【大喜利】【投稿~12/28】こんなおせち料理は嫌だ

税金滞納大臣の神田氏に対しての、政治問題についての質問ではないのですが。語彙についての質問です。

この議員さんに対し、他の議員さんのどなたかが「それは確信犯的な……」と、咎めるような発言をしていたことが、この議員さん、お年の割には「確信犯」と言う言葉の意味を取り違えてやしないかなぁ?と、少し気になりました。
その発言の前後の音声が定かではなく、切り取りだったので、話の脈略が分からないので何とも言えませんし、言葉はその時代時代で、過去には誤用とされていたものが、若者たちの多用化により、新たな意味として反転したり認められたりもしているので、誤用かどうか判別しにくくなりました。
(例 ヤバい、は、昔は良くないこととして使われ、でも今は良いこととして使われている、等)

「確信犯」に付いては如何なのでしょうか。

本当の「確信犯」の意味は、逮捕されたり死刑などになる覚悟のもとで、正しさや、正義感を知らしめるために敢えて犯す犯罪のこと。以前誰かに聞いたことがあります。

最近もあちらこちらでよく使われている、「確信犯」ですが、多くの場合は、使い方の誤用が多い気がするのですが……。
アナタは「確信犯」ってどんな時にどの様に使っていますか?

実際はどうなのでしょうか……。

A 回答 (7件)

多くの慣用句が、本来の意味とは違った形で使われています。


「確信犯」はその代表的な例と言えます。

文化庁が毎年実施している「国語に関する世論調査」でも、
平成14年度と平成27年度に「確信犯」の使われ方の調査が行われていて、
新しい意味(敢えて「誤用」とは言いません)が圧倒的多数派です。
もはや、本来の意味のほうが通用し難くなっていると言えそうです。

比較のために、平成14年度と平成27年度の調査結果をグラフにして並べてみました。末尾参照。
全国の約2000名を対象に、専門家が面接調査した結果です(コロナ時期は郵送調査)。地域・性別・年代の分布などが適切に考慮されているので、統計的に有意なデータです。

文化庁の「言葉のQ&A」に、「確信犯」の意味の変化について記事があります。
 ↓
●「確信犯」の意味 「文化庁月報」平成24年5月号(No.524)
https://www.bunka.go.jp/pr/publish/bunkachou_gep …

その他にも、多くの慣用句について書かれています。
●文化庁月報 「言葉のQ&A」(まとめ)
https://www.bunka.go.jp/seisaku/kokugo_nihongo/k …

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ほとんどの国語辞典が「確信犯」の「本来の意味」と「新しい意味」の両方を載せています。いずれ本来の意味の記載がなくなるかもしれません。
新語・新用法に対して慎重な岩波国語辞典でさえ、最新版では「全くの誤用」という記述が削除されています。

●岩波国語辞典 第七版新版(2011年11月)
かくしんはん【確信犯】
政治的・思想的または宗教的信念に発して、それが(罪になるにせよ)正しい事だと確信して行う犯罪。
▽一九九〇年ごろから、悪いとは知りつつ(気軽く)ついしてしまう行為の意に使うのは、全くの誤用。

●岩波国語辞典 第八版(2019年11月)
かくしんはん【確信犯】
政治的・思想的または宗教的信念に発して、それが(罪になるにせよ)正しい事だと確信して行う犯罪。
▽一九九〇年ごろから、俗に、悪いとは知りつつ(気軽く)ついしてしまう行為の意に使う。

●広辞苑 第七版(2018年1月)
かくしん‐はん【確信犯】
① 道徳的・宗教的または政治的確信にに基づいて行われる犯罪。思想犯・政冶犯・国事犯などに見られる。
② 俗に、それが悪いことと知りつつ、あえて行なう行為。

●大辞林 第四版(2019年9月)
かくしんはん【確信犯】
①道徳的・宗教的・政治的な信念に基づき、自らの行為を正しいと信じてなされる犯罪。思想犯・政冶犯・国事犯など。
②ある行為が問題を引き起こすことをあらかじめわかっていながら、そのようにする人。
〔①が本来の意味〕

●旺文社国語辞典 第十一版(2013年10月、2022年重版)
かくしんはん【確信犯】
 道徳的・宗教的・政治的な信念に基づき、正当性を信じてなされる犯罪。また、その犯人。思想犯・政治犯など。

●小学館現代国語例解辞典 第五版(2016年11月)
[かくしん‐はん 確信犯]
① 道徳的、宗教的、政治的に正当であるという確信に基づいて行う犯罪。また、その犯人。政治犯など。
② 結果が悪くなることを十分承知の上で、あえて悪事を行うこと。また、その人。

●学研現代新国語辞典 第六版(2017年12月)
かくしんはん【確信犯】
① 自分の信念に基づき、正当な行為と確信して行われる犯罪。政治犯・思想犯などにみられる。
②〔俗〕悪いことだとわかっていながら、あえてその行為を行う・こと(人)。また、結果を予想した上で、その行為を行う・こと(人)。

●新明解国語辞典 第八版(2020年1月)
かくしん‐はん【確信犯】
① 自己の信念に基づき正当な行為と信じて行なう犯罪。〔特に、宗教的・政治的な義務感・使命感に基づくものを指
す〕
② 悪いことであると分かっていながらなされる行為・犯罪。
〔②は近年の用法で、本来は誤用〕

●明鏡国語辞典 第三版(2021年1月)
かくしん-はん【確信犯】[名]
① 政治的・思想的・宗教的な信念に基づいてなされる犯罪。また、その人。自らの行為を正しいと確信してなされる思想犯・政治犯・匡事など。
②〔新〕悪いこととわかっていながら、わざと行う発言や行為。また、それを行う人。「すぐだからと路上駐車をするのは明らかに確信犯だ」▼①と同様、その背後には最終的に自らが正しいという確信がある。

●三省堂国語辞典 第八版(2022年1月)
かくしんはん[確信犯]
① 悪いこととわかっていながら〈罪をおかす/わざとやる〉こと。また、そうする人。「今の失言は確信犯だな」
②〔本来の意味〕そうするのがむしろ正しいと信じておこなう犯罪。また、その犯罪者。「確信犯的な反政府活動」

●小学館新選国語辞典 第十版(2022年2月)
かくしんはん【確信犯】
道徳的・政治的・宗教的な確信をもって、正しいと信じておこなう犯罪。また、その犯罪者。政治犯など。

●三省堂現代新国語辞典 第七版(2024年1月)←既に発売
かくしんはん【確信犯】〈名〉
① 自分の利益のために、わざと悪いことをした人。「情報流出の確信犯・確信犯的な問題発言」
[用法]過失、衝動や出来心によるものでないことを非難して言う。
②[法学で]政治上・思想上などの信念にもとづき、みずからの正当性を確信して行う犯罪。また、その犯罪者。政治犯・思想犯や、安楽死の幇助など。
[注意]②が本来の意味。

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文化庁 国語に関する世論調査
https://www.bunka.go.jp/tokei_hakusho_shuppan/to …
  ↓
赤:本来の意味
  (ア) 信念に基づいて正しいと信じて行われる行為・犯罪又は行う人

青:新しい意味
  (イ) 悪いことであるとわかっていながらなされる行為・犯罪又は行う人
「「確信犯」の使い方について。」の回答画像5
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この回答へのお礼

真魚さん、詳しい解答とてもありがたいのですが軽い視力障害者ゆえ、あまりの長文、リンク先の細かい文字、表などは見えないのですよね(・・;)
ごめんなさい。

ここの文字もSiriに読んでもらいながら文字を追っていますが、フォントを大きくしてないとお礼も書けないし、Siriの音声だけだと頭に入ってきません(苦笑)

もしかしたら近々、本来の意味は無くなってしまうかもしれませんね。

ありがとうございました。

お礼日時:2023/11/13 23:00

ごめんなさい、「脱税」でなくて「税金を滞納していた」ということです。

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この回答へのお礼

再度ありがとうございました。

お礼日時:2023/11/13 23:04

私の使っている辞書には「①道徳的・宗教的または政治的確信に基づいて行われる犯罪  ②俗に、それが悪いこととして知りつつ、あえて行う行為」とあります。



>本当の「確信犯」の意味は、逮捕されたり死刑などになる覚悟のもとで、正しさや、正義感を知らしめるために敢えて犯す犯罪のこと。以前誰かに聞いたことがあります。
これは①とも違うような気がします。

その事件については②の意味で、「結果的に脱税になったのでなく、意図的に悪いこととしりつつ脱税をしていた」ということなのでしょう。誤用には当たらないと思います。
 ただ、「確信犯」を②の意味で使うのは嫌い、というのは人それぞれで好みの問題と片付けていいと思います。

私は「確信犯」という言葉を使うことはありません。
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この回答へのお礼

ご回答、ありがとうございました。

お礼日時:2023/11/13 23:04

そもそも「確信犯」ってそんなに頻繁に使いますか?



調べた限り「確信犯」については文化庁が過去 2回調査してる (「調査項目に入ったのが 2回」という意味) んだけど, どちらの調査においても
全ての年代で「誤用」の方が優勢
という結果が出てる. 特に平成27年度の調査では, 10代~70以上の全ての年代で「誤用」が過半数を占めていた (ちなみに本来の意味の方は 20 % くらい). そのままスライドすれば, 現在においてもそうであろうと想像できるので, 「お年の割には」というのもちょっと違うんじゃないかなぁと思う.

ちなみに文化庁の挙げた意味では「自分の信念に基づいて正しいと信ずる行為」なので, 「犯罪になる」かどうかは結果論のように思える.

なお「やばい」については平成26年度調査で「30代以下で優勢」なんだけど, 10年前の調査結果と比較すると割合はほぼ単純に年代がずれただけになっている. その数字だけを見ると「使う人はず~っと使ってるし使わない人はず~っと使っていない」ってなる. そこに新たに 10代が参入したので「言い意味で使う」人が増えたような感じかなぁ.
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この回答へのお礼

>そもそも「確信犯」ってそんなに頻繁に使いますか?

先ほどの回答者さまへのお礼にも書きましたが、最近よく面白映像等のテレビで「これ、絶対確信犯じゃん!」と言う軽いノリの言葉はよく耳にしますよ。(^^)
なので、あっ!この人も違う捉え方してる♪と思う訳です。


>ちなみに文化庁の挙げた意味では「自分の信念に基づいて正しいと信ずる行為」なので, 「犯罪になる」かどうかは結果論のように思える.

はい。それは確かにそう思います。
時と場合や状況により、情状酌量されるケースもあるのだと。


ヤバいに付いては、ほんの例えで、昔とは違う意味として認知(承認?)される言葉もかなり増えはしましたと言う一例です。

なので最近、かなり言葉の正誤の認識が変わりつつあるので、「確信犯」に対しては皆様どんな感じに思っているのかなぁ?と、少し興味がわいたのです。

ご回答ありがとうございました。

お礼日時:2023/11/12 14:50

確信犯なんて使ったことはありません。



>本当の「確信犯」の意味は、逮捕されたり死刑などになる覚悟のもとで、正しさや、正義感を知らしめるために敢えて犯す犯罪のこと。

これは今ではテロと言います。

文化庁の世論調査では「悪いことであるとわかっていながらなされる行為・犯罪又はその行為を行う人」を確信犯と呼ぶというのがすべての年齢層で多数ですから、誤用であったのが今では正しい用法です。本来の意味を知っているのが2割以下なので本来の意味で使うと違和感を覚えることでしょう。
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この回答へのお礼

>確信犯なんて使ったことはありません。

アナタは使わないかもしれませんが、最近テレビを見ると、よくあちらこちらて耳にします。


>これは今ではテロと言います。

理由によってはそれも含むのかもしれませんが、それだけとは限らないと思いますよ。
言い切るのは極論だと。

>本来の意味を知っているのが2割以下なので本来の意味で使うと違和感を覚えることでしょう。

違和感を感じるか感じぬかについては今回正直、どうでも良いのです。
本当のところはどうなのかを知りたかったから質問してみたまでです。

また、誤用かどうかも分からなかったので、本質がどうなのかを知りたかっただけで、誤用している方を非難する気も毛頭ございません。

ただ言ってた政治家さんが結構お年を召した方だったので、誤解している人の方が多いのか、興味を抱いただけです。

ご回答ありがとうございました。

お礼日時:2023/11/12 14:36

「確信犯」が誤用されているケースは多いですね。

 アナウンサーなんかも平気で確信犯を誤用しています。 通常間違った使い方をしているのは、「確信犯は、犯罪であることを熟知しながら、その犯罪を犯している」ように使われています。 それが正しいなら、殆どの犯罪は確信犯になります。 質問者さんの理解も間違っています。 政治上や宗教上の信条から、その人が絶対に正しいと信じきって実行することが、実際には犯罪に相当するということが、本当の確信犯です。 確信犯は、自分の行いは善行であって、犯罪に相当するとは夢にも思っていません。
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この回答へのお礼

>「確信犯」が誤用されているケースは多いですね。 アナウンサーなんかも平気で確信犯を誤用しています。

本当ですよね。

面白映像特番などで、よくペットの猫など、動物たちのイタズラ行為や、餌の盗み食いのシーンなどの映像に、ゲストたちが「こりゃあ確信犯じゃん♬」などとの音声が入ってることが最近多いですし、アナウンサーさえも、最近言葉を誤用しているケースが確かに目立ちますよね?
テロップも。

悲壮感と悲愴感がごっちゃになっていたり。
立ち振る舞いとか、(立ち居振る舞いが〇)
的を得るとか、(的を射るが〇)
空前の灯火とか(風前の灯が〇)
とか……。
取り付く暇もないとか(取りつく島もないが〇)など……。

ただ、改正されていく言葉もたくさん有るので、どこまでが誤用だかの判断も今は難しいですね。


>質問者さんの理解も間違っています。 政治上や宗教上の信条から、その人が絶対に正しいと信じきって実行することが、実際には犯罪に相当するということが、本当の確信犯です。

>確信犯は、自分の行いは善行であって、犯罪に相当するとは夢にも思っていません。

はい。それらは重々承知しております。
ただ、私が敢えて政治や宗教という言葉を外したのは、話がそちらの方向にズレ込んで行くことを避けたかったからです。
誤解をし、そちらにすり替えた話題に発展したがる方も居そうなので、敢えて書かなかったです。

(政治や宗教に関しての議論は好きでは無いので)


ご回答ありがとうございました。

お礼日時:2023/11/12 14:21

言葉の用法なんて多数派が正義です。



私自身も含め、私の肌感覚では、「わざと」という意味で使っているケースがすべてです。

たとえば安倍さんを襲った山上被告に対して「確信犯」と使っているケースを見たことがあるかと言えば、私の記憶では一度もありません。

それが本来であるとしても、本来の意味での用法は事実上死滅しています。

死んだ用法の歳を数えても、死んだ用法は生き返らないのです。
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この回答へのお礼

>言葉の用法なんて多数派が正義です。

私自身も含め、私の肌感覚では、「わざと」という意味で使っているケースがすべてです。

それはアナタの極論だと思いますし、アナタがそう思い込んでいればそれでよろしいのだと。
人に対して言い切る事でもないと思いますよ。
押し付けを感じます。

その後の安倍さんの記述以降に関しては、私の質問とはまるで関係のない事です。

とまれご意見ありがとございました。

お礼日時:2023/11/12 13:50

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