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1800年から1900年くらいの間にドイツに存在した、金持ちの女の子が行く全寮制の高校を教えて下さい。
現存してる学校でも構いません。最悪全寮制ではなく寮があった程度でも構いません。
ググっても中々わかりませんでした。ドイツに詳しい方、よろしくお願いします。

質問者からの補足コメント

  • HAPPY

    今回参考になったのが2人だったのですが、ベストアンサーが2人選べないので、1番情報量の多かった方にさせていただきます。とても参考になりました。今後ともよろしくお願いいたします。

    No.3の回答に寄せられた補足コメントです。 補足日時:2020/01/22 15:43

A 回答 (3件)

良家の子女のための全寮制の学校自体は18世紀からあるようなので、設定そのものには大きな問題はないと思います。


難しいのは、「有名な学校」という点と、「高校」という概念です。
日本の女子高に近い概念の学校は Höhere Mädchenschule で、18世紀からあります。
ただしこれは良家の子女ということではなく一般の学校です。

全寮制の女子校のことは Mädchenpensionat とか Töchterinstitut などといい、ウィキペディアのドイツ語版に項目があります。
https://de.wikipedia.org/wiki/M%C3%A4dchenpensio …

上の解説には、18世紀からこのようなものが存在していたこと、ほとんどが女子対象で、
男子の全寮制学校、Jugendinternat、Knabenpensionat の方がまれであったことが書かれています。
そして、こういった学校の学費が払えるような上流階級の家庭では、エリート意識から、
娘を Höhere Mädchenschule のような普通の学校よりも、こういう全寮制の学校へ通わせることが好んで行われたとあります。
こうした学校を舞台とした文学作品としてそこに挙げられている一番古い例は、
1784年に発表されたフリーデリーケ・ヘレーネ・ウンガーという女流作家による少女小説です。
具体的にどういう学校がモデルになったのかまではちょっとわかりません。
ウィキペディアの解説中に紹介されている具体的な学校の例は、ウィーンとローザンヌの二つだけで、
ウィーンの方は18世紀の終わりに設立されていますが良家の子女とは若干違い、下士官や役人の子女が対象だったようです。
ローザンヌの方は良家の子女のように見えますが、設立は19世紀の終わりになってからです。
たとえばウィーンの例の場合は10~12歳で入学して8~10年学んだとなっているので、
このような制度の場合は「高校」という描写で使うのは無理と思います。

日本語でネット検索してもわからないのは無理もなく、ドイツ語で調べてもそうそう詳しい情報は簡単には見つかりません。
上のウィキペディアの記事との関連で出てきたものとしては、リラ・レービンダーという女性教育者が、
「19世紀に生徒が非常に多かったカールスルーエの全寮制女子校の校長をしていた」というような解説で、
それ以前にマンハイムの学校で教えていたらしい記述もありますが、いずれも地名だけで、固有の学校名は特に挙がっていません。

ドイツ語版ウィキペディアに「昔の女子校一覧」というページがあり、
ここに出ている学校を一つずつ調べていけば該当するようなものが出てくる可能性はありますが、
19世紀後半以降に設立されたギムナジウムという名称の学校がそのほとんどを占めるので、
ここに挙げられていない全寮制の学校や私設の学校がほかにもあるのだと思います。
https://de.wikipedia.org/wiki/Liste_ehemaliger_M …

たとえば、設立年が1712年と古いヘッセン州フリッツラーにある Ursulienenschule(ウルズリーネンシューレ、ウルズラ修道院によって設立された)の場合、
1724年にはその地の貴族の娘16人が入寮していた記録があるほか、
ドイツの有名な詩人ブレンターノの妹でやはり作家のベッティーナが、
2人の姉妹とともに1794年から1798年までそこにおり、当時も良家の子女が20人いたとなっています。
その後生徒が増え続け、寮だけでなく通いの部門も設立されていますので、19世紀には両方あると思います。
この学校は1969年まで存続していました。
教えられていた科目は、宗教学、聖書と教会の歴史、読み方(読解)、朗読、神話学、文学史、自然史、
自然学、世界史、地理、ドイツ語学、書き方、論文や手紙の書き方、暗算と板書計算、素描、絵画、
フランス語による手芸の授業、などとなっています。
https://de.wikipedia.org/wiki/Ursulinenschule_Fr …

上の学校なら条件に合うとは思いますが、ほかに似たような例を探し出すのは簡単ではなさそうです。
ドイツの各都市に 全寮制の女子学校があったことはいろいろなところでわかるのですが、固有の学校名というのがなかなか出てきません。

これとは別に、教師を目指す女子が通う高校程度以上の学校として Lehrerinnenseminar というのがあり、
たいていのものは全寮制だったということです。良家の子女という解説は見当たらないものの、
全寮制の学費が出せるかどうかを考えると、やはり一定のレベル以上の家庭の子女が多かった可能性はあります。
具体的な例としては、リューベックにあった「ロケット私立女子教員養成所」などがあります。
https://de.wikipedia.org/wiki/Roquettesches_priv …

十分な時間をかけて調べればもう少し情報がつかめるのかもしれませんが、
とりあえず以上を御参考まで。
この回答への補足あり
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この回答へのお礼

助かりました

とても詳しくて創作意欲が湧いてきます。
スイス、レマン湖畔にある乗馬ができる架空の学校とフリッツラーにある厳格な学校を登場させたいと思います。少女はスイスを希望し、親はフリッツラーを薦める。その事で悩む少女の葛藤が面白いかもしれません。
とても詳しく、色々な情報を書いていただき本当にありがとうございます。

お礼日時:2020/01/21 04:58

何かの創作の設定にでも使うのでしょうか。


19世紀頃までのヨーロッパでは、上流階級や富裕層の教育は、家庭教師でマンツーマンが一般的です。女子であれば花嫁教育・社交界教育が中心でした。
ただ、19世紀というのが微妙なところで、貴族でも家庭教師から学校へ、それまで軽視されていた女子教育の高まり、という変革期でもありました。
男子ならばギムナジウムを調べれば良いのでしょうが、女子の場合は、歴史が浅いです。修道院学校はありましたが、これは修道女養成が本来の目的なので、質問者さんがイメージしている寄宿学校(ボーディングスクール)ではないでしょう。
おそらく、質問者さんのイメージに近いのは、フィニッシングスクールと言われる、良家の子女が社交界デビューのために通う、いわゆる「花嫁学校」ではないかと思います。
フィニシングスクールの本場といえば、スイスです。よくフィクションで「スイスのお嬢様学校」とか出てくるでしょう。あれです。なぜスイスかというと、スイスは永世中立国であり(1815年~)、国同士の利害に関係なく様々な国の王侯貴族の子女を受け入れることができたからだとか。いまはスイスのフィニッシングスクールはだいぶ衰退して、アメリカなど後発組のほうが盛んなようですが。
ただし、そのスイスのフィニッシングスクールも、19世紀末頃からの歴史です。19世紀前半となると、やはり良家の女性で高校に通うような年齢ならば、家庭教師からマンツーマンで花嫁修業・社交界デビュー準備をしていたのが普通でしょう。
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この回答へのお礼

助かりました

創作の関係で使う予定です。回答者さまが予想してくれている通りの学校です。とてもわかりやすくて為になりました。歴史に疎いと困りますね。ちょっとした事でもすぐググらないとわかりません。ヨーロッパの歴史は言語も含めて複雑です。行った事もありませんし未知でした。映画や小説の情報だけでは浅い設定になりますね。
この回答を元にもう少し調べてみます。
ありがとうございました。

お礼日時:2020/01/20 13:54

この時期の良家の子女って、学校に行っていなかった(家庭教師)のイメージがありますが…

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この回答へのお礼

ですよね。回答ありがとうございます。

お礼日時:2020/01/20 13:34

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