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花びらの色は、蝶や鳥による受粉を促すために
それらが好む色となっている(虫媒花や鳥媒花)とか、
実の色は、鳥などによる拡散を促すために
それらが好む色となっている(動物散布)と言われています。

ところがトゲ(棘)にくるまれたウニ、死んでトゲが取れてみてはじめて、
とても美しい殻に包まれていたことが明らかになります。

海の中で、トゲに隠れた殻がこんな色をしている理由があるのでしょうか?
死んでこういう色だと明らかになることに意味があるのでしょうか?
ご存じの方、詳しい方、教えてください。 よろしくお願いいたします。
添付画像は、例として示したシラヒゲウニの殻(トゲが取れたもの)です。

「ウニ殻のきれいな色について」の質問画像

A 回答 (2件)

まるで現代美術の草間彌生……。


それはともかく、質問者さんは「中立進化説」(分子進化の中立説ともいう)をご存知でしょうか? 高校生物の教科書にも出てきます(昔の人は習ってないようですが)。
進化とは、生物集団の遺伝子の変化ですね。遺伝子はDNAという高分子の配列です。そこで、分子レベルで遺伝子の変化を研究したところ、単純な自然淘汰だけじゃないことが分かってきたのです。実は、突然変異の大部分は、生きていくうえで有利でも不利でもない(つまり中立な)のです。

ご質問の、「トゲに隠れた殻がこんな色をしている」のも、それだと思うんです。生きてる間は明らかにされないのだから、有利でも不利でもない「中立」でしょう。自然の偶然のなせるわざです。

ここで2点、問題が出てきます。
第1に、なぜこの突然変異は広まったのか? 有利なのが生き残って広まるんだったら、話は分かるけど。
その答は「遺伝的浮動」でしょう。この浮動はドリフトの訳です。ドリフト走行って、タイヤが横滑りしますね。同様に、「偶然も横すべりする」のです。
たとえばトランプの札をよく切って(シャッフルして)配ると、みょーに良い札が集まったり、まったくスカだったりします。「偶然なら、ばらけて均等になる」とは限りません。横滑りしてムラが発生するわけです。特に有利でもなかった奴らが、支配的に生き残ることがあり得るわけです。
このことは確率・統計の計算でも裏付けられています(その数式はなかなか難しい)。

単純な自然淘汰によれば、突然変異で不利なのは滅び有利なのは生き残る。それが進化の原動力です。
しかし中立進化説によれば、「ひとまず不利じゃないから、すぐには滅びない」、「そうこうしているうちに、有利じゃないくせに遺伝的浮動により勝ち残りを果たす」場合もあります。これも進化の原動力となるのです。

第2に、(シラヒゲウニ自身は腹の足しにもならない美を愛好しないので)、内部の美しい殻は単なる偶然の産物で、意味はないでしょうか?
いいえ、こういう色素を内部に保持していれば、いざ外部の色素が足りなくなった時など、補充のために役立つかも知れません。
前項で述べたように、生物はさしあたって生存に有利でも不利でもない性質を、いろいろ保持しています。のちのち、その中から引っ張り出されて(転用されて)役に立つ場合もあるでしょう。
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この回答へのお礼

Thank you

Dendrocacalia さん、早速の回答ありがとうございます。

> 実は、突然変異の大部分は、生きていくうえで
> 有利でも不利でもない(つまり中立な)のです。
これは知っていましたが、
「中立進化説」は聞いたことも習った記憶がありません。
バフンウニやムラサキウニ、タワシウニなど、
ウニはみんなそうなのかな?

2つのポイントを示し、
それについて見解を示していただきました。
なるほどです。

お礼日時:2023/11/12 08:38

難しいことは何もない。



三毛猫の毛を剃ってみればわかる。白いところと黒いところの皮膚の色が違うのと同じ。
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この回答へのお礼

うーん・・・

Wahahahaha- さん、回答いただきありがとうございます。
猫もウニも同じということですね。 人間もか?

お礼日時:2023/11/13 22:22

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