
No.2ベストアンサー
- 回答日時:
<酸性の川に石灰を入れて中和するさいにヒ素が生成される
そうですが>
ヒ素が元素または化合物として含まれていない物から、ヒ素が
生成されることが核種の変換でも無い限り不可能な事は他の方
も指摘されているとおりです。
<ヒ素は自然の状態では河川等に沈澱しているので比較的安全な
状態にあるが、中和工場で投入される石灰や、ダム湖の浚渫時に
固化用に用いられるセメントなどアルカリ性物質に接触すると
溶解し排出されて社会的危険な存在になる。>
の記述は不正確です。
より正しくは
「ヒ素は自然の状態では河川等に沈澱しているので比較的安全な
状態にある。しかし、中和処理工場で投入される石灰や、ダム
湖の浚渫時に固化用に用いられるセメントなどとアルカリ性土壌
を構成すると、その土壌から溶出し易くなる。」
次のHPはそれに関連する研究からの引用です。
<このように対象地の汚染土壌は人工的な鉛、砒素およびセレンに
よって汚染されたものではなく、地中に浸透したソーダ灰などに
よる「自然土壌」のアルカリ化によって溶出量が増大したことが
推定された。>
http://library.jsce.or.jp/jsce/open/00035/2002/5 …
鉛、砒素およびセレンの溶出試験に付いて考える必要が有ります。
上のHPに<土壌分析(環告 46 号)では、0.45μm のフィルター
によりろ過された検液中の有害物質量が測定される。>とあります。
つまり「アルカリ性に成った為に溶け易くなったの」で「アルカリ性
物質に接触すると溶解し排出され」たのではありません。
環告46号付表 1. (3)試料液の調製* 試料(単位g)と溶媒
(純水に塩酸を加え、水素イオン濃度指数が5.8以上6.3以下となるよう
にした もの)(単位ml)とを重量体積比10%の割合で混合し、かつ、その
混合液が500ml以上**となるよう にする。
**重量体積比10%=土壌50g/溶液500ml。
補足コメントの文の<排出されて社会的危険な存在になる。>には
論理の飛躍が見られます。実証的な考察無しに危険性のみを強調
する、典型的な例です。この文の直後に続く文<また処分場の微
生物の作用でナチス製造の毒ガス=アルシンガスとなって死を
もたす。中和システムとは「無害な役立たず」ならぬ「危険千万
な殺人施設」なのである。>は荒唐無稽としか言いようが有りま
せん。ヒ素はAsでアルシンはAsH3です。だからといって微生物が
死をもたらす程のアルシンを生成できるとは思いませんし、実証も
されていないはずです。
前者の記事はプロパガンディストの似非科学屋のもので、後者は
まがりなりにも、住民の安全衛生に責任を持たなければならない
立場の人の書いたものという違いがあります。どちらを信じるかは
貴方次第です。
お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!
おすすめ情報
デイリーランキングこのカテゴリの人気デイリーQ&Aランキング
-
スミチオンとジマンダイセンの...
-
尿からアンモニアを生成するこ...
-
スクロース溶液とKCl溶液の限界...
-
塩化銅水溶液はなぜ酸性になる...
-
グリニャール反応について
-
希塩酸の捨て方
-
なぜ、アンモニアと塩酸の中和...
-
海水は何故アルカリ性ですか?
-
生物の実験で二酸化マンガンと...
-
硫安分画について
-
中和滴定の実験で・・・。
-
なぜ、NaHSO4の液性は酸性なん...
-
水溶液を判別する方法について...
-
二酸化炭素とアンモニアの混合
-
王水の中和方法を具体的に知り...
-
水酸化鉛
-
塩酸とアンモニア水の中和について
-
王水の廃棄
-
35〜37%の塩酸の原液から1N、1...
-
「メチレキセン塩酸塩」とは?
マンスリーランキングこのカテゴリの人気マンスリーQ&Aランキング
-
グリニャール反応について
-
スミチオンとジマンダイセンの...
-
塩化銅水溶液はなぜ酸性になる...
-
エタノール沈殿での70%エタノー...
-
酸性 アルカリ性 中性 の水溶液...
-
海水は何故アルカリ性ですか?
-
王水の廃棄
-
硝酸の中和方法について
-
生物の実験で二酸化マンガンと...
-
強アルカリ水溶液を中和したい...
-
ボイラ缶水
-
35〜37%の塩酸の原液から1N、1...
-
塩酸(35%)、苛性ソーダ(25...
-
味噌汁って水溶液?
-
酸素系漂白剤に浸けるとアンモ...
-
塩酸や、硫酸飲んだら死ぬって...
-
塩化第二鉄のシミ取りについて
-
なぜ、アンモニアと塩酸の中和...
-
尿からアンモニアを生成するこ...
-
0.10mol/Lの塩酸のpHの求め方
おすすめ情報
すみません。下記URLの記事を参照してください。その川は近くに火山があり、硫黄鉱山から酸性水とヒ素が流れ込んでいるそうです。中和した汚泥に含まれるヒ素はもともと自然界にあるものでした。なので回答はそのヒ素入りの汚泥をコンクリートで固めてダムの底に沈めて保管するだけでほんとに安全なのでしょうか?と言う部分だけお願いします。http://www.alterna.co.jp/8484
こちらは県のサイトでヒ素は安全なレベルだといっています。前の補足の記事を書いている人と、どちらが正しいと思いますか?特に前の記事で「ヒ素は自然の状態では河川等に沈澱しているので比較的安全な状態にあるが、中和工場で投入される石灰や、ダム湖の浚渫時に固化用に用いられるセメントなどアルカリ性物質に接触すると溶解し排出されて社会的危険な存在になる。」と言う箇所の信憑性が気になります。よろしくお願いいたします。
https://www.pref.gunma.jp/06/h4010221.html