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 以前大学のドイツ語先生から笑い話の1つとして
聞いた話です。

 ドイツに行ったときに、日本語を熱心に
研究されているドイツ人のおばさんに
「学校へ行くという表現と、学校に行くという
 表現にはどうゆう違いがあるのか?」
と聞かれ、分からないと答えたのに、おばさんが
納得してくれず、日本人なら理由が分からなくても
自然に使いわけをしているはずだと、しつこく聞かれた
ため、面倒くさくなって
「あー、そう言えば朝行くときは学校へ行くと言い
 ますが、夕方行かなければならないときには
 学校に行くと言います。」と答えたら、
 ドイツ人のおばさんニコニコ顔で納得してくれた
 そうです。(笑)

 私は学校へ・・・に・・・
 彼は  へ   に

とかいう感じで主語を変えたときに不自然に
なる場合を考えてみたのですが、違いが
分かりません。
 アニマシーとかボイスといった言語学的
観点からの説明があると思うのですが、
どなたか分かる方がいたらお教え下さい。
 
 参考書類も教えて頂くとありがたいです。
 

A 回答 (6件)

(素人の)外国人のなぜなぜ質問に答えるには、その国の文化、言葉を例示して説明するのが納得を得られます。

日本文化の特異性を説明するためにはその国の文化の特異性を分析し、表面的には違いがあるが、人間のすることは根底において共通していることを示すことです。

助詞の「へ」「に」の使い分けも日本語の古い用法まで
遡って説明は出来ませんので、例えばドイツ語のこの前置詞(英語ならforとto)の使い方に似ているなどと説明すればよいと思います。そして古代には使い分けていたが現代では心理的な差に過ぎないので一般人には説明が難しいと正直にいうしかないでしょう。

既に説明があるように「へ」「に」ともに方向性を示す
助詞だと思いますが、「に」の方が「そこ、ある場所」をより具体的に示している気がします。

○学校についた。(△学校へついた)
○東京に着いた(△東京へ着いた)
この場合△に万人が賛成するとは思えません。しかし、千年前の人ならどうでしょうか・・・
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この回答へのお礼

 なるほど、行くではなく、着くを使うと
違いが出てきますね。非常に参考になります。

お礼日時:2005/03/13 22:35

“luft”さんのおっしゃっている通り、「問題な日本語」のP106に学校が会社に変わったものが載っています。

「に」は到着点に、「へ」は方向性に注目した表現であるが……この文脈では意味はほとんど同じと言える。とあり、それぞれ使いにくい例もありますが、それ以上の記載はありません。この本と同じ編者の「明鏡国語辞典」ならもう少し説明があるかもしれませんが、未確認です。
他に少し趣旨は違いますが助詞「で・に・を・へ」の選択を俳句で説明したものが、「日本語文法の謎を解く」金谷武洋著、ちくま新書刊(筆者はカナダ在住の日本語教師兼言語学者です)の、P95にあります。 その俳句問題の引用は下記URLだそうです。参考まで。

参考URL:http://homepage1.nifty.com/forty-sixer/
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この回答へのお礼

>「に」は到着点に、「へ」は方向性に注目した表現であるが……この文脈では意味はほとんど同じと言える

 到着点、方向性と言っておきながら、
殆ど同じと書いているんですか・・・うーん残念!

 具体的な内容のご紹介有難う
御座いました。

お礼日時:2005/03/13 22:28

えと、現在では"へ"も"に"もどちらも同じように使えるケースが多いですが、そうじゃないケースもありますよね。



「父_伝言を残す。」  この時にはどちらも使えますが、
「父_の伝言」     この時は普通は"へ"しか使いませんねぇ。

また、「わしの老眼鏡、どこだぁ?!」とおじいちゃんにきかれて
「さっきテーブルの上_置いたでしょう?!」  この時もどちらも使えそうですが、
「だからテーブルの上_あるってばぁ!!」   この時は普通は"に"しか使いませんねぇ。

どちらも動作・作用の目標や帰着点を表しますし、なんとなく感覚的に使い分けている気もしますが、
"に"の場合はその動作が"静的"で"ピンポイント"な感じがして、動作の"結果"や"目的性"を匂わせます。
それに対して、"へ"の場合はその動作が"動的"で"移動性"に重きを置かれています。

日本語を英語などの他言語に逐語訳できないのは承知ですが、敢えて言うならよく混同されるinとintoの使い分けにも似ている面も多少なりともありそうです。
またドイツ語で言うなら、ドイツ語には「前置詞の格支配」というものがあり各前置詞が何格を導くかというのは決まっています。
しかしながら中には意味に応じて3格と4格を使い分ける前置詞があります。(主に場所に関する前置詞) "in"や"zu"なんかは代表的な物ですね。
学校という女性名詞Schuleを用いて「学校に」と言う場合、in der Schuleとin die Schuleを使い分けます。
「彼は学校にいます。」 Er ist in der Schule. (←静的な"位置"を表しているから3格)
「彼は学校に行きます。」Er geht in die Schule.
(←学校の外部から内部への動的な"移動"を表すので4格)
また「彼は学校に(or"へ")行きます。」は Er geht zur Schule. とも言えます。
これらの「学校に」という日本語に当たるドイツ語の表現は厳密に言えば意味の違いはあるのでしょうが、
「そんなに大した意味上の違いはないし、結構置き換え可能だし。」というネイティブもいるくらいです。

上記のような点を絡めつつご説明頂けると少しは日本語の助詞の"に"と"へ"の微妙な違いも理解して貰えるかもしれません。
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この回答へのお礼

>「だからテーブルの上_あるってばぁ!!」   この時は普通は"に"しか使いませんねぇ。

 あるっていう存在は、ピンポイント的
表現で、に、じゃないと不自然ですね。

お礼日時:2005/03/13 22:42

お早うございます。


「アニマシー」とか「ボイス」なんて初耳で、とても言語学的にお答えできない素人ですが、お邪魔します。
私の感じ方では
「○○は学校へ・・・」
と言う場合、漠然とした方向性を
「○○は学校に・・・」
と言う場合、目的地をはっきりさせた印象で受け取ります。

いわゆる「てにをは」の使い方って、けっこういい加減になりやすいと言うか時代によっても多少変化してるように思います。
たとえば
「彼の母親の着物」
と言うのを
「彼が母親の着物」
と言うような。江戸時代の文章なんかで目にします。でも意味を取り違えやすいですよね。
「彼が母親(本人)」
ともとれますし妙な意味になったりするので、あまり使われなくなったのでしょうか。
あと
「大阪は梅田の・・・」
というような言い方。これも一見
「梅田は大阪の・・・」
の間違いじゃない?と一瞬思ったりするので、あまり使われなくなったのでしょうか。

いずれにせよ実際的には大して使い分ける理由もないので、もし私が外国のかたにアドバイスするなら
「へ」「に」
それぞれの上記のようなニュアンスの差を伝えたうえで何らかの目的行為が何に向けて行われたかが伝わればいいので使い分けに厳密な区別をするほどの重要性はない、と説明します。その国の言語で「へ」「に」或いは「てにをは」一般が厳密に使い分けられているなら、それぞれに日本語で該当するものを当てて「分布図」と言うか「応用範囲表」のようなものを使うと説明しやすいかも、ですね。

強いて言えば
「○○はどこ行った?」
と聞かれてハッキリ強調しようと思えば
「~へ行った」
と言うより
「~に行った」
と言うほうが力を入れやすいようにも思います。何と言っても「へ」ですからね。思わず脱力するような・・・。

感覚的な意見で失礼しました。
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この回答へのお礼

>「~に行った」
と言うほうが力を入れやすいようにも思います。

 No.4,5のご回答とあわせて
読ませて頂くと、よく分かります。
有難うございました。

お礼日時:2005/03/13 22:45

素人なのですが、「学校へ行く」の方が習慣で行ってる


感じが出る気がします。
どこに行くのかを省略して「行ってくる」と言っても
伝わるような場合に「~へ行く」は使うのではないのでしょうか。

夕方学校に行くのはイレギュラーなことですから、
「学校に行く」と言うのでしょう。
昔話でも「おじいさんは山へ芝刈りに」とかありますしね。

言語学的説明になってなくてすいません。
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たしか今流行の『問題な日本語』にその話題が載っていたと思います。


記憶違いかもしれないので「自信なし」です。
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この回答へのお礼

No.5のご回答ではっきりしました。
有難う御座います。

お礼日時:2005/03/13 22:46

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