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「〆木をかけた上にも〆木をかけて、絞りぬいた上の単純さなのだ。」

この「〆木をかけた」という表現はどういう意味ですか。「〆木」は道具のタイプですか。それで、文章の全部の意味は説明していただけませんか。ありがとうございます。


https://www.aozora.gr.jp/cards/000879/files/4273 …

 単純さは尊い。が、芸術に於ける単純さと云ふものは、複雑さの極まつた単純さなのだ。〆木しめぎをかけた上にも〆木をかけて、絞りぬいた上の単純さなのだ。その単純さを得るまでには、どの位創作的苦労を積まなければならないか、この局所に気のつかないものは、六十劫ろくじふごふの流転を閲けみしても、まだ子供のやうに喃々なん/\としやべり乍ながら、デモステネス以上の雄弁だと己惚うぬぼれるだらう。そんな手軽な単純さよりも、寧ろ複雑なものゝ方が、どの位ほんたうの単純さに近いか知れないのだ。

A 回答 (1件)

「〆木」というのは、2枚の板を合わせて間に挟んだものをギュッ


と締め付け、油を搾ったりする道具です。
ですから「〆木をかけた上にも〆木をかけて」という言い回しは、
「努力に努力を重ねて」とか「絞りに絞って」といった意味合いに
なります。
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