激凹みから立ち直る方法

キリンカップでペルーに惜敗したニッポン代表ですが、来週にはバーレーン戦を控え、最終予選も山場を迎えています。こうした時にあえて確認したいと思います。3年前ニッポンをワールドカップに導いたトルシエ監督のフラット3理論とは何だったのか? 何故彼は他に何もないというほどに、それに固執したのか? そして現代表にとって、それはどんな意味を持つのか、金言をお持ちの方は是非ご教授ください。

A 回答 (5件)

#1のかたはマスコミや解説者の言葉を鵜呑みにしておられるようで、フラット3の本質を捉えていません。


フラット3とは前線からのフォアチェック、中盤のプレスを効果的にかけることでオフサイドを意識的にとることも含めて、ボールを奪う戦術です。守備の目的がボールを奪うことである以上、中盤からプレスをかけ、相手のパスコース、ドリブルのコースを消して、ミスを誘ってボールを奪う方法を考えるのは当然のことですが、オフサイドだけを狙ってボールをとることはリスクが大きすぎます。ただ、宮本、中田、松田の三人がオフサイドを取るラインコントロールに汲々としていたためにオフサイドを取るための戦術と誤解されて伝わっているのです。ちなみにトルシエ氏の師匠にあたるアーセナルのベンゲル監督が使っている戦術はフラット4で、敵に対してどのようにプレスをかけ、いかに高い位置でボールを奪うかを考え続けなければならない高度な戦術です。フラット3もフラット4も卓越した技術やスピードがなくても、頭脳で敵を追い込むことができるという点で日本が世界と渡り合える武器となりました。W杯本戦ではやはり理解度がたりず、フラット3ではなくただの3バックマンツーマンゾーンになりましたが。
攻撃に関しては両サイドの運動量を第一と考え、ボールを持つとFWまたは両アウトサイドがスペースを作るためにウェーブの動きをしながら開きます。最初の少ない手数で速攻に失敗した場合には立て直すために遅攻にペースダウンするという約束を作っていました。今の日本代表に比べて、左サイドにいたアレックスが左サイドの高い位置で勝負していたことを覚えていると思います。
同時にバランス感覚にも優れた人でボランチとして稲本を入れ、スイーパーとして戸田を入れるという守備の形が崩れない人選を行っていました。運動量の大きい両サイドの選手は必ずバックアッパーがおり、トップ下も中田英と森島といったタイプの違う選手を入れていました。
3-4-1-2という当時でも流行から遅れた守備的なタクティクスを採用していましたが、先のUEFA杯で優勝したCSKAモスクワと同じように運動量でカバーしようとしていました。Jでは千葉のオシム監督が運動量の部分でこの時代遅れのシステムをカバーしています。
固執した理由は先に述べたように、個人技に勝る世界と戦うためには規律されたルールと頭脳でボールを奪うことを徹底するためです。現実にベスト16に残りましたから、成功だったといえるでしょう。
現代表への影響は、速攻の部分が消え、たんなる遅攻だけになってしまったこと。ウェーブの動きがなくなった、また、両翼が開くことがなくなったにもかかわらず、ワンタッチでボールを回すというパス回しだけが残ったためにピンボールサッカーになってしまったことでしょう。これでは得点は偶発的にしか入らなくなってしまいます。ジーコに戦術がないといわれるゆえんですね。
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フラット3は95年頃のアヤックスからヨーロッパで流行しました。


ミランのフラット4から1枚減らし、よりオフサイドラインのシンクロを高め、
強引に高くして中盤をタイトに→奪ったら前線の3人(3トップかFW+トップ下)の
ミドルカウンターと言うアグレッシブな戦術でした。
とくに運動量と速攻重視のセリエAにあっていましたが、一発トーナメントの代表戦では
リスクが高すぎ採用されませんでした。

トルシエですが、彼のキャリアはアフリカの弱小国の短期集中強化で名を上げました。
「素質だけはある選手たちをオレの戦術で指南してやる」というプライドをもって
日本にも来たのでしょう。その自信の礎が偏執的フラット3で、リスキーだと言われようが
「傭兵監督」として絶対譲れない商売道具だったのだとおもいます。

就任当初は「5百ページある」と吹いたものの次第に底が割れ、後期は取り繕いに
窮していました。結局、選手に見限られ、退任後のバッシングで「フラット3は悪だ」と
決めつけられましたが、わたしはジーコの懐古主義的3バックよりは明確な意欲があると
評価しています。

思うに、トルシエとジーコは任期が逆のほうがよかったのでは?
「じっくり熟成型ジーコ」は予選免除・国内主体の強化。
「パターン速成型のトルシエ」は合流調整の難しい現在でこそ、監督として
持ち味を出せるのではないかと…
(たらればは意味がないのですが)

参考URL:http://www.fujix.co.jp/varietyfootball/archive/s …
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トルシエの理論とは違うかもしれないが、日本には3バックの方があっていると思う。


トルシエ時代から現代表に至るまで、4バックでは両サイドバックに優秀な人材がいない。しかし、MFには優秀な人材、可能性のある人材はたくさんいる。というのが大まかな理由です。
また、中盤に人数をかけ、かつコンパクトにすることで高い位置でのボール奪取が可能となり、相手が陣形を組む前にすばやい攻撃が可能となります。
ディフェンスに関しても、しかっりとラインを形成することでオフサイドトラップをかければよいわけです。しかし、そこにはリスクもありますが、元々フィジカル的に劣る日本人ならば、組織的に守ることを考え、そう考えた場合やはり前述した組織の方があっています。
フラット3もトルシエの持論ではなく、そういう考えから採用したのではないでしょうか?原にマルセイユでは4バックのままです。まぁある程度は持論の部分もあるでしょうけど、、、

ちなみに今の代表は4バックでボール奪取位置が低いので、攻撃がショボショボですね。ホント展開力が無いです。私が相手の監督ならば、あえて日本にボールを持たせるぐらいの作戦を立てるかも(笑)
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相手のFWより足が遅く、相手のFWより当たりに弱いDFで守らなければならない国は個人勝負になる前にマイボールにしないとこてんぱんに負けるので、日本にはこれしかなかったのです。

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まず、トルシエはワールドカップに導いたのではないと言うことだけ言っておきます。

ワールドカップで戦えるチームを作った、と考えたほうがいいでしょう。2002年に円熟期を迎える若手を起用し続けたことからもそれは明らかです。

■フラット3とは何か?
中盤からのプレスから効果的にオフサイドを獲得する
個人の力では世界を向こうに回して戦う力のない日本が、徹底的に組織にこだわったディフェンスを構築しようとしたのが始まりです。それには、フラット3やCK時のゾーンディフェンスなど、いくつかのコンセプトが含まれていますが、フラット3がもっとも有名ですね。

フラット3はオフサイドによって相手FWを無力化すること、常にオフサイドを狙うことでDFと相手FWの距離を近くすることが目的の戦術です。

■固執した理由
前述のとおり、彼はずっと「日本には1対1で世界のFWと渡り合える選手がいない」と考えていました。それによって、組織的なDFを徹底的に叩き込んだのです。
もちろん、中澤などが出る前ですから、今であればわかりませんね。

■現代表への影響
徹底的に組織化とオートマティズムを叩き込んだ結果、創造性が失われたともいえます。しかし、一番大きいのはフラット3の結果として世界の16番目に名を連ねたことです。これは何物にも代えがたい代物です。
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この回答へのお礼

なるほど。現代表は次なる越えるべき壁があるということですね。ありがとうございました。

お礼日時:2005/05/23 23:06

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