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大塚信一が  「顔を考える」で、次のように書いています。
<17世紀に入ると、自画像表現は頂点に達する。しかも注文制作による自画像が増えてくる。ウフィツィ美術館に”自画像ギャラリー”が開設されるのは1681年のことだ。>

私は、自画像というものは、作家が何か気持ちを持った時、描くものだ、思っていました。
自画像を注文する、注文があったら描ける、というものでしょうか?

A 回答 (2件)

画家という職業は、もともと「職人」に過ぎず、親方の工房で共同作業として絵を描くのがふつうでした。

注文主は主に教会や王侯貴族。

それが、ルネサンスのころから「芸術家」「作家の名前を明らかにした個人の制作」へと移っていきます。「自我」や「個性」「個人」が尊重される時代つまり近代になって行ったということです。
その中で、「画家」としての自覚を持った作家が描く一つのジャンルとして「自画像」というものが確立していったのだと思います。

注文主は、何を描いてほしいかを注文するわけですが、宗教や神話に題材をとったもの、注文主や家族の肖像、静物画、風景画などと並んで「画家の自画像」というものが選ばれ得るようになっていったということなのでしょう。「注文したい」と思われる画家は、それなりに「腕が高いと評判の、人気の画家」なのでしょうから。
もちろん、「注文を受けて描く自画像」と、画家自身が自分の内面や画風を追究して「自分のために描く自画像」とは内容的・表現的に異なるのでしょうね。

職業としての誇りを持った「画家」ですから、「どんな注文でも、注文主の意向に沿って描きます」という立場でしょう。なので自画像も「注文があったら描ける」ということだったと思います。
現代の「ゲイジュツ家」のように、気まぐれで「気に入らない仕事はしない」などという生意気な存在ではなかったと思います。
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この回答へのお礼

早速の御回答ありがとうございました。
1.<「注文したい」と思われる画家は、それなりに「腕が高いと評判の、人気の画家」なのでしょうから。>ですね。
2.<「どんな注文でも、注文主の意向に沿って描きます」という立場でしょう。>ですね。
といえ、1も2も今どきの画家とでちょと違っていますね。

お礼日時:2020/12/05 18:34

ブロマイドと同じ感覚じゃないかな。

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この回答へのお礼

早速の御回答ありがとうございました。
画家も、今のアイドルのような人気だったのですね。

お礼日時:2020/12/04 19:07

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