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自然科学系のノーベル賞ランキング

1位 アメリカ 267人
2位 英国 82人
3位 ドイツ 70人
4位 フランス 33人
5位 日本 24人
6位 スイス 18人
7位 スウェーデン 17人
8位 オランダ 15人
9位 ロシア 14人
10位 カナダ 12人

どうして日本人は少ないんですか?

A 回答 (3件)

ノーベル賞は1901年に始まっています。


この当時は科学の中心は欧州で、物理や化学分野の公用
語はドイツ語でした。ドイツ、スイス、オランダ(独語
系)にその頃の受賞が多いのはこれを反映しています。
日本は漸く科学的な研究の基礎ができ、先駆的な研究者が
活躍しだした頃です。
欧州中心主義、亜細亜蔑視の風潮の真っただ中です。
当時の研究者でノーベル賞を受けるべきだった日本人は、
今度お札の顔になる北里柴三郎(抗体と血清療法)、鈴木
梅太郎(ビタミンの発見)、山際勝三郎(タールによる癌の
発生)等がいます。
北里氏の場合は論文共著のドイツ人がノーベル賞を受けて
います。鈴木氏の場合は半年後に同じくビタミンの発見を
報告した者がノーベル賞を受けています。日本語での発表
と研究僻地の悲哀とされています。山際氏の場合は誤った
実験に基づくウイルス説を提唱した者が受賞しており、
ノーベル賞の汚点とされています。
「欧州中心主義、亜細亜蔑視」の代表例です。

スイスの受賞者数の多い事が目に付きます。
あるスイス人研究者がこの理由を次のように説明してくれました。
大学教官にはサバティカル(英: Sabbatical)があります。これは
大学で2、3年教えると1学期間(半年)の職務を離れた長期
休暇が与えられるというものです。この期間を好きな所で本の
執筆等にあてる事ができます。
このサバティカル時の滞在先として、著名な教授や研究者には
数多くのオファーがあります。提供先は書斎を準備しその他の
おもてなしも行います。両者の間には密接な繋がりができます。
サバティカル地として好まれるスイスはこの恩恵を受け、間接
的にノーベル賞に繋がるのだそうです。

人の繋がりという点は、英米の受賞者数の多さにも当然関係して
います。共通の語圏としての交際や共同研究も多くなり、それも
反映されます。
日本はこのコミュニケーションの点でもハンディを負っています。

アメリカが断トツに多いのは、第一次世界大戦後に科学の中心が
アメリカに移り、それが第二次大戦を経て確立されたからです。
世界中から優秀な人材を集め、資金を惜しみなく注ぎ込み独走して
います。外国からある研究者が来てノーベル賞対象に成ると、その
指導者や共同研究者としてアメリカ人が入るケースが多いのです。


<どうして日本人は少ないんですか?>
2000年以降を見て見ると、日本人の自然科学系ノーベル賞受賞者数は
アメリカに次いで2位で英・独・仏を上回っています。決っして少ない
わけではありません。
これは欧米中心主義が過去のものとなり、コミュニケーション問題も
解消され、科学情報の評価が公平に成った事と関係しています。
しかし、まだ少ない感じがするのは、ノーベル賞は70%以上が基礎
研究に対して、20%強が応用研究に対して授与されています。
日本の強みが応用研究ですから明らかに不利です。
この一例は、超高密度の磁気記憶媒体です。ドイツ人物理学者が理論
的に予測しました。しかし、誰もが理論上の空論と考えて居ました。
それを実用化して空論で無い事を示したのが日本人研究者でした。
ドイツ人研究者はノーベル賞を受賞していますが、それを支えた
日本人は共同受賞者には成れませんでした。


しかし日本の研究の今後を考えると、暗澹たる思いです。若手研究者の
劣悪な待遇、海外へ出ようとしない内向きな態度、科学への投資の停滞。
2000年から2020年は日本のノーベル賞受賞者が多かった古き良き時代に
成らない事を祈るだけです。
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