プロが教える店舗&オフィスのセキュリティ対策術

世の中には、その道に精通している人がいます。
(また、その様に自負しておられる人もいます)

その人達が使う「難解な言葉」「専門用語」は、通常生活している限りにおいては使われることが少なく、意味を理解するだけで大変なものが多いと思います。

例えば、何かの勉強をしたいと思い立ち、書店・図書館で、それに関連した書物・資料などを探します。

その場合、まずは「入門書」のような簡単な内容のものを探すことが多いと思いますが、「入門書」とは名ばかりの、難解な言葉・専門用語が並び、初心者には到底理解できない書物も多いように感じています。

一方で、身近な例などを交えながら、何とかして初心者に理解してもらおうと、努力されていることが見えてくる書物も見受けられます。

今までの私ですと、難解な言葉が使われている書物は無視して、できるだけ砕けた言葉で書かれている書物を選択していました。

でも最近、「どちらの書物を読むほうが自分にとってプラスになるのか?」という疑問を抱くようになってしまいました。
(わかりにくい表現だと思います。申し訳ありません)

つまり、
「難しい言葉が使われている書物を読むことで、深い知識を得る」 事と
「簡単な言葉が使われている書物を読む事で、浅い知識を得る」
事では、どちらが自分にとって有用な知識を身につける事ができるのかが分からないのです。

もちろん「入門書」と書かれている書物を読む訳ですから、その作者なりに易しく書かれている事が前提なのですが・・・。

もうひとつ関連した事で、逆に普段、「難解な言葉」「専門用語」を使われている方は、どのような考えを持って、それらの言葉を使われているのかもお聞きしたいです。

どうぞよろしくお願い致します。
(自分なりに考えをまとめて書いたつもりですが、わかりにくい表現などがありましたら補足させて頂きますので、ご指摘下さい)

A 回答 (12件中1~10件)

難解な用語を羅列する人は、表現力が乏しく、用語を多く使うことによりその地位(威厳)を保とうする方が多いです。

教える立場の方が難解な用語を使うこと自体恥ずべき行為だとおもいます。相手の気持ちになって教えているのであれば自分が始めての時の事を思い出して。この用語はもっと一般的な用語があるとか意識して解説します。説明がうまい為、理解が早くなりおのずと専門用語も着いてきます。
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この回答へのお礼

早速の回答、感謝致します。

>難解な用語を羅列する人は、表現力が乏しく、用語を多く使うことによりその地位(威厳)を保とうする方が多いです

やはり、ある意味「初心者」を見下しているのでしょうか。
「専門書」なら問題ないと思うのですが、仮にも「入門書」と位置づけられている書物であれば、やはり同等の位置に立って説明して頂きたいですよね。

ANo.1様の「相手の気持ちになって教えているのであれば自分が始めての時の事を思い出して」に同感です。

>説明がうまい為、理解が早くなりおのずと専門用語も着いてきます

そうなんですよね。いわゆる「良い入門書」では、最初は一般的な言葉で説明しておいて、最後に「専門用語」を使っているので、すごく理解できます。

ただ、「良い入門書」よりも「難解な入門書」のほうが多いような気がすることも事実ですし、それらの初歩の内容からステップアップしたい時(初歩→専門)に、そのつなぎになる(中級)ような書物が、ほとんど存在しないように思うのですが、どうなのでしょう・・・。

有難うございました。

お礼日時:2005/06/19 02:07

「難しい言葉が使われている書物を読むことで、深い知識を得る」 事と


「簡単な言葉が使われている書物を読む事で、浅い知識を得る」
事では、どちらが自分にとって有用な知識を身につける事ができるのかが分からないのです。

ケースバイケースではないでしょうか。
Aを極めようとしている人は、難しい言葉も分かった
方が良いと思いますが、Bについては浅い知識でよい
場合もあります。

たとえばコンピューター関係の仕事をしていると、
社内やバンダーなど同業社内では専門用語でやり取り
します。
しかし、ユーザーと話をするときは、専門用語を使用
せず噛み砕いた表現で話をすることも多いです。

コンピューター関係の仕事をしていても、いろいろな
分野があり、すべてのことを知っているわけではあり
ません。
当然メインの分野では、「難しい言葉が使われている
書物を読むことで、深い知識を得る」事が必要ですが、
それ以外のことに関しては、深い知識を得ることも
大事だとは思いますが、「簡単な言葉が使われている
書物を読む事で、浅い知識を得る」でも足りると思い
ます。余力があれば、メインとなる分野を複数持つこ
とはいいことだとは思いますが…

>もうひとつ関連した事で、逆に普段、「難解な言葉」「専門用語」を使われている方は、どのような考えを持って、それらの言葉を使われているのかもお聞きしたいです。

その分野の中で会話をするには必要な言葉だと思い
ます。噛み砕いた表現だと何を指しているのか分から
ない事もありますが、専門用語ならすぐに分かるケース
もあると思います。

UPSという装置があります。ユーザーに"停電で
いきなり電気が落ちたら危険なので、予備の電源です"
と説明します。"予備の電源"の部分だけ理解して、
"予備電源"と考えてるかもしれません。
その人(ユーザー)が電気屋に行って"予備電源ください"
といっても電気屋は一瞬困ると思います。
(たとえがいまいちですいません)

意味もなく難解な言葉は問題ですが、言葉を厳密に
定義しあいまいさをなくした結果「難解な言葉」に
なっているものもあるかと思います。
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この回答へのお礼

>ケースバイケースではないでしょうか

なるほど。確かにそのように思います。
ANo.2様は、コンピュータ関係の仕事をされているようですが、この分野でも、すごい数の「専門用語」がありますよね。
(特に数字・英語の羅列は素人には・・・)
それらを全て覚えることは、素人ではほぼ不可能に近いですし、ある意味、全部覚える必要もないですよね。

私の場合は、今「法律」に少し興味を持ち始めていまして、関連の書物を探したりしているのですが、この分野は特に、一般的な言葉で書かれている「入門書」が少なく、私自身、大変苦労しています。

「入門書」を解説している「入門書」が欲しいくらいです。笑

>その分野の中で会話をするには必要な言葉だと思い
ます。噛み砕いた表現だと何を指しているのか分から
ない事もありますが、専門用語ならすぐに分かるケースもあると思います。

このご意見にも納得です。
ANo.2様が例として書かれている「UPS」(私の職場にもありました。確か「無停電装置」と呼ばれていました) も、わかる人なら「UPS」の3文字でわかる事を、一般ユーザーにわかりやすく説明することによって、逆に別の意味でユーザーが理解してしまう事も考えられますよね。

ですからこのような場合は、ANo.2様が「この装置の名前はUPSです」と伝えたほうが、ユーザーにとっても有益であると考えられますね。

ANo.2様ご自身が、私の質問に対して、わかりやすく答えようという姿勢が伝わってきて嬉しい気持ちです。

有難うございました。

お礼日時:2005/06/19 02:46

>「難しい言葉が使われている書物を読むことで、深い知識を得る」 事と


「簡単な言葉が使われている書物を読む事で、浅い知識を得る

 これ、正確には違う気がします。簡単な言葉が使われているからって決してレベルが低いとは思いません。
 知識を詰め込んでも理解できないし、知らない人に説明できないのでは意味がないと私は思うんです。
 どんな形であれ内容を理解し、それを知らない人が理解できるように教えることが出来るというのはすばらしいと思います。

 私は歯科関連の専門家ですが、ここで回答するときは出来るだけ噛み砕いて説明しているつもりです。意味を分かってくれないと回答している意味が無いですし。

 昔(小学生の頃)、子供用の絵本で、「ミイラの作り方」と言う本と「たまごのできるまで」と言う本にはまりました。もちろん子供用なので分かり易い言葉とイラストで説明されています。
 が、内容ははっきり言って大人でも知らない、知っていても上手く説明できないようなことが書かれています。きっと大人の人が読んでもいい勉強になったろうと思います。

 この経験から、噛み砕いた説明の本のほうが変に専門用語を使う本より身につき覚え易いのでプラスになり、良いと思います。

 専門用語を無駄に並べて説明するのは本人の自己満足に過ぎないと思います。
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この回答へのお礼

>これ、正確には違う気がします。簡単な言葉が使われているからって決してレベルが低いとは思いません。
>噛み砕いた説明の本のほうが変に専門用語を使う本より身につき覚え易いのでプラスになり、良いと思います。

専門家の方の目から見たご意見、参考になります。私としては、
 
 専門用語を一般用語に直している本→スペースの都合で、1つの事について浅い知識しか書けない

というイメージを持っていたのですが、本当に「良い入門書」というものは、決して本自体のレベルを落とすことなく、それでいて本質が身につきやすく工夫されている、という事ですね。

少し違うとは思いますが、「鶏が先か卵が先か」という話がありますよね。

テーマは簡単なのですが、いざ理由を説明しようと思っても、簡単にできる事ではない・・・。
このテーマを、もし簡潔に、しかも本質を突いて説明できる人がいるとすれば、その人は本当の意味で、その道の「専門家」と言えるかもしれませんね。
(かなり例えは悪いと思いますが)

貴重なご意見を頂き、有難うございました。

お礼日時:2005/06/19 03:05

わざと難解な言葉を使って煙に巻こうなどという専門家は、実際はほとんどいないと思います。

難解な言葉という自覚がなくて使っている人が大部分でしょう。それが日常ですから。

入門書には、一般の出版社が出している一般人向けの入門書と、専門の出版社が出している専門家になろうとしている人向けの入門書があります。

専門家になろうとしている人向けの入門書は、実際は教科書ですから、一定の知識を持っている読者しか想定していません。そういう本を難解だと批判してもしょうがないです。

一般人向けの入門書にも、難解な言葉がひょいと出てくることがありますが、これは出版社側のチェック漏れか、その本の想定する読者のレベルが自分と合っていなかったかのどちらかでしょう。

しかし、そういう場合のために事典があるわけですから、事典を引けばすむことです。

事典に乗っていないような高度な専門用語が、注も説明もなしに、一般人向けの入門書に使われていたとしたら、出版社側の怠慢と言うしかないですが。
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この回答へのお礼

>わざと難解な言葉を使って煙に巻こうなどという専門家は、実際はほとんどいないと思います。

なるほど、本人は難解な言葉を使っているつもりは無いのに、日常的に使っている言葉が、つい出てしまうという事ですね。それも考えられますよね。

>専門家になろうとしている人向けの入門書は、実際は教科書ですから、一定の知識を持っている読者しか想定していません。そういう本を難解だと批判してもしょうがないです。

確かにそうですね。雑誌でも「一般向け」と「専門者向け」のものがある位ですし、私自身、それら「専門者向け」の書物を見て、難解だと感じているのかもしれません。

ただ、その「専門者向け」書物の数がかなり多い事は恐らく事実でしょうし、「初心者向け」書物を、なぜもっと多く出版しないのかな?という素朴な疑問を持ってしまいますよね。

私個人の場合は、少し法律に興味を持っているのですが、最初のほうのページを見ただけで「権利能力」「意思能力」「行為能力」など、一見しただけではわからない言葉が多く使われている書物があり、本当に苦労しています。

でも、それらの言葉を少しずつでも辞書を引きながら理解していったほうが、その分野についての深い知識を得ることができるというのであれば、仕方の無い事なのかもしれませんけれどもね。そのあたりの見極めが難しいです。

ご意見頂き、有難うございました。

お礼日時:2005/06/19 03:23

4ですが、ちょっと補足します。



他の方の解答を拝見しましたが、本の内容は著者だけに責任があると考えておられる方が多いように思いました。しかし、実際は出版社側にも連帯責任があります。

本が売れなければ、著者だけでなく、出版社側も経済的損失を受けます。もし名誉棄損事件や猥褻事件などで有罪になれば、著者だけでなく、出版社側にも責任が及びます。

出版社は著者と読者を結びつけるという、重要で責任のある仕事をしています。著者から受け取った原稿を印刷所に入れるだけなら、アルバイトにもできます。

大体、専門家という人たちは、素人が何を難解と思うかがわかっていないものです。だから、ターゲットとする読者にとって難解だと思う箇所があれば、編集者は著者に書き直しをお願いします。難解な箇所を残したまま出版してしまったら、本が売れないからです。

しかし、ターゲットとする読者像というものは歴然とあるわけです。どういう人向けに出すのかによって、装丁からページ数、部数、宣伝の仕方まで、すべて変わってきます。

だから、もし難解と感じたなら、その本がターゲットとする読者像と自分の間に大きなずれがあるということです。
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この回答へのお礼

再度の投稿感謝致します。

>もし難解と感じたなら、その本がターゲットとする読者像と自分の間に大きなずれがあるということです。

なるほど・・・本を出版するに当たっては、著者だけではなく、その発売元の出版社側の意向も含まれているわけですね。

確かに、いざ本を出版してみても、全然売上が上がらなかったとしたら、出版社の経営にも影響が出てくることも考えられますものね。ですから、出版社としても、できるだけ売れる本になるように努力をしているはずですよね。(一般読者にも買ってもらえるように)

・・・ということは、やはりある程度の深い知識を得ようとするならば、その書物のレベルに自分自身を近づける努力をしないといけないのでしょうか?

このあたりの判断は、難しいところですね・・・。

有難うございました。

お礼日時:2005/06/19 03:33

「衒学的」なんて言葉自体が、難解キャンディーズなのかも知れませんが、そういう人もいるでしょうね、言葉があるぐらいですから。

つまり、「自分は知識や学があるのを見せびらかせるような」といったことです。

私もどちらかというと、難解な語を使う方の人間だと思うのですが、自然に出てくることもそうなんですが、そういった語を用いることに喜びを見出しているのも事実です。

私論ですが、用いる言葉というのは、思想の体系です。逆説的には、言葉を知らないということは、思想がないということです。なぜなら、概念を定義するのが言葉ですから、その言葉を知らないとしたら、その中身の概念もないということになる。例示するなら、「悲しい」という体験は「悲しい」という言葉があるから存在するわけで、実際、アメリカには「悔しい」に相当する語がなく、彼らは「悔しい」に限りなく近い体験はしても「悔しい」思いはできないのです。

ですから、言葉は知ってて御の字ですし、必要とばかりに次々作られますから、興味があるのなら、どんどん吸収していくといいと思います。言葉を知らないということは、アホですが、でも、言葉を知らないから、アホだから、人間としての価値が低いなんてことは、絶対にない。言葉を知らなかったらアホやと思われます、が、人生はニュートラルですから、悲観する必要もないし、人をバカにする必要もない。それは、人それぞれ、嗜好です。
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この回答へのお礼

>「自分は知識や学があるのを見せびらかせるような」
>自然に出てくることもそうなんですが、そういった語を用いることに喜びを見出しているのも事実です。

正直なご意見、感謝致します。
確かにこれは「専門家」に限った事ではなく、私でも、自分よりその事柄について知らない人に説明する時には、少し得意気になって話しているのは事実ですからね。

>概念を定義するのが言葉ですから、その言葉を知らないとしたら、その中身の概念もないということになる

なるほど・・・自分の頭の中で何となくモヤモヤーッと浮かんでくる事柄を、自分以外の第三者に伝えようとした場合、「少々難解な言葉」という形で概念を定義してしまったほうが、沢山の人に伝わる事が考えられますね。

ですから、その言葉を知らないという事は、ある意味「無知」と言えるのかもしれませんが、時代に合った言葉が次々に生み出され続けているのも事実ですし、その言葉を無駄に追いかけて、本来の目的地とは違う方向に向かっていったのでは本末転倒になってしまいますね。

回答頂き、有難うございました。

お礼日時:2005/06/19 14:05

専門用語は必要があるからでてきたものであり、No.2さんの仰っているように、簡単な言葉で言い換えようとすると微妙に意味が違ってきてしまう、ということもあると思います。



外国語の学習で、例えば最初はbeautiful:美しいという風に習っても、実は英語の‘beautiful 'と日本語の「美しい」は決して一対一対応ではなく、一部重なるところもあれば、異なる部分もあるとだんだん分かってきますね。その語感をぴったりと感じるのはその言葉を含む文章をたくさん読んで会得する必要があると思います。

専門用語も似たようなところがあるんじゃないでしょうか?
その言葉が使われる膨大な背景があって、専門家の人たちはそれも含めて理解している。これを一般的な言葉で言い換えると「ちょっと違うなあ」ということがでてきてしまう。説明する人、説明する相手によっては、その違うところをエイヤっと思い切って切り落として、とりあえずの分かり易さを優先するかもしれませんし、別の場面では、最初に簡単に説明をした上で、運用の中でその言葉の正確なニュアンスや位置を理解してもらおう、というやり方をとるかもしれません。

昔の人は「読書百遍意自ずから通ず」といったようです。
最近は忙しくなって、なかなかそうもいきませんが、最初は易しい入門書で大体の意味をつかんでおいて、同じ内容を専門用語を使って語っている文章を読めば、だんだんその「専門用語」の意味することが掴めてくるかもしれませんね。
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この回答へのお礼

>専門用語は必要があるからでてきたものであり、No.2さんの仰っているように、簡単な言葉で言い換えようとすると微妙に意味が違ってきてしまう、ということもあると思います。

これはわかるような気がしています。
確かに、ANo.7様が例として挙げられている「英語」は、世界でこれだけ沢山の人が使用している言語である反面、一つの言葉(単語)に対して、複数の意味が含まれているものが多いように感じています。(私は英語は全くできませんが・・・)

ですから、専門用語を「使っている」というよりは、その意味から考えて「使わざるを得ない」ような状況なのかもしれませんね。

>最初は易しい入門書で大体の意味をつかんでおいて、同じ内容を専門用語を使って語っている文章を読めば、だんだんその「専門用語」の意味することが掴めてくるかもしれませんね。

なるほど・・・。「入門書」をひと通り読んだ後で、すぐに「専門書」に進むのではなく、また違った視点で書かれている、別の「入門書」を読むことによって、「専門用語」の意味することが掴めるようになる可能性はありますね。
その意味では、少々難解な言葉や、専門用語を使って書かれている「入門書」も、役に立ってくるかもしれませんね。

回答頂き、有難うございました。

お礼日時:2005/06/19 14:17

>「入門書」とは名ばかりの、難解な言葉・専門用語が並び、初心者には到底理解できない書物


などは目的にかなわないので読む必要がありません。

>難解な言葉が使われている書物は無視して、できるだけ砕けた言葉で書かれている書物を選択
まさに大正解の選択です。

>「難しい言葉が使われている書物を読むことで、深い知識を得る」事と「簡単な言葉が使われている書物を読む事で、浅い知識を得る」事では、どちらが自分にとって有用な知識を身につける事ができるのかが分からない
まず、難しい言葉が使われている書物=レヴェルが高い、簡単な言葉が使われている書物=レヴェルが低い、というお考えはこの際お捨てください。

専門性の高い分野ほど、専門家にとっては専門用語をそのまま使えたらどんなに楽でしょうか。初心者や門外漢に専門的な内容を判りやすく説明するためには、内容についてのより一段深い理解と社会的な視野の広さが必要になります。つまるところ著者が「どんなに高度な内容も理解してもらえなければ意味がない」と、どれほど思っているかどうかが。

ですから専門家が初心者向けに書いた入門書を読むと、その人のおおよその総合的な力量が判ります。


著者に限りませんが、よくいわれているように大きく分けて
(a) 難しいことを判りやすく説明する人
(b) 難しいことを難しく説明する人
(c) 易しいことも難しく説明する人
の三種類の人がいます。

(c)は論外としても(b)はよくみられます。(a)のような著者は意外と少ないのが現状でしょう。入門書は文字どおりはじめの一歩。何を選ぶかによってその後の理解が大きく変わることにもなるので慎重に選んでください。。どの本がよいか、信頼できる人に訊いてみるのもひとつの方法でしょう。
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この回答へのお礼

専門家の方からのご意見、専門家の方の苦悩がよく分かりました。感謝致します。

>まず、難しい言葉が使われている書物=レヴェルが高い、簡単な言葉が使われている書物=レヴェルが低い、というお考えはこの際お捨てください。

はい。この事に関しては、皆様のご意見を拝見させて頂くなかで、段々と事情がわかってきています。

「著者の方も、読者に自分の考えを理解して欲しいと願っている」
「でも、言葉を置き換えることにより、本来の意味とは違う捉えられ方を、読者にされる恐れがある」

という苦悩を抱えながら、それでも何とか読者に分かりやすい言葉を使うように努力されている方がいらっしゃる事が、わかってきました。

「専門性の高い分野ほど、専門家にとっては専門用語をそのまま使えたらどんなに楽でしょうか」という言葉の中に、ANo.8様の強い想いを感じ取ることができました。

>何を選ぶかによってその後の理解が大きく変わることにもなるので慎重に選んでください。。どの本がよいか、信頼できる人に訊いてみるのもひとつの方法でしょう。

肝に銘じておきます。回答頂き、有難うございました。

お礼日時:2005/06/19 14:50

 今でもパソコンやインターネットをやらない人はたくさんいます。

そういう人たちにとっては、「マウス」「モデム」「ハードディスク」「モニタ」などは“難解な言葉・専門用語”です。これを踏まえて……

 あなたが回りの人に「パソコン教えて」といわれたとき、これらの用語を使わずに説明できますか?
私にはできません。というか、それら用語を無理に言い換えて(モニタ→表示装置/テレビなど)なんとなくわかってもらったとしても、彼らはその後サポートに電話することすらできない(電話しても話が通じない)でしょう。

 少なくともこのケースでは、“難解な言葉・専門用語”をあえて使うことが、「長い目でみれば本人のためになる」と思います。
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この回答へのお礼

>あなたが回りの人に「パソコン教えて」といわれたとき、これらの用語を使わずに説明できますか?

ドキッとしました。
確かに、これらの普段何気なく使っている「ハードディスク」「モニタ」も、いざ、パソコンのことを全く知らない人に、分かり易く説明しろと言われても、
 
 モニタ → テレビみたいなもの
 ハードディスク → ビデオテープの中のテープを円盤みたいな形にしたもの

・・・何のことやらサッパリ分かりませんね。

確かに、人に物事を教えると言う事は、自分の中で、ただ漠然と理解していることを、まず「専門用語」に置き換えて、その後で、さらにその言葉を「一般用語」に置き換えるという作業をおこなう必要がありますね。

しかも、「一般用語」にうまく置き換えることができたとしても、実際の社会では使えない用語であることが多く、ANo.9様の例のように、サポートセンターに連絡しても「はいっ?」と言われてしまうことが考えられますよね。

>少なくともこのケースでは、“難解な言葉・専門用語”をあえて使うことが、「長い目でみれば本人のためになる」と思います。

「著者の傲慢・怠慢」によって、いたずらに難解な用語を使用しているケースもあることは事実でしょうが、「読者にわかってもらおう」と努力されている方が書かれた書物で使われている「専門用語」については、読者側としても、少しずつでも理解していく努力をしていく事で「長い目でみれば自分のためになる」可能性は高いと言えるかもしれませんね。

回答頂き、有難うございました。

お礼日時:2005/06/19 15:09

専門用語の多用について考えてみました。



最近読んだ2冊の本
『デモクラシーの冒険』(姜尚中、テッサ・モーリス・スズキ共著 集英社)
『「ことば」の課外授業』(西江雅之著 洋泉社)

この2冊は対談集、講義集なので、どちらも話し言葉で構成されています。前者は「専門用語はなるべく使わない。使う場合は解説する」という決まりを作って話しています。後者は特に明記されていませんが、身近でないカタカナ語が出てくる場合は語の説明を加え、「なぜその専門用語(カタカナ語)を使わなければならないか」という説明もしています。

専門用語で特に理解しづらいのは外国語の単語をそのままカタカナ表記にしたものだろうと思います。『「ことば」の課外授業』では、たとえば「ダイグロッシア」という言葉について「ある社会で見られる、話題による言語の切り替え」と説明し、この言葉をそのまま使う理由として、「ダイグロッシア」には「二言語併用」「二言語兼用」などの訳語があるが、その中には「ダイグロッシア」以外の意味を持つものがあって混乱を招くため、と説明しています。

専門家が専門用語を多用する理由の一つには
「専門用語を一般用語に説明しなおすのは面倒である」ということ、もう一つは
「専門用語は一般用語に置き換えられない」
ということがあるからではないかと思います。
「面倒」なのでやらない、という専門家は論外としても、先ほど例を挙げたように「言葉の意味」と「その言葉を使わなければならない理由」をいちいち説明しながら文章を進めていくのはなかなか大変です。
「置き換えられない」という懸念は、専門家であればどうしても気になるところなのだと思います。違う言葉では正確に定義できないため、本の中で便宜上でも訳語を使う気になれない、と考える人も少なくないかもしれません。

上記の2冊は、話し言葉形式なので専門用語を解説しながら論を進めていくということが可能ですが、普通の書式では、注を入れる形になることが多いでしょう。注があまりに長く、分量も多いと、注ばかり読んでしまって本文のことはよく分からない、ということもあります。これは、私にその本を読むだけの力がないということかもしれませんが、それでも、「読みやすい本文と注の割合」というものはあるように思います。読みやすさを優先して言葉の説明を少なめにしているものもあるのではないでしょうか。

私の経験では、易しい入門書のあと、次の段階の本が難しいと感じる場合は、「易しい入門書」レベルものを同じ内容であっても何冊か読むことが有効であるように思います。次の段階が難しいというのは、入門書レベルの専門知識が身についていないからです。1冊だけでは、なかなか身につくものではありません。
「難しいことを難しく説明する」ことしかできない著者もたくさんいますが、内容が専門的になるにつれて専門用語が増えていくことは、やむをえない面がある気がします。

「難解な言葉」に関しては、専門用語よりは不要である場合が多いと思います。
難解な言葉を多用すること=内容が高度であること
と錯覚している著者・読者がいますが、それは違うと思います。
しかし「難解な言葉を読む」ことを楽しむ読者も存在していますから、世の中いろいろですね…。
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この回答へのお礼

丁寧に、実際に読まれた本を例に分かり易くご説明頂き、感謝致しております。

>専門家が専門用語を多用する理由の一つには
>「専門用語を一般用語に説明しなおすのは面倒である」ということ、もう一つは
>「専門用語は一般用語に置き換えられない」
>ということがあるからではないかと思います。

こちらに関しては、皆様のご意見、ANo.10様の回答内容を読む事によって、かなりわかってきています。

「著者としては、できるだけ読者に自分の考えを理解して欲しい」
「でも、あまりにも一般用語に置き換えていると、本来のその言葉の意味からかけ離れたものになる可能性がある」

この二つの想いの間で、著者自身も苦悩している実情が、よくわかってきました。

理解できない書物について、著者にばかり責任を押し付けるのではなく、読者自身も、歩み寄る姿勢が大事なのではないか、と考えるようになってきました。

>注があまりに長く、分量も多いと、注ばかり読んでしまって本文のことはよく分からない、ということもあります。

確かに、いちいち文面に「注釈」が入っていることによって、文章全体のリズムが途切れ途切れになってしまい、「注釈」ばかりに気を取られてしまい、著者が本当に伝えたい事柄は、置き去りにされてしまう可能性がありますね。このバランスは難しいですね。

>「難解な言葉」に関しては、専門用語よりは不要である場合が多いと思います。

今まで私は、「難解な言葉」と「専門用語」を同じ意味で使っていましたが、
 
 難解な言葉 → 著者の自己満足(努力不足)
 専門用語  → 著者が、読者の為にやむを得ず使用している
(注)上記の例は、あくまでも一例ですので、全ての事柄に当てはまるものではありません。

と、少し意味合いが違っているのかもしれませんね。

>しかし「難解な言葉を読む」ことを楽しむ読者も存在していますから、世の中いろいろですね…。

たとえが悪いと思いますが、「小説」などは、一般用語を使うよりも、ある意味「難解な言葉」を多く使用するほうが、その作品独特の世界が創られていくことになるので、一概に否定できませんものね。
ANo.2様のおっしゃるように「ケースバイケース」なのかもしれませんね。

沢山の有用な回答を頂き、有難うございました。

お礼日時:2005/06/19 15:31

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