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人間は、なぜ災害時にも拘わらず正常性バイアスが働くのですか?これによって命を落とす人もいると聞きます。

A 回答 (5件)

正常化バイアスが作用するメカニズムは、いくつか理由がありますが。



まず、そもそも人間は、緊張感や警戒感などを長時間も持続できません。
緊張すれば、動悸が激しく呼吸回数が増えるなど、まあマラソンしている様な状態で。
そんな中で警戒すれば、脳を駆使している訳だから、肉体的にも精神的にもヘロヘロになるので、クールダウンが必要になります。

更に災害時には、そんな状態を何度か繰り返すので、悪く言えば「慣れ」も生じます。
良く言えば、「経験を力に変える」と言うところですが。

最初の緊張感や警戒感などの「しんどさ」も経験しているので、その肉体的,精神的な負担が恐怖感となり、無意識に逃れたい心理も働きます。

その結果、コロナ禍で言えば、第一波で何ともなければ、第二波以降では安易に「自分は大丈夫」と考える人もいるし。
第一波で真剣に対策をした人でも、「これだけ対策すれば大丈夫?」とか「これ以上の対策は出来ない?」みたいな考え方になったりもします。

ただ、正常化バイアスが原因で命を落とす様な人は、安易に「自分は大丈夫」などと考えるタイプや、無意識の恐怖感が強い人などに多い傾向でしょう。

逆に「人事を尽くして天命を享く」みたいな境地も、正常化バイアスの一種と言えますが、そう言うタイプは被害に遭いにくいでしょうから。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。大変勉強になりました。目からウロコが落ちました。

お礼日時:2023/02/02 10:23

「災害にもかからず」というより人間の脳というのは「正常バイアス」が必要なのですよ。



外界からの情報をうけていちいち考えていたのでは心が疲れてしまいます。ですので脳は自分の作業を少しでも減らすために「この程度なら大丈夫」「みんなが動いていないから大丈夫」と考えてしまうのです。これが災害時の時には機敏な動作をすることができず犠牲者が生まれることになります。

ですのでなぜ正常バイアスが働くかと言うご質問については、人間の脳はそのようにできているというのが正解です。だから災害の知識をつけることや訓練などをきちんとしなければならないということになります。
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正常性バイアスが働かない人は、パニックを起こして何も判断行動できずに命を落とします。


非常時に心の平衡を保つために心理効果が正常性バイアス。
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人間には、「プライド」ってものがありますからね。



例えば「大きな台風が来る」と天気予報が言っていたけど、「大丈夫、大丈夫、たいしたことないよ」と言って、心配する家族に対して、何も対策をしない夫が反論していたとします。
次第に台風が強くなってきても、「避難するか?それともこれから何か対策するか?」と思えても、それを言い出すと、自分が言っていたことを間違いと認めることになりますから、それが嫌な夫は「正常性バイアス」が働くことになります。
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人間は、通常の状況から逸脱しないことを望む傾向があります。

このため、災害発生時にも自分自身や周囲の状況を正常と判断してしまい、危険を認識しないことがあります。これが正常性バイアスです。また、災害に対する準備や予測が不十分な場合も、正常性バイアスが強く働き、危険を認識しにくくなります。そのため、災害時には常に警戒することが重要です。
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