プロが教えるわが家の防犯対策術!

イギリス連邦の加盟国の君主はエリザベス女王ですよね。例外もあるようですが
彼女は立憲君主制の女王なのでそこまで力はないかもしれませんが、イギリス政府の意見は連邦内でどこまで通用するんですか?

A 回答 (3件)

「イギリスに憲法はない」と思ってる人が、たまにいるかも知れませんが、イギリス憲法学という学問がちゃんとあって、それによりますと……。

たとえば、英国王が政府に対して持っている権利は、実際には少ししかないが、その中に「諮詢を受ける権利」、「激励する権利」などがあるといいます。前者は、国王が政府に下問して、説明を受ける権利のようなものです。
一方、後者に基き、英国王はイギリス連邦各国の総督(英国王の名代)を「激励」することが可能です。励ますのであって指図(さしず)するのではないようです。

1987年にフィジー(南太平洋の小さな島国)でクーデターが起こった後、その方法が用いられました。イギリス政府は非民主的なクーデターに反対でしたが、フィジーに介入するのは内政干渉になってしまうので、エリザベス女王が(反クーデター勢力の)総督を「激励」するという、バイパスみたいな手法をとりました。
これが仮に日本だったら、天皇は政治的権能を持たず、国事行為の中に「朕が百僚有司」を激励することなどは含まれていないため、そんなことはできません。まあ日本連邦も存在しないわけですが。
    • good
    • 0

いろいろ勘違いしてるな.



「イギリス連邦」において現在エリザベス2世女王を君主に仰ぐ国は, そうじゃない国の半分以下しかない. また, ウェストミンスター憲章によって各国政府は対等であるり, 「イギリス政府の意見」は他国には適用されない.

ついでにいうと, イギリス女王としてのエリザベス2世の権力は実際には絶大なものがある. 「慣例として使わない」だけ.
    • good
    • 0

イギリス連邦の加盟国に対するエリザベス女王の権力は「ほぼ無いに等しい」です。


そういう点からみれば、カナダやオーストラリアなどの連邦国であっても独立した国家であるといえます。

ただ、国家には同盟関係や利害を共有する関係国があったほうが安定するので、その点で「歴史的な経緯からイギリスを支持し、イギリスの方針と同じ方向性に動く国」という同盟関係が「イギリス連邦」であるといえます。

なので、たとえばパキスタンはインドと関係が悪くなって、核兵器開発をイギリスなどから非難されると脱退、それらが収まるとまた加入なんて経緯をたどります。

また、イギリス連邦の君主は厳密にいえば「イギリス王がその国の王」になります。なので、エリザべス女王がカナダに行けば「カナダ女王」と呼ばれ、待遇はあくまでもカナダ自国の王としてのものになります。

そのため普段イギリスにいる国王の代理として、総督が派遣されているのですが、これも近年はその国内部で総督を選び、イギリス国王に任命してもらう、というやり方をしているので、昔のようにイギリス本国から総督が派遣され、イギリス本国の意向が反映される、というわけでもありません。

したがって、権威はあっても権力がない同盟関係がイギリス連邦だといえるでしょう。
    • good
    • 1

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!