No.3ベストアンサー
- 回答日時:
聖徳太子の時代(6世紀末)までさかのぼりますが、当時海外から渡来した新興宗教であった「仏教」を取り入れようとした聖徳太子や蘇我氏、従来の神道を重視した物部氏の間で争いが起こり、物部氏は負けてしまいます。
その時点から仏教中心となりました。
もちろん神道を全くないがしろにするわけではなく、のちには「本地垂迹説」などにより、「仏教のこの仏は神道のこの神様である」などという、めちゃ都合の良い考え方により神仏習合が始まります。
明治時代の廃仏毀釈により、この神仏習合は破棄されようとしましたが、基本的にはその考え方は現在も続きます。
例を上げれば大日如来はアマテラス、阿弥陀如来は八幡神(応神天皇)
大国主は大黒天などです。ちなみに大黒天はもともとヒンドゥ教のシヴァ神が仏教に帰依したもので、日本に来ては神道と重なるという、その土地々々の都合のいいように考えられています。
明治時代に廃仏毀釈が行われたのは、もともと別だった神道と仏教を同じにした神仏習合こそがいびつであり、元の姿に戻そう(要するに神仏分離)ということでした。
元の姿に戻し、日本は神の子孫である天皇を中心とした政治にするということもありますが、江戸時代末まで1300年近く連綿と続いた仏教中心の文化を明治時代に改めたいということもあったのでしょうね。
No.8
- 回答日時:
> 神道の神の一族の皇族まで、
それって、?? です。
皇室の神道色が強まったのは、江戸時代後期に、朝廷の復権を志向して光格天皇(1771年~1840年)が行った宮中祭祀の復活によってであり、それまではむしろ仏教色が強かった。
神道(かみのみち)が、日本で"文字として、熟語として"出てくるのは、8世紀にできた『日本書紀』の用明天皇紀の「天皇信仏法尊神道(すめらみこと ほとけのみのりを うけたまひ かみのみちをたうとびたまふ)」です。ここにあるように、6世紀の用明天皇は神を敬い仏を信じていたと8世紀には思っていたのです。
両部神道(りょうぶしんとう)は、仏教の真言宗の見地からの理論?です。
山王神道(さんのうしんとう)は、仏教の天台宗の見地からの理論?です。
さらに時代が下ると、御流神道、三輪神道、伊勢神道や吉田神道が現れてきます。
神道(しんとう)という熟語で呼ばれるものは、どれも新しいのです。
> 出家した皇族が出てきますが(白河法皇、鳥羽法皇、覚如等々)
覚如? 白河天皇の第二皇子の覚行ならば、10歳で出家
9世紀末に宇多天皇が出家し、受戒し、法皇となっています。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%87%E5%A4%9A …
もっと前、8世紀に、国分寺を建てようと決意した聖武天皇もいます。
> 仏教に帰依するのって、宗旨替えとか改宗ってことなんでしょうか?
もともと宇佐の神、三輪の神のようなものを祀ることはあっても、これには、教義や教え、戒律、思想信条のようなものはないのです。 一方、「仏の教え、仏教」のような言葉で表現できるものは、当時の人にとっては、たぶん仏教だけのように思えたのです。 (儒教もあったのですが)
仏教には生き方考え方も示されているだけでなく、いろいろの式典でのやり方やお経もあって、仏教僧は学識がある、知恵がある、いろいろ技術指導もできる人だったので、尊敬も集めていたのです。 そのトップに法王とか門主とかで地位獲得できるのは、スゴイと魅力的だったのです。
よく分かりませんが、天皇の神格化が、顕著になったのが、明治以降の比較的近代になってから、ということでしょうか?
そういえば、徳川家康は死後「東照大権現」として神格化されましたし、織田信長も晩年、自ら神を名乗ろうとし、それが朝廷等に警戒されたことが、本能寺の遠因、という説もあったように思います。
徳川(源氏)も織田(平氏?)も、元は皇族なので、神を名乗るのも不自然とまではいかないですが、
権力者が自らを神格化するのは、日本ではよくあることだったんでしょうか。
No.7
- 回答日時:
庶民レベルでは、それもアリなんでしょうが、神道の神の一族の皇族まで、インド渡来の仏教に、と違和感を感じてしまいます。
↑
天皇は神ではありません。
その性格はローマ教皇と似ています。
司祭です。
神と人間を媒介する存在です。
明治時代は欧米列強に対抗するため
一時的に神様扱いしただけで、本来の
天皇の姿ではありません。
その理屈だと、キリスト教、イスラム教の皇族
だってアリになってしまうし....
↑
ありですよ。
佳子さんと眞子さんの姉妹は
キリスト教の学校に通っています。
No.6
- 回答日時:
もともと、日本は「神仏習合」の国で「神宮寺(寺の中に神道の神をまつる)」などが沢山あり、「神や仏」を厳密に分けていません。
中世日本に伝わったキリスト教ですら仏教の一派だと思われていました。このように厳密に「宗教」を制限しないので「神道行事」を行う天皇が仏教に帰依しても誰も不思議だと思わなかったのです。さらに、当時の仏教勢力は「経済的」にも「政治的」にも強い力を持っており、その上に「世俗的な権威」を手に入れれば、さらに「権力行使がしやすくなるわけで、「実力・武力」のない天皇と「権威がさらにほしい寺社」の利害が一致して「武士勢力」から自分たちの経済的政治的、既特権を守るために出家したのだと考えられます。
平安~鎌倉期は仏教権威を利用し、明治期には逆に天皇のリーダーシップを強化するために切り離す。
時代の違いとはいえ、なんだかなあ....
No.5
- 回答日時:
明治政府は
「王政復古」「祭政一致」の理想実現のため
単に「国家を統制する手段」として
歴史学的概念である。皇室の祖先神を
一種の国教制度として、定めただけです
これは、世界の大国に習って近代国家特有の、
国教を定めた、と言う事なのです
明治政府の中に、宗教教義に精通するものはおりません
帝国憲法でも文面上は「信教の自由」が明記されており
起草者である伊藤博文・井上毅も
神社への「崇敬は臣民の義務に含まれない」、としたため
大きな問題とはならなかったのです(多少ありましたが)
明治政府は神仏分離令を発し
国家神道の定義によって神社行政が押し勧められました
その後、ご存知の様に
天皇崇拝と神社信仰が一体化し、失敗
もし、神道でなく仏教を用いていたら
あの戦争は回避されていたかもね
とにかく、200年近い鎖国で遅れた近代化を急速に進める為に、力強いリーダーシップが必要だったんでしょうね。
神道でなく仏教だったら、戦争を回避できていた、とまでは思えません(欧米諸国の思惑が複雑に絡んでいたので)が、戦争になったとしても、あそこまで泥沼化したり、ヒロシマ、ナガサキ、沖縄戦の悲劇まではいかなかったのかも知れませんね。
No.4
- 回答日時:
歴史を振り返ってみるならば、
歴代の天皇が、神道ではなく仏教を信仰してきたことが明らかです
明治政府は、天皇親政の確立をめざし、
神道を機軸として国家建設を進めたため、
皇室からは仏教が一掃されました
日本に仏教が初めて公に伝えられたとき、
欽明天皇(〜571年)が仏像の美しさに感銘を受けた話は
『日本書紀』に語られています
聖徳太子の17条憲法も、仏教思想が根底にあります
聖武天皇(701〜756年)の東大寺大仏建立は、
天皇自身の仏教に対する強い信仰に基づくもので、
それがそのまま国家の総力を挙げての大事業となったのです
皇族が神道に改宗したのは、ごく最近の事
明治時代に強権を欲するあまり、それまで親密だった仏教との縁を絶ってしまったんですね。
そこまでする必要があったのか、よく分かりませんが。
No.2
- 回答日時:
改宗ではありません。
神道はそのままで、それに仏教を
加えただけです。
神道、というのは多神教なので
仏様もキリストも、数ある神々の
一つに過ぎません。
だから神道のママ仏教に帰依することも
可能なのです。
現代でも、お正月に神社に初詣し
結婚式はキリスト教の教会で、葬式は
仏教で、なんてことがやられて
いますが、これも同じです。
こういうのは一神教のキリスト教から
みると信じられない、ということに
なります。
節操がないと、批判する人もおりますが。
西洋のような深刻な宗教戦争が無い、
という利点もあり、この点を研究している
ユダヤ教の学者もおります。
庶民レベルでは、それもアリなんでしょうが、神道の神の一族の皇族まで、インド渡来の仏教に、と違和感を感じてしまいます。
その理屈だと、キリスト教、イスラム教の皇族だってアリになってしまうし....
No.1
- 回答日時:
東大寺を建立したのは誰かご存じありませんか。
聖武天皇ですよ。
御所から仏教寺院が消えたのは明治天皇からです。
それまでは神仏混淆と言って、神道と仏教の間に垣根はなかったのです。
法王というのは、退位して仏門に入った天皇のことで、これを改宗などとは言いません。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BB%83%E4%BB%8F …
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