
No.2ベストアンサー
- 回答日時:
明鏡国語辞典の注釈がご参考になるかもしれません。
※語法
⑴ もともとシク活用の形容詞。語幹に「だ」が付いて形容動詞となった。現在も形容詞連用形の「同じく」は盛んに使われるが、副詞と見なすことが多い。【体言を修飾する場合は語幹を直接使う。】※
元々は「同じ」というシク活用の形容詞だった。
体言を修飾する場合、シク活用の連体形を使って「同じき学年」「同じき商品」と表現することもありますが、通常は語幹を使って「同じ学年」「同じ商品」と表現する。
No.1
- 回答日時:
いや、面倒な言葉です。
A. おなじ 【同】
解説・用例 〔形シク〕
(「おなし」とも。体言に続くときには、「おなじ」と「おなじき」の二つの活用形が用いられた)
(1)一つのものが(時間の経過や状況の違いにもかかわらず)不変である。変わらない。同一である。
(2)二つ以上の物事が共通性を持っている。二つ以上のものの動作、状態、程度などに違いがない。共通の様相、状況を呈する。同様である。
(3)(特に連体形で用いて)文脈上先行する特定の部分を指示する。前述の語を繰り返す代わりに用いる。
*今昔物語集〔1120頃か〕九・一六「貞観七年と云ふ年、索胄、忽に死ぬ。同じき八年の八月に至て、沈裕、舒洲に有る間に、夢に見る様」
語誌
(1)文脈上先行する特定部分を指示代表するはたらきをもつところから、語構成として「反射指示のオノ(己)+形容詞化接尾語ジ」が考えられる。
(2)連体修飾にたつ「おなじ」「おなじき」の、後者は主に漢文訓読文に用いられ、和文では改まった場面に用いられるものとされるが、中世では(3)の用例「今昔‐九・一六」のように、年月日において同前部分を省略するときに特徴的に用いられるようになる。
(3)オナジは元来形容詞活用の語だが、近代以降はオナジを語幹とする形容動詞活用をとるようになる。
(4)上代では「おなじ」とともに同義語の「おやじ」が用いられ、「おやじ」の方が古形かといわれてきたが、「おやじ」の方がむしろ俗語的に広く用いられていたのではないかとする説もある。→「おやじ(同)」の語誌。
B.おなじ 【同】〔形・口〕
(シク活用形容詞「おなじ(同)」の口語化したもの。現在はあまり用いられず、形容動詞「同じ」が多く使われる)
同一である。同様である。
*両足院本周易抄〔1477〕「陰は次第に消していくぞ。乾の卦の徳と同しいぞ」
*日葡辞書〔1603~04〕「Vonajij (ヲナジイ)」
*赤い船〔1910〕〈小川未明〉海の少年「自分と同(オナ)じい年頃の十二三歳の子供が」
*女ひと〔1955〕〈室生犀星〉為すなきことども「男といふお馬鹿さんはどこでも、女の前ではいつもおなじいことを喋ってゐて、きまり悪く思はないお人である」
C.「同じ」(「おなし」とも)
【一】〔形動〕
(形容詞「おなじ」の語幹に「だ」が付いて形容動詞になったもの。「おなじな」は「同じなのだ」のような場合に用いて、体言に続く時には語幹「おなじ」が用いられる)形容詞「おなじ(同)」に同じ。「バスも電車も時間の上では同じだ」
【二】〔副〕
(仮定の「なら」と呼応して用いられる。古くは「を」を伴って同様の意を表わす場合がある)どうせ。どっちみち。
*今昔物語集〔1120頃か〕二六・七「後(のち)の亡(ほろ)びも不苦(くるしからず)。同じ无(な)く成らむを、此(かく)て止(やみ)なむ」
*浮雲〔1887~89〕〈二葉亭四迷〉一・四「おなじ言ふのならお勢の居ない時だ」
*良人の自白〔1904~06〕〈木下尚江〉続・四・六「同じ働くなら日本へ帰って自分のお国で為さりたく思ひなさるでせう」
補注
形容詞シク活用「同じ」と形容動詞「同じ」は、体言に続く時の語形が同一であり、その時は用例文によって品詞を区別しがたい。この辞典では「同じ+体言」の用例は、便宜上すべて形容詞「同じ」の項に収めた。
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