とっておきの「夜食」教えて下さい

僕は個人的に好きな指揮者で「彼ならまあハズレは無いだろう」という期待で買います。
自分が好きだからどの程度一般的に評価されているのか感覚が掴めません。
どういう所が好きかというと「色彩豊かで華やか系、テンポの選択にもクセがなく聴きやすい」
という印象なのですがこのあたりも一般的な評価と相違ありますでしょうか?
よろしくお願い致します。

A 回答 (1件)

ジェームズ・レヴァインは、長らくニューヨークのメトロポリタン歌劇場の音楽監督を務めましたね。


改めて略歴を見ると、クリーヴランド管弦楽団でジョージ・セルのアシスタントを務め、28歳の1971年に初めてメトロポリタン歌劇場で指揮をして以来、32歳の1975年に音楽監督、43歳の1986年からは芸術監督というアメリカのオペラ界のトップに君臨していました。2006年ごろの健康問題以降指揮の回数も減り、特に最晩年(2017年)のセクハラ問題以降は完全に姿を消しました。そして2021年に亡くなっていますね。

メトロポリタン歌劇場は、ヨーロッパの主要オペラハウスが次々と「新しい奇抜な演出」に走る中、オペラ後進国として「伝統的でオーソドックスな演出と演奏」を維持していたので、私は好きでした(といってもDVDなどで観るだけですが)。
なので、私にとっては「ジェームズ・レヴァインはオペラ指揮者」という位置付けです。オペラの指揮は非常に「オーソドックス」で「オペラ的な盛り上がりや情景・心理描写、歌手とのアンサンブル」にも優れていたと思います。

ということで、レヴァインが「シンフォニー・オーケストラ」を指揮した演奏は、あまり聞いたことがないというのが正直なところです。
「悪いことはないだろう」ですが、「特にレヴァインで聴きたいということもない」といったところでしょうか。
おそらく、指揮者の個性でグイグイ引っ張るよりも、オペラと同様に音楽の流れを重視し、歌手や演奏家の自主性を尊重するタイプなのではないかと思います。なので、優れたオーケストラを指揮すればそれなりの演奏が保証されるタイプなのだと思います。

一般の評価はよくわかりませんが、私のイメージはそんなところです。
なお、日本のクラシック音楽界は、特異な音楽評論家のトンデモな意見が珍重されたり、音楽業界のお先棒を担ぐ評論家諸氏の言説やほとんど偏見に近いような評価(フランス音楽はフランス人、ロシア音楽はロシア人に限るなど)がまかり通る伏魔殿なので、あまり「一般的」な評価など気にせず、自分の耳や感性に従えばよいと思います。
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