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徴税請負制度が全廃され、税金専門の官僚による徴税が始まったのが名誉革命後というのは概ね正しいです。
そして、それが「遅い」と感じるのももっともなことです。では、なぜもっと早く官僚制に移行しなかったのか、いくつかの理由を考えてみましょう。1. 徴税請負制度のメリット
王にとっての手間とリスクの軽減: 徴税請負人は、王に一定額を前払いし、残りを自分の利益としていました。そのため、王は徴税の手間やリスクを負うことなく、安定した収入を得ることができました。
徴税の効率性: 徴税請負人は、自分の利益を最大化するために、効率的な徴税システムを構築するインセンティブがありました。
資金調達の容易さ: 王は、緊急に資金が必要な場合、徴税請負人から前借りをすることができました。
2. 官僚制導入の難しさ
初期投資の大きさ: 官僚制を構築するには、人員の募集、訓練、給与の支払いなど、多額の初期投資が必要でした。
汚職のリスク: 官僚制は、徴税請負制度以上に汚職のリスクが高いと考えられていました。
情報・通信技術の未発達: 広大な地域を統治する上で、効率的な徴税を行うためには、高度な情報・通信技術が必要でしたが、当時はそれが未発達でした。
3. 政治的な抵抗
既得権益層の反発: 徴税請負人は、大きな力を持つ既得権益層であり、官僚制への移行に強く抵抗しました。
王権の弱体化: 徴税は王権の重要な基盤であり、それを官僚に委ねることは、王権の弱体化につながると考えられました。
4. 社会的な背景
識字率の低さ: 複雑な税制を運用するには、高い識字率が必要でしたが、当時は識字率が低く、人材の確保が困難でした。
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