dポイントプレゼントキャンペーン実施中!

北海道まで新幹線が建設されたとします。どちらが環境への負荷が大きいですか。ただし新幹線は建設時も含めるものとします。

A 回答 (3件)

 


  数値的根拠がありませんので、あくまでアナログ的な考察です。
 
  答えとしては、新幹線の方が環境に対する負荷は大きいと思います。
  その根拠は :
 
  1)飛行機機体・空港などに必要な物質資材と、新幹線列車・鉄道線・幹線駅の建築に必要な資材を考えれば、新幹線の方が、物質資材を多く消費するように思える。(これは、廃棄物となった時、環境への負荷となるのです)。
 
  2)自然環境へのストレートな影響・負荷で考えると、航空路線は、飛行場の建設により、その地域の自然環境を破壊するでしょう。しかし、これは、無闇に不要な地方空港を造らなければ、比較的に環境破壊の程度は小さいでしょう。また、航空ジェット燃料を航空機は大量に消費し、排気ガスを大気に放出し、環境汚染・環境負荷を与えることは間違いありません。しかし、これは、新幹線との比較で考える必要があるのです。
 
  そこで、新幹線の場合、建設途上において、東北日本の中心部当たりを恐らく貫通するであろうから、かなり森林等を破壊すると考えねばなりません。通常の鉄道よりも、新幹線建設の環境・森林破壊は大規模なはずで、路線の周囲10キロか20キロは、環境が破壊されるか劣化されると考えねばならないでしょう。日本列島の自然環境のなかで、東北の真ん中に人工の破壊を貫通的に行うと、列島の森林環境は、東北で亀裂を入れられることになり、路線面積やその周辺への直接影響だけではなく、東北地方全域の環境破壊を誘導する可能性があるということです。沿線駅が多数造られるでしょうし、東北の自然森林に打撃を与えるでしょう。そして、この破壊と打撃は、一旦行われると、回復しないでしょう。森林が残っても植生が変化してしまうことがあり、また、観光客などが、いままで人々の訪れなかった山奥などに入り込むでしょう。町興しとか地方振興と呼んでいるものは、環境の破壊と擬似都市化を意味するというべきです。エネルギー的には電気エネルギーが必要で、火力発電の排ガスの増大や、原子炉の稼働による環境負荷が生じるでしょうが、それは、新幹線を通さなくとも、その程度の電気エネルギー消費の増大は考えられることです。
 
  新幹線は、火力発電にせよ、原子力発電にせよ、未来展望がなく、おそらく、21世紀から22世紀にかけて、新幹線路線運行は破綻するでしょう。すると、残るのは、環境破壊だけになります。
 
  3)エネルギーの将来的展望が関係してくるのですが、航空機のジェット燃料は、後半世紀ぐらいしか、長くてもたないように思えます。新幹線の方が少し寿命が長いかも知れませんが、日本列島の経済的技術的繁栄は、21世紀には、従来のようには望めないでしょう。つまり、航空路線も新幹線も、21世紀半ばまでには、無用の長物となっている可能性が高いでしょう。特に新幹線は、路線自体が半世紀もたないでしょう。東北は、何かよほどの革新的イノヴェーションがない限り、経済的にも技術的にも衰退するでしょう。つまり、半世紀後には、北海道宛の航空路線も新幹線も、需要性がなくなるだろうということです。
 
  こういったことを考えると、永続的な環境インパクトをどちらの方が大きく与えるかと言えば、新幹線の方が大であるということになります。東北の自然を破壊してまで、遠からぬ未来に需要のなくなる新幹線を建設することは、無用な環境負荷でしょう。航空機の与える環境負荷も大ですが、比較的に、新幹線の方が、負荷は多きいように思えるということです。

------------------------------------------- 
  (かなり悲観的な未来展望ですが、20世紀の日本やアメリカ・西欧の繁栄が、後先を考えない、目先の利益だけ、現在の都合だけのその場しのぎの開発と破壊によって維持されて来たのであって、こういう消費過剰の文明は、あと半世紀の寿命を持たないと思え、経済システム、技術生産システム、世界貿易構造、地理的文化的政治的求心力の喪失と、世界文化の砂漠化(文化の荒廃化)による、現欧米中心世界文化オーダーは、破綻するだろうということです。破綻の可能性や兆候は幾らでもあるのに対し、それを回避するというより、新しい文明世界を築くための構想も技術も社会提携も、何も準備されていないのです)。
 
    • good
    • 0

結論から述べますと、「どの範囲までの環境負荷を問題に


するかによって答えは180度変わる」ですね。
と言いますのも、「環境」を「地球規模の環境」と捉える
のか、それとも「沿線地域の環境」と捉えるのかで負荷の
対象が変わります。 地球規模で捉えるなら二酸化炭素
がクローズアップされるでしょうし、地域環境なら騒音
問題や路線周囲の環境破壊が重要となってきますよね。

で、少し数値的な話。
例えば、座席当たりの二酸化炭素排出量ですと、新幹線は
航空機の1/10とJRがPRしておりまして、この数値は
熱効率の専門家から見ても納得できる数字です。
(参考URL http://www.jr-central.co.jp/info.nsf/
a003c87f5/f2e842516b63bc4f4925681f0019312a?
OpenDocument)
また、京都議定書の中に書かれていてもいるんですが、
航空機が飛ぶ高度は、オゾン層への影響しやすい所であり
まして、二酸化窒素の影響が地上から出る同濃度に比較
して大きいようです。(よう...と言うのは、倍率が
確定されていないからで、定性的には高いことが確実な
状況です。)

このように、「排出ガス」で云いますと新幹線より航空機
が圧倒的に負荷が大きいわけでして、この負荷によって
温暖化が助長されて、グローバルな範囲での自然破壊や
人間の生活への悪影響が出ると見るなら、結論は「航空
機の方が影響が大きい」となります。

逆に、ミクロで見たり「地球規模の事は確定していないし
温暖化でも、もっと悪質な影響源が他にもあるのだから
それは見ない」というなら、沿線地域の環境変化が問題
となりますし、悪いことに、航空機は高度や路線が想定
の段階でほぼ確定しているのに、新幹線は不確定要素が
大きすぎますので、「懸念」としては新幹線に厳しいもの
となるでしょう。
ただし、新幹線路線については在来線沿いとするのが経済
的には優位でしょうし、在来線沿いは従来から環境が(
悪いなら悪いなりに)安定していると見れば、運転開始
以後の環境悪化は問題にならないほど小さいかと思い
ます。(変な所に駅を作るのは、概ね政治家の利益誘導
ですしね。)
また、中間駅から中間駅(例えば埼玉から青森とか)への
移動は、ニーズが有れば後は方法だけ。 新幹線があれば
それを使うでしょうし、無ければ飛行機や、更に環境への
影響が大きい車に流れるでしょう。 となると、環境への
負荷を考えたら「どれも悪いが、取りあえず新幹線が最も
害が少ないかな?」となります。

総括して私の考えですが、建設段階での負荷、営業中の
負荷、そして他の方が触れて居られましたが、廃止後の
負荷まで合計で考えて、環境を「地域および地球規模まで
をトータルで考えた」場合には、「既設の路線に沿って
建設する」という条件で新幹線を建設すれば、環境への
負荷は新幹線が相当有利になるのは間違いありません。
(ここ数世紀は、電力が枯渇すれば人類生活に致命的な
ダメージが来ることから、火力・原子力に未来が無くとも
何らかの代替エネルギーで電力を生み出す努力がなされる
のは確実ですし、この点からも新幹線の方が有利という
結論になるでしょう。)

要は、環境への影響が避けられない(すなわち、質問の
主旨から云うと、人の移動は”ある”)と考え、その影響
をどの範囲と見るかを明確にしていただければ、より
数値的な回答も出来るでしょう。
    • good
    • 2

 新幹線だと思います。

飛行機の場合は、空港周辺への影響がありますが、新幹線の場合は、全ての沿線に何らかの影響があると思われます。
    • good
    • 0

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!