ギリギリ行けるお一人様のライン

捧げるという意味の単語で、
dedicate と devote
がありますが、どのように使い分けされているのでしょうか?二つの違いが良くわかりません。
どなたか教えてください。
よろしくお願いいたします。

A 回答 (5件)

Gです. yos4さん、こんにちは!



私なりに書かせてくださいね。

これらの単語は非常に似たフィーリングを持っており多くの場合どちらも使う事ができます。

しかし、単語である以上何かの違いを出す時には使い分けています。

動詞として使われるより過去分詞にした形容詞的に使われる事が多いと思いますので分かり易いと思います。

では違いを書いてみたいと思います。

この場合両方とも方向性を出すtoが使われ、devoted/dedicated toと言う言い方をします。

dedicated to my best friend Jack Johnson
dedicated to my father
dedicated to my mentor Jack Johnson
dedicated to my church
dedicated to American Freedom

など、著者が本などの後ろに書いてその人・物・観念に対しての気持ちを表す為に使われますが、devoted toはそのフィーリングでは使いません。 (交通事故で最近なくなった親友のxxxにこの本をささげたいと思います、と言うように書いたものです。 日本語でなんて言うのか分かりません)

ですから、この表現は単にdevotedの意味として使うほかよくするので必然的に使う頻度が高くなり、インターネット自体が日常社会での使用頻度が必ずしも示しているわけではないですが、インターネットの特異的な使い方が反映する時もあります。

つまり、「誰かに捧げたい」と言うフィーリングを「インターネットを利用して公に表現したい」サイトがあるわけですからこれまた必然的にサイトの数が多くなります。 

また、それ専門用に、と言う使い方もdedicatedは使われます。 telephone line dedicated to internet/fax useインターネット・ファックス専門に使っている電話線,と言うような言い方ですね。 結構機械部門でよく使われますから、これもインターネットでのdedicatedと言う単語の使用頻度を高くするものでしょうね。

これと同じように(本当は次の事から上に書いた使い方をするようになったわけですが)dedicated には「ひとつ」の目的、意味、感情の為に、と言うフィーリングが入ってきます。 devoteにはそれが薄くなっていると私は感じます。

ですから、心理的な表現の為に使うだけでなく、ほかにも使われているわけですね。

さて、devotedですが、これはdedicatedにはないひとつのフィーリングがあります。 それは、「長期にわたって」「死ぬまで」というフィーリングが入っています。

I'm devoted to my wife.と言えば「暗に」死ぬまで、I'm devoted to church activitiesと言えば、死ぬまで教会の為に、He is devoted to the social problemといてば、その社会的問題が充分満足いけるまで解決させる、と言うフィーリングが入っていると言う事です。

同じ文章をdedicatedに変えてもそのフィーリングは出てきません。 しかもI'm dedicated to my wifeじゃ「なぜ?」と思われても仕方ないかもしれませんね。 でも、英検一級を取った時、I would like to dedicate this "Ikkyu" to my wife who has devoted her love to me for such a long time.なんて1級取得パーティーの席でのスピーチに使えるわけです。

まだまだ違う所はありますが、あまり長くなるのも、と思うので一応ここで終えておきます。

なお、onelook.comなどの英英辞典を使う事で日本人が国語辞典を使って単語の説明がわかるように利用してみてください。

これでいかがでしょうか。 分かりにくい点がありましたら、補足質問してください。
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この回答へのお礼

Gさん

多方面でいつもお答えいただきありがとうございます。本当に、頭が上がりません。
何回、辞書を調べてもわからなかったことが、とてもよくわかるようになりました。

本当に感謝してます。

お礼日時:2005/01/19 23:49

こんにちは。

yahoo辞書で語源を確認、アルクの辞書で用例を途中まで見比べて見ました。用例の文型も意味も、また使われるシチュエーションも本当に良く似ていると思いましたが、ずっと見ていくとだんだんその違いが感じられてきました。使っている方の日常的な感覚は私には知る由がないので、アルクの辞書掲載の用例から受けた印象について少しだけ書かせてください。

devoteは基本的に、何かに対して、自分の持っているものを「集中させる」「注ぎ込む」、それに対して「割き与える」ということではないでしょうか。ぎゅうッと絞り込んで傾斜的に、ひたすらにそれに持っているものを「注ぎ込む」という語感をとても感じます。ですから、注ぎ込むものも、注ぎ込む相手もかなり選択肢が広いように思います。oneself, one's life といった自分のトータルを「仕事」「課題」「上位の目的」「尊敬する対象」に「集中的に注ぎ込む」場合に「捧げる」の訳がぴったりとなり、事実その種の表現はとても多いのですが、それ以外のコンテクストでも活躍する言葉で、両方の場合に変わらず共通している中心義は「集中して傾ける」ではないかと思います。

dedicateは逆のような気がします。自分の持っているものを与える「相手」や「対象」への意識がまずあって、その意識の関係性をそのまま行為に移すことを意味しているように思えます。つまり内面的に集中しているかどうかといったことについては表現としては触れず、言葉としては「相手」や「対象」に文字通り「捧げる」「行動そのもの」を客観的に表現しているように思いました。

両者の比較ということで乱暴ながらもまとめて見ると、まず、devoteはエネルギーの高まりということを意識させ、それをどの「点」に振り向け注ぎ込むかという内面的な感覚の表現。それゆえ、原動力を持ち、言葉としての応用範囲もより広い。dedicateは内面的な運動については言葉としてはあまりそこへは踏み込まない。自身の中で統率したものを行為として何に対して振り向けるかという、現れる行為の方向性に触れる「線」の表現。結果としての行為の関係性を表すことばなので、使われるコンテクストはある意味devoteより限られているのではないか(あくまで用例の一部を見た感想ですが)。このような印象を持ちました。行動の一つ一つがこの二つの言葉の範疇に右か左かと分類されるということではなく、同じ行動についてのニュアンスの異なる二つの表現方法であると見たいと思います。感覚的で未整理なコメントですが。

なお、当たってみた用例等の一部をご参考までに下に掲載します。出典は前記の二つの辞書です。

dedicate
語源。ラテン語 dedicatus (de- 下へ + dicare 宣言する + -tus 過去分詞語尾 = 宣言せしめられた → 献身的の )
同系語。語源dict(言う)
contradict, dictate, dictionary, indicate, predict, verdict, index, etc.

用例。
dedicate a book to (~に本を捧げる)
dedicate a chapel (礼拝堂を寄進する)
dedicate a shrine (社を建てて祭る)
I'd like to dedicate this next song to my wife, Jane.
Let me dedicate this poem to the deceased.
dedicate all one's strength (全身全霊で打ち込む)
They dedicated effort to building a major market presence in Japan.
He's dedicated his life to helping others. (生涯を捧げる)
She's dedicated her life to kids.
I dedicated myself 100 percent to this job.
dedicate oneself to modernization (近代化に専念する)
I'm going to dedicate my time and energy to winning her heart.
dedicated to the spirits of the war dead (英霊に捧げられる)
THIS ROAD IS DEDICATED AS Martin Luther King Jr. road (この道路はマーチン・ルーサー・キング・ロードです)

devote
語源。ラテン語 devotus (de- 完全に + vovere 誓う + -tus = 完全に捧げられた )
同系語devout, votary, vote, vow,

用例
devote a conference on some subject (問題に会議を集中する)
devote a large part of one's life for (生涯の大半を~に捧げる)
devote a lot of time to pronunciation of English (多くの時間を英語の発音に費やす)
devote a lot of attention to (~をとてもかわいがる)
devote a lot of space to (~に大きなスペースを割く)
devote all one's energy to (~に精魂を傾ける)
devote all one's time to reading (読書に明け暮れる)
devote heart and soul to (~に身も心もささげる)
devote large sums of money to welfare (福祉に多額の予算を割く)
devote one's affection to (愛情を~にささげる)
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この回答へのお礼

fielsさん
まいどお世話になっております。

それにしても、たくさんお調べになっておられているので、びっくりしました。

たくさんの用例ありがとうございました。

お礼日時:2005/01/19 23:58

両方ともラテン語に由来する単語ですね。



語源を調べるサイトがあります。

参考URL:http://www.etymonline.com/
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この回答へのお礼

cherry77さん。

何度かお世話になってますね。
本当にありがとうございます。
語源サイトは、お気に入りに登録させていただきました。

お礼日時:2005/01/19 23:55

#2 Gさんに一票と同時にグーグルの危険性について一言。



最近は、non-English speakers によるもの(たとえアメリカの会社でも)やプロでも判別が難しい、できない文法的間違い英語、何かのきっかけでネットに氾濫した言葉(歌詞、流行語?)が非常に増えています。

出現頻度はまったく当てにならない面があります。

「通常の検索」では、大量に存在するはずの geocities (ESL や 英語そのものを論じたものも多いはずなのに)がほとんど検索されないなど、いろんな問題を抱えています。

Gさんの仰るとおり、日本語辞書(載っていたら話が早い)や英英辞書でニュアンスの説明を探してからグーグルを解読する注意深さが必要です。


以前に google に関しての質問がありますので参照ください。「出現頻度=信頼度が高い」わけではありません。
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この回答へのお礼

taroandjiro2002さん
ご回答ありがとうございました。

(Antarctic Pole story???)
確かに、おっしゃるとおりです。

気をつけます。
ご忠告ありがとうございました。

お礼日時:2005/01/19 23:53

■Google 検索



"dedicate"                297万件

"devote"                 373万件

"dedicated to my wife"        7,490件

"devoted to my wife"         446件

"dedicated to public health"    628件

"devoted to public health"     1,070件

"dedicate my energy"         238件

"devote my energy"           578件

"they are dedicated to each other"  102件

"they are devoted to each other"   495件

"dedicated to the shrine"        216件

"devoted to the shrine"          24件

■結論

使用頻度も意味も殆ど同様ですが、・・上記の使用頻度からまとめると、・・・

(1)特別な感情(思い入れ)があると dedicte が多い

(2)客観的、叙述的な表現では、 devote が多い。

(3)宗教的な表現では、 dedicate が多い。
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この回答へのお礼

cherry_islandさん
ご回答ありがとうございました。
この二つの単語は、明確な住み分けがされているわけではないようですね。

また、検索の使い方も参考になりました。

ありがとうございました。

お礼日時:2005/01/18 01:46

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