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できれば神職の方にお答え願いたいのですが、神道には仏教でいう悟りに類するような人の境地を表す概念はありますか。神我一如、などがそうであるような気もするのですが。

A 回答 (2件)

神職ではありませんがお答えします。



神道といっても一つではありません。
現在の神道は明治以降に神仏の分離政策によって再構築されたいわば「ネオ神道」です。
元は神宮なので、それが純粋といえば言えるのかもしれませんが…。
長い神仏混淆の歴史の中で、僅かに残された神道の記憶に基づいて成り立っているので、基本は感謝と奉仕ですから悟りという概念はありません。つまり、神道は悟りを開く事は目的ではないというのが正しい表現かもしれません。
しかし、人間の人生の中で、ある瞬間卓越する事があり、これを悟りと言うならば、神職に専念していて悟りを開く人はいるでしょう。

それに本来「安全祈願」とかご利益信仰も神仏混淆の時のなごりが神社にあり、経営的な面で育ったものなので、
本来の神社神道にご利益という概念があるのもおかしな事です。
そういった意味で「悟り」の概念が残っていても不思議ではないでしょう。但しそれはあくまでも各神社ごとの考え出し、系列(八幡系とか稲荷系とかいう)での解釈かもしれません。

このほかに、山岳神道や密教系の神道など、民間信仰と結びついた神道や密教と結びついた神道があります。
この中には(特に仏教系では)悟りも一つの目的である場合も少なくは無く、悟りの概念があります。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。参考にさせていただきます。

お礼日時:2009/07/23 10:21

こんばんは



ご希望の神職ではありませんが,
昔勉強した事のある一人として,
ご質問の疑問についてお答えしたいと思います.

まず結論から言うと,「ありません」が正解と思います.
理由は,神道には他の宗教の様な
『体系化された教義・経典』は本来存在していません.

敢えて教義と言えば,
神社本庁が公認する,
『敬神生活の綱領』と言えるでしょうが,
内容は「神社信仰上の実践生活の規範」と考えられる程度のものです.
参考のため下記にその全文を転載します.

敬神生活の綱領
神社神道には、他宗教のような戒律に当たるものはありませんが、
実践綱領としては、「敬神生活の綱領」があります。
神道は天地悠久の大道であって、崇高なる
精神を培(つちか)ひ、太平を開くの基いである。
神慮(しんりょ)を畏み(かしこみ)祖訓をつぎ、
いよいよ 道の精華を発揮し、
人類の福祉を増進するは、使命を達成する所以である。
ここにこの綱領をかかげて向ふところを明らかにし、
実践につとめて以て大道を宣揚することを期する。
一 神の恵みと祖先の恩とに感謝し、明き清きまことを以て祭祀にいそしむこと
一 世のため人のために奉仕し、神のみこともちとして世をつくり固め成すこと
一 大御心(おおみこころ)をいただきてむつび和(やわ)らぎ、
一 国の隆昌と世界の共存共栄とを祈ること

ご質問者さまの知識の一端に納められ,
疑問解決の参考の一助になれば幸いです.

参考URL:http://www.jinjahoncho.or.jp/
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この回答へのお礼

ありがとうございます。参考にさせていただきます。

お礼日時:2009/07/23 10:20

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