
No.9ベストアンサー
- 回答日時:
言葉の意味は、先行コメントの辞書の引用のとおりだと思います。
ただ、質問者の
>「普段からメイクしない」人が「今朝もしていない」だったらわかるんですけど、
>その人は普段はしないメイクを今朝はしているわけですから、ちょっと違和感を感じました。
という言葉にうなりました。
そのとおりだと思います。
この問題は。辞書の語釈では解決しません。
無理やり説明しようと思うと、とても長くなります。
詳しくは下記をご参照ください。
【普段から○○しない 教えて!goo】
https://ameblo.jp/kuroracco/entry-12567310793.html
以下は一部の抜粋(重言)。
これはおもしろい。
こんなに基本的な言葉なのに、辞書に適切な語釈が見当たらない。逆か。基本的な言葉だから多義すぎて辞書がフォローしきれないのかもしれない。
近いかな、と思ったのは、No.5の人がひいた『大辞泉』。
===========引用開始
[準体助]
種々の語に付いて、それの付いた語句を全体として体言と同じはたらきをもつものにする。
1 以後、以上の意を表す。「5キロからの重さ」
2 …から始めて、…をはじめとして、の意を表す。→からに →からは →てからが
「鍋そのもの―が品よく出来上って居る」〈漱石・虞美人草〉
===========引用終了
この記述ではわかりにくいが、「2」のほうの意味。「からして」に置きかえるとわかりやすいかも。
「普段からして○○しない」
(略)
これで一応解決するが、質問者が補足で鋭い手裏剣を飛ばす。
===========引用開始
「普段からメイクしない」人が「今朝もしていない」だったらわかるんですけど、
その人は普段はしないメイクを今朝はしているわけですから、ちょっと違和感を感じました。
===========引用終了
たしかにそのとおり。
「普段からして(出勤時も)化粧しない彼女が、休日にするわけがない」ってほうがよほど自然だろう。なんて鋭い(笑)。
原文の場合は、「普段は」が素直だろう。「普段なら」でもいいけど、妙なニュアンスが加わりそう。
ではなぜ「普段から」にしたのか。
一番の理由は作詞家の「感覚」だろうね。歌詞なんだから、そこが最優先。
もうひとつ大事なのは「字数」。「普段は」では字数が合わなかったんだろう。「普段なら」「いつもなら」なら字数は合うけど……だから作詞家の感覚に合わなかったんだって。
「普段から」はフツーに使われるけど、個人的にはかすかに重言のにおいを感じている。
だって「普段」で十分意味は通じるのに「普段から」にするんでしょ。「常日頃から」なら三重言だろうか。
【伝言板 板外編5──重言の話3】
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-59.html
以下は一部の抜粋(重言)。
===========引用開始
●「日ごろから」「ふだんから」は重言なのか
「古来から」(「従来から」「旧来から」も同様です)が重言であることは、かなり古くから指摘されています。しかし、つい使ってしまうのは、見た目と語感の問題が関係しているのではないでしょうか。
次の3つの文を比べてみてください。
1)この重言に関しては、古来多数の識者が指摘しています。
2)この重言に関しては古来、多数の識者が指摘しています。
3)この重言に関しては、古来から多数の識者が指摘しています。
1)は「古来多数」と漢字が続くので見た目がよくありません(「多数」を「多く」にかえると、少しマシです)。「古来」の直後に読点を打ちたくなりますが、直前の読点と位置が近いことが気になります。かといって、2)のようにするのもヘンな感じです。3)のほうが見た目がずっとすっきりとしています。さらに問題なのは、「古来」よりも「古来から」のほうが語感がよいことです。読点の位置を意識しながら、1)~3)を音読してみてください。いちばん語感がよく感じられる(これも重言です)のは、3)のはずです。
「日ごろから」「ふだんから」にも、似たような問題があります。「から」をとって「日ごろ」「ふだん」にしても意味がかわらないので、重言風の表現です。この2つ言葉の場合は「から」がついてもつかなくても語感はさほどかわらない気がしますが、「日頃」「普段」と漢字で書くと、「古来」と同様に見た目の問題が出てきます。
もちろん、見た目や語感がよいからという理由で重言を使うのは間違いです。しかし、本書で再三繰り返して(これも重言風です)いるように、多少ヘンでも語感のよい表現なら定着してしまう可能性があります。この場合は、「定着してしまう」ではなく「誤用がなくならない」とするほうが正確でしょうか。
===========引用終了
「から」というの非常に便利で使い勝手がいい。
個人的には、「午後2時から会議を始めます」には異和感がある。
「午後2時に会議を始めます」というべきだと思う。
「会議は午後2時に始めます」も「会議は午後2時からです」というべきだと思う。
でも辞書類も「午後2時から会議を始めます」の類いを例文にしているから逆らう気はない(泣)。
【【拡散希望】(笑)天下のNHKにパクられたかもしれない2 【板外編15】「カラ」と「ニ」の話】
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-1710. …
1311tobiさま
ありがとうございます。
そうですね。
「普段はメイクしない君が薄化粧した朝」とするのが自然ですね。
それで1音分増やして「普段から」にしてあるのかも、とも思い、それじゃあ「普段なら」だったら音数も同じだし意味もわかりやすくなる…と言ってはみたものの、それではいかんせん詩心を感じないですね(笑)
>この問題は。辞書の語釈では解決しません。
そうですか。
ほっとしたような、がっかりしたような(笑)
一応、この板で聞く前に辞書を引いてみたものの、ピンとくるものがありませんでした。
回答の中に「この場合、辞書の用法のこれに当たります」と教えてくださることがあるかもしれないとも思っていました。
>なんて鋭い(笑)
と書いていただいたことに逆にびっくりでした。
自分基準で「『から』を使っちゃうと普通はこうつながるんじゃ?」ぐらいに考えてましたので、鋭いことを書いたつもりはありませんでした。
「重言」について
勉強になりました。ありがとうございました。
No.8
- 回答日時:
➊(格助詞)
㋖最初だけを示し、後も同様であることを推量させ、強調する。「長―してこの体たらく」「うまい料理は材料―違う」
【広辞苑】
で、「から」は事態の起点の認識を表わしますが、そこから拡張し「普段は勿論のこと、それ以外でも」という意味で使用されています。■
アスナロウさま
ありがとうございます。
「普段は勿論のこと、それ以外でも」ですよね。
「普段からメイクしない君が」と始まったら、その続きは、メイクしないことに関連する文が続くのかなと頭が準備します。
それなのに「薄化粧した朝」と続くので、「んん?」と混乱するのです。
No.7
- 回答日時:
他の方のレスは読まないで、書かせていただきます。
宇多田ヒカルさんが、6年ぶりに出した歌ですね。宇多田さんというよりも、この「花束を君に」と「真夏の通り雨」は、私の好きな歌です。今、この2つの曲を改めて聞きながら、レスをつけています。
「花束を君に」は、とても悲しい歌で、宇多田さんのお母さんの藤圭子さんを送る歌だったと思います。
出棺の朝だったのでしょうか、普段からメイクしないというのに、私の記憶には、藤圭子さんは、センセーショナルなデビューと人形のように能面のように無表情で、お化粧をしている姿しかありません。心の病を抱えていた藤圭子さんは、お化粧などはしなかったのかもしれません。また、宇多田さんにとって、歌手・藤圭子さんというよりは、自分の母親の姿として、お化粧などしていなかったのだろうと思います。
「死に化粧」に、「普段なら」というわけにはいかなかったとも言えます。
言い換えをすることを許されるのなら、
「生前からお化粧はしなかった」
とできるかもしれません。
「生前ならお化粧をしなかった」
と言えるのか、私にはなんとも言いようがありません。
WindFallerさま
ありがとうございます。
自分では考えたことのない角度の回答をくださり、うれしい驚きです。
「その朝だけは薄化粧を施されていたけど 思い出すのは生前の
お化粧していない顔、きっと天国でもお化粧していないんだろう」
という感じでしょうか
No.6
- 回答日時:
「から」の本質的意義は「起点」ですが、具体的な機能説明として何が適切か難しい文ですね。
ご参考までに日本国語大辞典の、ある語釈が目に留まりましたのでご参考までに。
※5 (2の用法から転じて)体言を受け、「…からはじめて」「…をはじめとして」の意を表わす。「からして」の形で用いられることもある。→からして。「天才は顔から違う」※
この語釈に該当すると仮定した場合、
何の変哲もない日常と言える普段をはじめとして、どんな時にもメイクというものをしない君
というニュアンスか、という気もします。
hakobuluさま
ありがとうございます。
「どんな時にもメイクというものをしない君が 薄化粧した朝」という文だったら、違和感は感じませんね。
やっぱりあそこで「から」を使うことがわたしの違和感の理由だと思います。
お礼はこの欄に書くのですね。
補足の欄に書いてしまっておりました。
No.5
- 回答日時:
デジタル大辞泉
三[準体助]種々の語に付いて、それの付いた語句を全体として体言と同じはたらきをもつものにする。
1 以後、以上の意を表す。「5キロからの重さ」
2 …から始めて、…をはじめとして、の意を表す。→からに →からは →てからが
「鍋そのもの―が品よく出来上って居る」〈漱石・虞美人草〉
No.3
- 回答日時:
No.2です。
あるいはこれは「格助詞」ではなく、副詞なんでしょうか。〔副〕
否定的、消極的でよくない状態を表わすことばに伴って、その状態を強める。まるっきり。てんで。さっぱり。
普段<まるっきり>メイクしない。
「普段からメイクしない」ではちょっと無理かな。「から」は「空元気」の「から」。
No.2
- 回答日時:
時々こういう意表を突いた質問があります。
「から」は通常「空間的・時間的な起点」をあらわしますが、この場合はなんでしょうね。「より」も似たようなところがあります。「普段からずうっと」という継続の状態を表すのでしょうか。お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!
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回答ありがとうございます。
普段はメイクしないのに、その朝に限っては薄化粧(ちまたでは死に化粧と言われている)してるんですよね。
だから限定的な状況だと思うのです。
OKATさま
ありがとうございます。
辞書では、その使い方の例として、
虞美人草 夏目漱石「なりばかり大きうございまして、から、役に立ちません」とありました。
宇多田ヒカルの歌詞とはちょっと使い方がちがうかなぁ…と感じました。
ELOElectlicさま
ありがとうございます。
「普段からメイクしない」人が「今朝もしていない」だったらわかるんですけど、
その人は普段はしないメイクを今朝はしているわけですから、ちょっと違和感を感じました。
Ahkrkrさま
ありがとうございます。
Ahkrkrさんも載せてくださった『デジタル大辞泉』ですが、その使い方は「近世後期以降見られるようになった」とあります。
用例は夏目漱石の虞美人草でした。
手持ちの『精選版日本国語大辞典』でも用例は夏目漱石の二百十日(1906)であり、
『かう云ふ山の中の鍛冶屋は第一、音から違ふ』とあります。
『名鏡』では、
12《しばしば「して」を伴って》最も基本的なものを挙げ、他はまして、と強める。
「先生から(して)そんな服装では困ります」→からして
とあります。
「漱石が使い始めた」とまでは断定できませんが、かなり新しい(近世後期以降)使い方であることは間違いありません。
宇多田ヒカルの使い方は(さらに新しく?)、聞きなれぬものでした。
先ほどのお礼の文、ちょっと書き漏れてしました。
「普段はメイクしない君が薄化粧した朝」が自然ですが、それだと音符が余るので1音分増やして「普段から」にしてあるのかも、とも思い…
と書きたかったのです。
宇多田ヒカルのこの歌のこの部分、きっと「なんかちょっと気になる」という人がたくさんいるだろうと思っていました。
でも「これは歌だし細かく指摘するのは野暮、亡くなったお母さんのことを歌っているらしいしちょっとヘンでも別にいいじゃん」ぐらいに皆さん思っておられるんじゃないかと。
でもこの板でお聞きして、逆に驚いてしまったのですが、あまり皆さん気になっておられなかったようでした。
ことばは数の勢力だとわたしは思っていますから、違和感を感じない人が増えればやがてそれが普通になり、いずれ辞書にも採択されるでしょう。
皆様ありがとうございました。