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飛行機の燃費が悪いのは知ってます。成田からアメリカの東海岸までノンストップで飛ぶじゃないですか。なんであんなにもつのでしょうか?

A 回答 (6件)

> なんであんなにもつのでしょうか?



答えは一つ。長い距離を飛べるだけの燃料を搭載しているからです。

ANAが長距離路線の主力機としてるボーイング777-300ERの最大航続距離は14,600kmちょっと。最大燃料積載量は181,300リットルほど。単純計算での燃費は80mです。同じくもう一つの主力機であるボーイング787-9の最大航続距離は16,000kmほど。最大燃料積載量は126,000リットルほど。単純計算での燃費は130m弱です。
一方JALが長距離路線の新たな主力機として導入を急ピッチで進めているエアバスA350-1000の最大航続距離は16,000kmちょっと。最大燃料積載量は159,000リットル。単純計算での燃費は100mです。

なお、上にあげたどの機種も通常の乗客を乗せた状態での運航で飛ぶ高度は12,000m前後までと空気の密度の部分での燃費差は無視できます。あるのは主翼の設計(形状、特に主翼先端部の形状)の違い。
それよりも主な違いはエンジン単体の燃費と機体重量。
777-300ERの燃費が他の2機種より悪いのは開発時期が最も早いからで、機体の骨格と外板が全て金属なのに対して他の2機種はカーボン素材を多用することで強度を維持しつつ軽くなっています。使用しているエンジンも開発がずっと早い、つまりは古いものでエンジン自体の燃費は他の2機種が使う最新のものに及びません。主翼の設計についても他の2機種より古い分劣ると。

参考まで。
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空力や構造材など機体そのものの進化もある。



退役が進んでいるけど、かつて”世界の空の主役”だったボーイング747も、段階的に航続距離が伸びた航空機。
1970年に登場した初代の「747-100」型は2クラス452人乗り仕様で航続距離9800km。4発機だったから、太平洋路線に就航できたけど、東京・ニューヨーク間を無着陸で直行することは出来なかった。
当時、アメリカのフラッグキャリアだったパン・アメリカン航空の「東京・ニューヨークを無着陸で飛べる機体」という要請で開発されたのが「747-SP」型(SPはSpecial Performanceの略)。
-SP型は、機体の全長を-100型より約14m(約20%)短縮して軽量化することで航続距離の延長を狙った設計だったけど、メインデッキ(1階)を短縮したのに対し、アッパーデッキ(2階)はそのままだったことが、結果的にエリアルール(断面積変化の最適化で音速付近における抗力増大を抑える効果)に則した形状になって、ボーイングが考えた以上の効果があって、12000km以上の航続距離とマッハ0.92の巡航速度を得ることが出来、超長距離国際路線の無着陸便を現実のものとした。
アッパーデッキ延長型であるボーイング747-300、-400、-8の発展型も、-SP型で得られた知見の応用というか、エリアルールに則した機体設計を採用したことで、300人を乗せて超長距離を飛行できるような機体になったもの。

そのほか、空気抵抗の軽減には、翼端形状の進化も大いに貢献している。
1990年代から、主翼の先端が折れ曲がっている「ウィングレット」を採用する機体が増えている。
飛行中は翼端の後方に翼端渦が発生して主翼を後方に引っ張る抵抗が発生するけど、ウィングレットを採用することで翼端渦を小さくしたり、機体から離れたところで発生させたりして、空気抵抗を軽減する。
短距離路線では効果が少ないとか、大型機に付けると就航できない空港が増えるとかの問題もあるけど、ウィングレットを付けるだけでも4~5%の航続距離延長効果があるとされている。

また、機体の材料も、金属からカーボンなどの複合素材になって軽量化が進んでいるし、加工技術の進化で、よりスムーズな表面処理が出来て空気抵抗も減っていることも、航続距離に反映されているんだな と。
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ジェット機は上空10,000mあたりを飛ぶので、そこの空気は地上の1/10くらいしかなくて薄く、空気抵抗が僅かなんです。

なので、燃料の消費が少なくて済むわけ。地上の低い所を飛ぶと燃料は持ちません。
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この回答へのお礼

ありがとう

お礼日時:2025/01/25 08:21

一口にジェットエンジンと言ってるけど、航空機用ジェットエンジンは、ターボジェットからターボファンに変わって燃費は改善されているし、ターボファンも、初期の低バイパス比から高バイパス比に変わって、さらに燃費が良くなっている。



また、飛行機の構造も効率化されて、燃料タンク容量の拡大(飛行機の燃料タンクは、主翼の他、水平尾翼や胴体の”隙間”などにいくつもの燃料タンクを持っている)。

あ、太平洋を双発の飛行機で横断しちゃいけないなんて規則、過去にも現在にもない。
民間航空機では「双発機による長距離進出運航(Extended-range Twin-engine Operational Performance Standards、ETOPS:イートップス)」という「洋上飛行可能時間」の制約(だから、双発の陸上機は大西洋横断も出来なかった)。

ETOPS以前は、双発機は最寄りの空港から100マイル以上離れた空路や飛行時間で60分以上かかる空路を飛べなかった。
1980年代に入るとエンジンの信頼性が高くなったことから、双発機の2基あるエンジンのうちの1基が飛行中に停止した場合でも一定時間以内に代替の空港へ緊急着陸することが可能な航空路でのみ飛行が認められるETOPSという国際ルールが出来た。
ETOPSはエンジン1基で安全に飛行可能な時間で表示(例:ETOPS180は、エンジン1機で180分間飛行可能)する。
ETOPSは、まず機体とエンジンの組み合わせで認定を受けたものを、さらに、航空会社が認定を受けることで、長距離洋上空路に投入できる制度。

1980年代までは、グアム便でもボーイング727(3発機)以上の機材が必要だったけど、ETOPS120によって双発のボーイング767でも飛行可能になった。
そして、ETOPS180認定機が出たことで、双発機で太平洋や大西洋を横断できるようになっている。
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この回答へのお礼

天才やな

お礼日時:2025/01/25 08:22

燃費がよくなってるからです。


世代ごとの燃費を燃料1kg当りで換算すると、
B747:69m
B777:97m
B787:161m
2.3倍も良くなってます。

因みに、双発機は太平洋横断飛行は認められていません。
信頼性の認められた機体を、認められた運行会社が運行する場合のみに特別に洋上飛行が認められます。
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この回答へのお礼

天才やな

お礼日時:2025/01/24 19:54

燃料をたくさん積んでいるからです。



国際線のボーイング777-200ER型機の場合、最大で約17万L(小学校プールの半分ぐらい)の燃料を搭載することができます。

燃料は主に主翼内に搭載されます。
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この回答へのお礼

ありがとう

お礼日時:2025/01/24 19:54

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