星新一さんの小説、「熱中」のオチの解説をお願いします。

星新一さんの小説で、未来イソップの中に収録されている「熱中」というお話があります。
「目がさめてそばをみたら、女の死体があった」で始まるお話です。

何度か読み直すのですが、最後のオチの部分が汲み取ることができません。
何度読んでも、もやもやが残り、オチの部分と全体のお話がリンクせず、何のつながりも見出せませんん。
どなたか読んだ方いらっしゃいましたら、最終的なオチの部分の解説をお願いいたします。

No.1 回答者： yoshimasa2000 回答日時： 2024/07/25 10:36

死体の横で目覚め、所持品の手帳を手に入れてこれが誰かを調べようと思ったものの、現在地もわからずタクシーに乗って出かけ、生活苦にあえぐ親子を救うためにカジノに赴いたものの、親子そっちのけでギャンブルにのめり込んで最初の手帳すら捨ててしまう。

死に際の人から預かった大切なものを売り飛ばしてしまう、それを元手に冒険を企図する、しかし批判され暴力をふるい刑務所に入る……。

そして最後、無罪を勝ち取るために精神異常を装えないか検討するも「一昔前なら異常者だったけど、いまはあなたみたいな人が大部分なので正常です」と言われてしまう。

まあストーリーはこんな感じですよね。

解釈は人それぞれですが、私の解釈は、とにかくこの主人公は私達から見ればダメダメで、今やっていることにしか熱中できず、後先のことをなんにも考えないアホ人間なわけですが、こんなアホ人間が「あなたみたいな人ばかりなので正常です」と言われてしまう物語中の世界に対して絶望を感じさせることを企図したストーリーだと思いました。

あまりおもしろくないストーリーだとは思いましたけど。

この回答へのお礼

ありがとうございます！！
ストーリーの解説もありがとうございます、まさにこちらのお話になります。

私は、生活苦にあえぐ親子に1日自殺をとどまるように言っておきながら、1週間もギャンブルに興じていた箇所で、もうすでに亡くなっているよね…というあの母親の絶望が最後まであとを引いていました…。

最後のオチの箇所は、やはり今しか見えないことに対しての訓戒的なお話の意味はつようそうですね。

あまり深読みしすぎでしょうか？何かもう少しメッセージが隠れていそうな気がしています。
ありがとうございました。！＾＾

お礼日時：2024/07/25 20:16