」
(サ変動詞「付き合いする」を「お~する」で挟んだ謙譲語の形)
(「付き合いする」をサ変動詞と認めるかは辞書によって異なる)

3、「お」+名詞「付き合い」(+「を」省略)+「する」
(名詞「付き合い」に「お」を付けた形、「を」の省略)

4、名詞「お付き合い」(+「を」省略)+「する」
(「お付き合い」全体を独立した名詞とする、「を」の省略)

5、「お」+サ変動詞「付き合いする」
(サ変動詞「付き合いする」に「お」を付けた形)
(「付き合いする」をサ変動詞と認めるかは辞書によって異なる)

6、サ変動詞「お付き合いする」
(「お付き合いする」全体を独立したサ変動詞とする)
(辞書には載っていない)

 ご回答にある「「を」の省略」という考え方は、3(か4)の解釈で良いのでしょうか。(それとも、5(か6)という意味でしょうか。つまり、3の考え方と5の考え方(4の考え方と6の考え方)は一緒でしょうか、別物でしょうか)

 もし誤解をしていたら、すみません。よろしければ、お願いします。

お礼日時:2018/08/07 19:08

> 「案内する」→「ご案内する」、「届ける」→「お届けする」なども謙譲語の形であると認識しています。

動詞「付き合う」→「お付き合いする」は謙譲語にはならないのでしょうか。

案内するのも届けるのも自分が主語なので、御案内する、お届けする、は御指摘の通り、謙譲語に分類されます。

さて質問文の『お付き合いして下さい』の主語は、自分なのか彼女なのかという事がキーポイントになりますが、『して下さい』と書いている以上は、彼女に何かして欲しいんだと思います。『させて下さい』なら自分が何かしたいんです。だから『して下さい』が丁寧語で『させて下さい』が謙譲語です。

『お付き合い』は No.2 の方が書いているように名詞の丁寧語です。名詞なら何でも良いわけです。

お付き合いして下さい、お付き合いさせて下さい。
運転して下さい、運転させて下さい。
ウンコして下さい、ウンコさせて下さい。
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この回答へのお礼

ご回答いただき、ありがとうございます。
 大変勉強になりました。重ねて、お礼申し上げます。

お礼日時:2018/08/07 18:56

「付き合いする」を一つの単語(動詞)と見なせるかどうかの問題ですね。



「連絡する」「電話する」はそれぞれ一つの動詞なので「ご連絡する」「お電話する」は謙譲語になりますが、「付き合いする」は「付き合いをする」の「を」を省略したものと見なせますので、名詞「付き合い」に「お」をつけたものは美化語になり、謙譲語にはなりません。
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この回答へのお礼

ご回答頂き、ありがとうございます。
 サ変動詞の例を頂きましたが、動詞「届ける」→「お届けする」なども謙譲語の形であると認識しています。動詞「付き合う」→「お付き合いする」は謙譲語にはならないのでしょうか。
 よろしければ、重ねてお願い致します。

お礼日時:2018/08/02 19:28

丁寧語ですよ。



謙譲語なのであれば、お付き合い『させて』下さい、と書かなければいけません。
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この回答へのお礼

ご回答頂き、ありがとうございます。
「案内する」→「ご案内する」、「届ける」→「お届けする」なども謙譲語の形であると認識しています。動詞「付き合う」→「お付き合いする」は謙譲語にはならないのでしょうか。
 よろしければ、重ねてお願い致します。

お礼日時:2018/08/02 19:20

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