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大地震の原因の解説を聞くとき、地面の下に潜り込むプレートの歪みに耐えきれなくなって、その反発で大地震が起きるという解説を聞きます。

能登半島の場合、阪神淡路大震災や3.11震災の時のようにプレートが思いっきり歪んでから起きる大地震と違って、プレート上部の流体が潤滑油の作用をして、歪みが極端に大きくならないうちに地震が起きていると考えて良いのですか?

つまり、流体がなければ、本来はマグニチュード7や8クラスの地震が起きて阪神淡路大震災や3.11震災の時のような壊滅的な被害を被っていた可能性もあるんでしょうか?

A 回答 (1件)

「流体」と呼べる物は様々な形態で様々な場所に存在します。



地震の発生原因自体が様々な要因を伴うので、
今件は能登半島の断層地震という限定的な仮定の話であり、
検証不能な根拠を持ち込んで一律に「○○のような」という捉え方をするのは無理です。

今件の「流体」説は、プレート境界の話ではなく断層帯内部の話じゃないですか?
多分「地殻内部に流動性の何かが存在する可能性」という、正体不明の雲を掴むような話だろうと思います。

地下にはマグマや火山性溶岩の他にも高温高圧で溶融液状化した鉱物や、海底のヒビ割れから地中に滲み込んだ水分など様々な流体が存在します。
温泉だって油田だって、地下に存在してるのを人類が汲み上げ活用してる流体なんです。

流体説を否定はしませんが、そんな事は最初から想定の範疇なので「何を今更」という話です。

断層は3次元方向の微妙な圧力バランスの狂いが生じた時にズレ動いて地震を発生してます。
そのメカニズムとして大きくは、
「押す力」のバランスが崩れる場合と、
「離れる力」の方向がズレる場合とが有り、
そのパワーバランスの変化に流動性の物質が「関連した可能性」も考えられるという話だろうと思います。

その話は仮定に仮定を重ねた話であり具体的な論拠が出て来なければ終わる話でもあり、それを更に直接の関連がない他の地震にまで話を広げてしまっては、それこそ取り止めの無い話になってしまいます。

素人相手なら何を話しても良いということでなく、
その解説者も学者として地震を科学したいのなら、震源地の地殻構造を具体的に把握しながら、隣接する地殻や関連する地殻との関係で判断しなければなりません。

…こういう話は簡単なものではないんですよ。
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