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助詞の「は」の働きについて。
 以前、信頼できる日本語教師のかたから「主題と対比の2本立てでなんとか逃げるようにしている」というコメントをもらったことがあります。

 個人的には、やはりもう少し増やすほうが説明がしやすい気がします。
 かの『日本語練習帳』は下記のように分類していました。解説にはいろいろ疑問を感じますが、この分類自体は、サスガという気がします。
1)問題(topic)の下に答えを持ってくるよう予約する
2)対比
3)限度
4)再問題化

 僭越とは思いながら、当方は若干かえて下記のように考えています。
1)主題
2)対比
3)限度・強調
4)その他

 1)〜4)の違いを見るために、下記のような例文を考えました。文法の話でこんなバカな例文を持ち出すヤツはいないでしょうね。ご意見を伺えれば幸いです。
 説明の都合上、一文ずつ改行して番号をつけます。以下デアル体で失礼します。

①大食い自慢の彼ハ、実際には牛丼を2杯しか食べられなかった。
②僕ハもっと食べられる。
③たぶん4杯ハ食べられる。
④でも、5杯ハ無理だな。
(……実際に食べてみる)
⑤4杯ハ食べられると言いハしたけど、考えが甘かった。
⑥3杯でギブアップだった。

 ①だけなら「主題」と考えるのが素直だろう。①②がセットになったら「対比」でいいだろう。
 ③は「限度・強調」だろう(微妙なことが多いので、この分類にした)。どちらにもとれる。これが④だと「限度」だろうな。
 ⑤の1つ目も「限度」だろう。これがペロリと食べたのなら「強調」になりそう。
 メンドーなのは⑤の2つ目。『日本語練習帳』が「再問題化」と呼んでいるのは、こういう用法らしい(正確にはわからない)。
 大野先生でも持て余したのね。そういうのは一種の特殊用法なんだから、「その他」にしておくほうが無難だろう。ちなみに、ハにはほかにも特殊用法がいくつかある。そういうのも全部「その他」のしておけばいいの。全部を網羅しようとするとむずかしくなる。

A 回答 (14件中11~14件)

出る人が出た後でないと、顔を出しにくくて。


「日本語練習帳」を読んでいたら、引き込まれてかなり読み直しました。No.1の方にほぼ同意です。
1)問題(topic)の下に答えを持ってくるよう予約する
2)対比
3)限度
4)再問題化
 こう言うのは、一層のこと形を決めてしまうのも、一つの手です。試みに書いてみましょう。
1)主題化 長さは問わず、回答を要求する。関係あることなら何でもいい。
 (ある質問に「限定の『は』」と書かれて戸惑ったが、「取り立て」と言うことは、他を差し置いてそれを取り立てているわけだから、限定は当然のことです。しかし、それは数的には単数とは限らず、「この人たちは」のように複数をまとめることもある)
2)対比 基本的には複数を対比させるが、三項目以上にわたることもあるので項目を分けるようにする。また(ここが大切)一つだけ取り上げて他を類推させることもある。(男性は→女性は)
3)限度 「までは」「には」のような時間・空間を言う言葉、さらに数字と助数詞で具体化することもある。(これと上に書いた「限定」とは無関係)
4)再問題化  「美しく<は>ない」「正しく<は>あるけれど」のように、いったん下した判断に対して「問い直す」言い方。
 この私の試案を補ってくださる方ありましたら、よろしく。
実は、大野氏に先立って「野田尚史」氏の「『は』と『が』」書かれていました。野田氏の「は」に対する考えも読み直したいのですが、手元にあるはずの本が見つかりません。また次の機会に。
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この回答へのお礼

コメントありがとうございます。

>出る人が出た後でないと、顔を出しにくくて「決着」はつかないと思います。
 えーと。「出る人」とはどなたのことでしょうか。

>No.1の方にほぼ同意です。
 はどの部分でしょうか。
 No.1の方のコメントに「ほぼ同意」したうえで、「形を決めてしまうのも、一つの手」というのが、よくわかりません。

 大野先生の分類と、当方の分類の違いに関してはどう思われますか。
 当方は、「限度」とほぼ同様ながら「強調」の場合がある気がして「限度・強調」にしました。
「再問題化」に関しては、「例外」のひとつだと思います。「限度・強調」に入れてもいい気がしますが。
 このほかにも例外があり、「4)その他 」をつくりました。
 有名なのは「東京は浅草に来ています」の「ハ」でしょうか。「ノ」に置きかえ可能という点で、かなり異質ではないかと。

お礼日時:2020/02/05 10:02

すいません、具体的な説明をしてなかったので追記致します。



①大食い自慢の彼ハ、実際には牛丼を2杯しか食べられなかった。

この「ハ」は、「大食い自慢の彼」という人の特殊性を表わす副助詞です。なお、「実際には」の「は」も「大食い」 からの予想と実際という事実の特殊性の認識を表わします。

②僕ハもっと食べられる。

この「ハ」は、他人ではなく、僕という人の特殊性の認識で、他より「もっと」と比較・対照しています。

③たぶん4杯ハ食べられる。

これも、1~3杯ではなく、4杯という食べられる数の特殊性の認識を表わしています。

④でも、5杯ハ無理だな。
(……実際に食べてみる)

③と同じです。

⑤4杯ハ食べられると言いハしたけど、考えが甘かった。

これも同じです。

⑥3杯でギブアップだった。

この格助詞「で」は手段・方法の認識を表わします。

★鋏で紙を切る。

の「で」と同じです。

このように、助詞とは何かの理解なしに、「は」と「が」の機能を論じても混乱、混迷する他ありません。

また、機能は見方で種々に解釈可能で、本質を明らかにするものではありません。■
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No.1の回答にあるように、「働き」を求めるところに本質的な発想の誤りがあります。



「働き」つまり、機能は本質の作用、運動であり。結果の解釈に過ぎません。解釈の仕方により、対比であったり、対比の結果一つの項目が選択されたと解釈すれば、限定になるだけです。

おまけに、「その他」があれば何でもござれで、全く科学的・学問的ではないということです。

話者は「は」の働きを理解し表現するのではなく、規範としての意義を習得し、この意義を媒介として個別の認識を文に表現しています。

ほん‐しつ【本質】
〔哲〕(essence イギリス・ フランス・Wesen ドイツ)
①あるものをそのものとして成り立たせているそれ独自の性質。例えば、動物を動物たらしめている性質。本性
【広辞苑】

を明らかにしなければ意味がありません。

言語が話者の認識の表現であり、それを語が媒介するもので、単語である助詞が表すのは話者による対象の認識、捉え方としての主観そのものです。

助詞「は」には特殊性の認識を表わす副助詞と普遍性の認識を表わす係助詞の二種類があります。

特殊性の認識を表わす副助詞の働きに、2)対比 、3)限度 があり、係助詞の働きとして主題がありますが、主題とは何かが明らかでなく、係助詞の働きを主題化と同語反復しているに過ぎません。

詳しくは、
https://mixi.jp/view_bbs.pl?comm_id=2748&id=8814 …

https://mixi.jp/view_bbs_comment.pl?comment_numb …

他を参照下さい。■
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まあ、どういう分類をしようと、水掛け論に終わるものです。


こっちがいい、いやあっちがいい、どっちにしても、根拠があるような、無いような。
で、決着は付かない。
付けなくてもいいんだというならそれでもいいんですが。

分類というのは所詮、分けただけ。
分けただけでは説明にはならない。
分けることは分かることではない。

1)問題(topic)の下に答えを持ってくるよう予約する
2)対比
3)限度
4)再問題化

1)主題
2)対比
3)限度・強調
4)その他

どっちでもいいのだけれども、なぜ「は」にこれだけの意味が存在するのか、全く無関係に見える機能が同居しているのはなぜか、さっぱり分からない。


例えば一つの仮説として、「は」の機能は「とりたて(+アルファ)」であるとしよう。
単に取り立てるだけなら、主題(topic, theme)化である。後には comment/rheme が来る。
「とりたて+文脈上すでに存在する主題との違い」であれば、対比である。
「とりたて+語用論的推論による他の要素の違い」であれば「限度」「再問題化」である。
「4杯ハ食べられる」ならば、数字の4が語用論的に他の数字の存在を推論させ、対比を促す。
「言いハした」ならば、動詞「いう」が語用論的に他の動詞の存在を推論させ、対比を促す。


これが正しいとは言わないけれども、こういう風に関連付けがないと説得力が無い。
科学的・学問的ではない。
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この回答へのお礼

コメントありがとうございます。

>で、決着は付かない。
「決着」はつかないと思います。
 この質問サイトでも、いくつかの説がぶつかり、無理に決着をつけようとしてホニャララになっているのを見ます。
 ただ、「こういう考え方もできるでは」と考えています。
「ここがおかしい」「こうすればもっとスッキリする」といったご意見をいただければ幸いです。

1)主題
2)対比
3)限度・強調 
 は〈例えば一つの仮説として、「は」の機能は「とりたて(+アルファ)」であるとしよう〉という考え方はごもっともです。
 そういう考え方もできますし、↑の書いたとおり
「主題と対比の2本立てでなんとか逃げるようにしている」とかんがえることもできます。
 当方は、↑の3つに分けるほうが、わかりやすいのでは、と考えています。「1)主題」と考えるわかりにくいものを、2)3)にしました。
 
>こういう風に関連付けがないと説得力が無い
 ある程度関連づけているつもりですが……。

 元々はmixiで書いたものなのですが、このときは長々しい念仏コメントが入ってグズグズになりました。
【「は」と「が」】外伝 初心者にもわかる助詞の「ハ」の使い方
https://mixi.jp/view_bbs.pl?comm_id=2748&id=8309 …

お礼日時:2020/02/05 09:54

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