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ボンバルディアにエンブラエルって耳にしますが、
日本では三菱がMRJだったか撤退とか、ysなんちゃらが止めたやホンダがようやくアメリカで小型機生産とか、
日系企業は技術力無いんですか?
それとも未だにアメリカの妨害で飛行機分野はダメなんですかね?
詳しい人お願いします。

A 回答 (1件)

「ボンバルディア・エアロスペース」は、複合企業体で会ったボンバルディアが、1986年にカナダ国営の企業体カナディアを買収したコトで出来た航空機製造会社。


カナディアは、私企業と設立した第二次世界大戦末期から航空機の生産を始め、エレクトリック・ボート社と合併して(F-16を開発した)ジェネラル・ダイナミックス(GD社)を設立、GD社のコンベア社を吸収した際にコンベアの子会社になった後の1976年にカナダ政府が買収して国営企業化されていた。
ボンバルディア・エアロスペースになった後も、ショート・ブラザーズ、リアジェット。デ・ハビランド・カナダなど名門といって良い航空機製造会社を吸収するなどして、航空機の開発・製造・販売に豊富なノウハウを持っている。

エンブラエルは、ブラジルに本拠を置く世界第3位の旅客機製造会社。
ブラジルを”テキトーな国”だと思い込んでいる日本人が少なくないけど、何度かの経済危機を乗り越えたブラジルは中南米第一の、世界でも十分に戦える工業国となっている。
1969年に国営航空機メーカーとして誕生したエンブラエルも、何度かの経営危機を迎えたけど、1994年に民営化して経営だけでなく開発・生産・販売分野も刷新して、民営化前から開発していたERJ145の成功で小型旅客機の有力メーカーになった。
現在は、小型旅客機の「E-Jet」シリーズが世界中の航空会社で使われているほか、練習機の「ツカノ」シリーズがいくつもの国の軍隊で採用されていて、性能向上版のスーパーツカノは軽攻撃機として運用している国もある。

三菱スペースジェット(Mitsubishi SpaceJet、略称MSJ:2019年6月にMRJから改称)が開発中止になったのは、三菱の技術面における経験不足もあったけど、それ以上に型式証明取得のノウハウが足りなさすぎた(のに碌な情報収集もしない)のも問題で、型式証明のための細かい修正で想定外の時間を要したコトもある。

あれやこれやの度重なる納期遅れに加え、世界的な新型コロナウイルス感染症蔓延で小型旅客機市場の収縮が見込まれたことで、MSJがトドメを刺されたんだな。

なお、現在の航空機は一国だけで開発・製造するのは困難。
F-22戦闘機のような”最高レベルの国家機密の塊”だったらともかく、多くの国に販売すること(でコストダウンを計ること)を前提としたF-35やユーロファイター・タイフーンのような戦闘機やボーイング787のような旅客機も「国際共同開発・生産」による”分業”が当たり前になっている。
F-35のときは、F-22に未練たらたらの日本側の方針が定まっていなかったので、開発パートナーに名乗り出るタイミングを失っただけ。
現在は名古屋にFACO(最終組立・検査)施設が置かれ、航空自衛隊向けの”日本組み立て”のF-35ラインアウトしているほか、アジア/オセアニア地域のF-35の整備を担うことになっている。
民間機でもボーイング787では主翼などを三菱重工で生産しているし、自衛隊のFX(次期主力戦闘機)候補もイギリスとの共同開発で話が進んでいる(と言うコトは、どっかの誰かさんの妨害も無いってコト)。

>それとも未だにアメリカの妨害で飛行機分野はダメなんですかね?
という「責任転嫁」論も足を引っ張っているのではないか と。
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