
No.1ベストアンサー
- 回答日時:
かつてはさまざまなメーカーが製造していた水平対向エンジンは、いまや世界中でもポルシェとスバルしか作っていません。
それはエンジン自体の性能よりも、車両に搭載する際の難しさと、製造コストからきている部分が大きいのですが、それを補っても余りあるメリットを持っています。水平対向エンジンのメリット
水平対向エンジンのメリットは、理論上振動が少ないこと、低重心、同じ気筒の直列エンジンに比べて全長が短くなるなどです。
まず向かい合った隣同士のピストンが対になって動くうえに180°反転しているので、理論上は2次以上の振動まで相殺することが可能で、バランサーも必要ありません。
またエンジンは平べったいものになり、それを低い位置にマウントすることで低重心を実現できます。高さ方向にスペースが必要ないので、フロントエンジン車の場合、ノーズの高さを抑え空気抵抗を減らすことが可能ですし、なによりも低重心は、車両の運動性能に大きく寄与します。
さらに全長を短くできるので、室内の居住スペースを大きくとることも可能なのです。
水平対向エンジンのデメリット
もちろん水平対向エンジンにはデメリットもあります。それは、設計が大変なこと、横幅が広いこと、オイル漏れしやすいことなどです。
水平対向エンジンが低重心であることには間違いないのですが、吸排気系を含めた場合、通常はエンジンの下側に排気系をレイアウトすることになり、思ったように重心が低くならないということが起こります。
そのエギゾーストの取り回しを最良のものにするには、オイルパンが邪魔なのでレーシングエンジンのようなドライサンプのシステムを導入する必要がありとても高価なエンジンになってします。
しかもエンジン自体が、エンジンルームのなかで大きな面積を取るので、補機類をエンジンの上にしか設置できない場合も多く、ユニット全体としてみれば、それほど低重心を実現できていないなんてこともありえます。
また横方向に広いレイアウトは、もともとエンジンルームの横幅に余裕がないことがほとんどで、ピストンストロークによって排気量を上げることが困難です。さらに、ヘッドになんらかの機構を盛り込んだ際、ヘッドの厚みが増すことも嫌います。
そうなると、シリンダー径を広げて(ボアアップ)排気量アップを図り、エンジンはショートストロークになって、市販車用としては扱いにくくなってしまいます。そのため、エンジンの改良の際、自由度が少ないデメリットを持っています。
シリンダーが水平に寝かされているため、オイル漏れを起こしやすいのも水平対向エンジンの特徴です。普通はエンジンの最下部はオイルパンというオイルの受け皿のようなものがあります。しかし、水平対向エンジンは、別々のクランク、シリンダー、ヘッドが横に連結されているため、その間のガスケットからオイルがにじみやすくなるといわれます。
No.2
- 回答日時:
水平対向は一見低重心に見えて、使える状態で車体フロント部に組み込まれると、思いの外高い位置に搭載せざるを得ないというメリットに見えて実は大したこと無いという現実のでメリットがあります。
後部搭載して各部を大衆車ではやらないようなことをしてメリットに出来ます。
なのでメリットとデメリットは手の掛け方で変わります。
それ以外は人に聞かずともネットに山のように書かれているので、わざわざ聞く方が暇が掛かりますよ。
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