No.2ベストアンサー
- 回答日時:
IRスペクトルは他の機器分析よりもピークの帰属が難しい(できない)ので、あまり細かいことは気にしないで、1100^-1cm付近の指紋領域では大きなピークだけに着目するようにします。
それ以外の部位では官能基の特性吸収(例えばニトリルやイミドNHなど)については小さいピークにも注目します。
いずれにしろ、数と経験が増えればだんだんチャートの解析のノウハウが分かるようになると思います。
解析のエクスパートになる近道は、化合物のIRをとるとき、事前に出てくるチャートのパターンを頭に浮かべるようにします。これは、これまでの経験や学習結果を確認でき、実戦的な解析能力の向上につながると思います。一方、チャート作成後に後付けの結果解析をすると、実戦的な実力がつかないだけでなく、実際に目的とするものができていない場合などに、誤った解析をしやすいのであまりお奨めできません。
この回答への補足
ご回答ありがとうございます。
IRスペクトルを調べたところ同じ波数で数個の結合状態がありました。
まだ素人なので何の結合ピークか判断するのにてこずりました。
しかし、ご回答下さいましたように大きなピークを見ていくと膜の組成が徐々に明らかになっていきました。
一つだけ気になることがあったのですが、Si-Nの結合ピークはどのあたりにあるものでしょうか。調べてもなかなか見つからなかったもので・・。
ご存知でしたらお願い致します。
No.4
- 回答日時:
>一つだけ気になることがあったのですが、Si-Nの結合ピークはどのあたりにあるものでしょうか。
Si-Nの伸縮振動の波数について具体的に回答できないのですが、珪素化合物のようにあまり一般的ではないデータについては、市販の書籍などには掲載されていないことも多いため、詳細な解析をしたい場合は文献をあたるのが良いと思います。
類似化合物のIRスペクトルが出てくる文献をCAなどで検索してみてください。
このような経験は、自分の取り扱う化合物のスペクトルをより理解できるようになる早道だと思います。
No.3
- 回答日時:
>何か良い資料、参考書、
中西 香爾,P.H.ソロモン,古館 信生 共著
赤外線吸収スペクトル-定性と演習-(改訂版)
南江堂,1978
これが手に入らなければ
荒木 峻,益子 洋一郎,山本 修,鎌田 利紘 訳
有機化合物のスペクトルによる同定法(第6版)―MS,IR,NMRの併用-
東京化学同人,1999
中西 香爾,梶原 正宏,堤 憲太郎 訳
有機化合物スペクトルデータ集
講談社サイエンティフィク,1982
参考URL:http://oshiete1.goo.ne.jp/kotaeru.php3?q=280863
No.1
- 回答日時:
初心者にとってこうしたスペクトルの解析はとても大変です。
経験によって徐々に慣れてきますので今はなにも分からなくても心配しないで下さい。参考書籍を紹介します。
【有機化合物のスペクトルによる同定法―MS、IR、NMRの併用】東京化学同人 ; ISBN: 4807905066
【有機化学のためのスペクトル解析法】化学同人 ; ISBN: 4759808485
通常はIRスペクトルだけで同定を進めるのではなく、他に核磁気共鳴や質量分析などのスペクトルのほか、元素分析や融点や沸点などのデータを元に物質を同定します。
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