No.3ベストアンサー
- 回答日時:
当時の王侯貴族の結婚は家系を維持するための「制度」であり、恋愛はその制度外にある、という考え方でした。
日本の側室に当たるのが「公妾」(寵姫)でしょうが、日本では正室の子でも側室の子でも跡継ぎ候補になりますが(正室の子が有力ではありますが)、フランスなどのキリスト教社会では、妾の子、つまり非嫡出子には、王位継承権はありません。教会が認めた正式な婚姻から生まれた子ではないからです。
例外的に、太陽王類14世がその権力でもって愛妾モンテスパン夫人との間に生まれた非嫡出子である王子達(メーヌ公ルイ・オーギュスト、トゥールーズ伯ルイ・アレクサンドル)に嫡出に準じる権利を与えて正式な王位継承者にしたことがありますが、王族の猛反対に遭い、ルイ14世の死後、彼らは嫡出認定を剥奪されて失脚しています。
なお、ポンパドゥール夫人やデュバリ夫人など王の在位中に権勢を誇った寵姫はいますが、寵姫は基本的に不道徳な存在とされ、王の寵愛がなくなれば断罪されて没落したり厳しい修道院送りになって悔い改めの日々を強要されるなど、悲惨なことが多かったのです(ポンパドゥール夫人は最後まで王の信頼を失わずに生涯を終えられた、数少ない幸運な寵姫です)。
>例えば女性が知らない男の子供を身ごもって王位継承第一位とかに出来たんでしょうか?
貴族レベルの家督の場合ですが、この場合は妻が浮気して他の男の子を産んだとしても、夫の子として扱われます。逆に夫が浮気して他の女に子どもを産ませても、夫の家の正式な跡取りにはなれません。
結婚したら恋愛は自由と言いつつも、それと同時に「妻は夫の所有物」という時代でもあります。未亡人の恋愛は許容されたようですが、妻が奔放に恋愛していると、夫は影で「寝取られ夫」と揶揄されました。
ポンパドゥール夫人の夫も、妻が公妾となったことで面目を失い、彼女を許すことはなかったそうです。カトリックですから離婚はできませんし、妻とは別居、愛人との間に子を儲けてもその子は非嫡出子。彼女が死ぬまで再婚もできませんからね。
No.2
- 回答日時:
革命前後のフランスで言えば、国王が誰とどこで何回子供を身ごもる行為をしたのかは記録され、
貴族たちが望めば「出産」を見ることすらできました。子供をすり替えさせないためです。
女性がみごもったのは、誰の子なのか後継ぎの問題が起こらないように、
それなりの身分の人たちは、種付け行為をはっきり記録していました。
日本も同じで、徳川政権では大奥で「夜通し」監視する役目の女性がいたほどです。
誰を後継者にするかといった問題は、基本的に国王が決める問題です。
ただ、王位継承権があるかどうかは、そうした記録が残っていますから、記録に従って行われます。
むしろ当時国王が恐れていたのは「家系の断絶」で、それほど子供の死亡率は高く、
出産のリスクは大きかったのです。だから、元気で多産な「ハプスブルグ家」はすごい家なのです。
No.1
- 回答日時:
日本で言う「側室」って普通にいましたよ。
むしろ「側室」よりも正室なみに権威が高い人もいました。
公妾(wiki)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%AC%E5%A6%BE
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