
No.5ベストアンサー
- 回答日時:
戦争において陸上戦と航空戦と分ける事は基本的に正しくありません。
戦争の勝敗はこれらの総合されたものでどちらか一方を勝利したからどうというのは真実を見誤る元です。
ノモンハン戦は局地戦でしたが日ソがある意味近代装備に対し白兵で戦ったおおきな意味のある戦いで、その結果を先君として活かしたソ連と、その意味を正確に理解せず隠蔽し忘れ去った日本とでは勝敗は自ずから明らかでしょう。
ソ連軍の司令官が「日本軍の兵士、下士官、下級将校は勇猛でよく戦ったが上級士官は無能だった」と総括していました。
航空戦は制空権を奪いそれを活用する為のものです。
敵戦闘機をいくら撃墜しても制空権を奪い活用しなければ何にもなりません。
敵戦車の動向を監視、爆撃して進撃を阻み、自軍が包囲されるのを阻止してこそ制空権を奪った甲斐があるのに友軍が包囲殲滅されるのを座視するのでは勝利したとはいえません。
これもパイロットのせいではなく、指揮官、上級将校の問題です。
地上戦でも初期有効な対戦車兵器を持たない日本軍は敵戦車にガソリンを詰めた火炎瓶を投げつけ炎上させ、進撃を阻止しましたが、ソ連軍は直ちに機関短銃を装備した歩兵を随伴させ低速で前進する方法に切り替えタコツボから飛び出す日本兵は、随伴歩兵が射殺することで接近攻撃を不能にしてしまいました。
そして日本軍の塹壕に乗り上げるや火炎放射で焼き殺し日本兵を一掃し前進を続けたのです。
第1線を突破したソ連戦車は起動力を発揮、日本軍重砲兵陣地の後方より包囲蹂躙し、抗戦力をうばいました。
日本軍は降伏、多くの捕虜を出して敗北したのです。
個々の損害数は彼我の問題ではありません。
多数の死者を出しても勝利は勝利です。
最後にソ連は戦車の改良を始め、独ソ戦に強力な戦車を投入する事に成功したのです。 初期のモスクワ防御に成功したのはこの戦車がドイツ軍の対戦車砲で破壊出来ず、ドイツ軍はパニックに陥り敗走しました。
多数の回答ありがとうございます。みなさんに御礼申し上げます。NO5に一括して記載します。
1)ノモンハン事件は単体ではハルハ川を制圧したのでソ連の勝利、満蒙国境紛争全体では満州が領土拡大したので日本の勝利
2)ノモンハン事件を機にソ連は日本戦(中国、朝鮮進出)を控えたという説がある。
3)陸上戦はソ連が強かった。また日本の戦略が拙く、戦車への無謀突撃、包囲されての全滅などがあった。しかし、ソ連の資料が最近になって公開されたがソ連の損害も多かったようである。
4)航空戦では日本の戦闘機が優秀で圧倒的優勢で制空権を確保したにもかかわらず、それを活かして地上軍への掩護が不十分だった
5)ソ連、日本ともこの紛争を隠蔽した。しかしソ連は戦訓を対独戦に活かしたが、
日本は戦訓を対米戦に活かさなかった。ということでしょうか。
NO2指摘の「ソ連は日本戦(中国、朝鮮進出)を控えた」に首肯します。ソ連は絶対勝てるという見込みがないと侵攻しないです。関東軍の戦力が無力化したころにやっと対日参戦したくらいですから。
No.7
- 回答日時:
当時陸軍航空は拡張期だったのと支那事変中で搭乗員の補充はもちろ
ん機材の補充の余力もあまり有りませんでした。
航空戦は6月.7月は我が軍の優勢、8月後半のソ軍攻勢時頃は操縦員の
疲労と未錬成補充員が多くなった為互角に近くなり、遂に97戦より旧
式の95戦迄投入する事になりました。
初陣の指揮官の深追い等の為9月の損害は多くなりました。
(戦闘隊の自爆未帰還60機の半数は8月後半から9月に失われています)
搭乗員の死傷者は敵上空での戦闘が多かったため我が軍が不利でした。ソ軍は不時着等で助かった者も多かった様です。
近年明らかになった資料ではノモンハン戦全体では、損害はソ連軍
の方がはるかに多かった様ですが、作戦目的を達成できなかった
のですからこの戦闘は我が国の負けでしょう。

No.6
- 回答日時:
1式戦闘機「隼」は零戦と同じエンジンを搭載していますが、エンジンと機体のマッチングが悪く、性能は劣悪でした。
1式戦闘機「隼」は、97式戦闘機との格闘戦闘で大敗してしまい、
「97式戦闘機と、格闘戦で負ける機体は不要だ。と、不採用になりました。」
しかし、東南アジアや、中国など、航続距離を必要とする作戦の可能性が強くなった為、
航続距離のみで採用になったのです。
つまり、1式戦闘機より、はるかに格闘性能が勝った機体で戦った訳ですから、
日本軍は、はるかに優位だった訳です。
問題はその後です。
戦車砲の口径を小さくして長砲身にして貫通力を上げる。
対戦車攻撃方法として、
火炎瓶は対戦車戦闘に極めてに有効である。
排気管にぶつけてエンジンをオーバーヒートさせる。
吸気不能にする。
突撃して戦車の射撃穴から攻撃する。
(それでも戦車砲と機銃は生きているし、拳銃で反撃される)
将校が、射撃穴から日本刀で中にいる戦車兵を刺そうと中を覗き込むと、拳銃で目を打ち抜かれた。^^;
怒った部下が突撃し、小銃で撃とうとすると、構える前に腹部に銃弾を受ける。
殆どが小銃を発射する直前に、顔面や腹部に銃弾を受けた。^^;
No.4
- 回答日時:
ノモンハン事変自身は日本側の敗北です。
ですが、満蒙国境事変(昭和14年に満蒙間で起こった国境紛争。その内の一つがノモンハン事変)全体で見ますと日満の勝利です。この事変はハルハ河一帯で起きたものですが、ノモンハン以外の地域は日本側が制圧しており、実行支配地域は、事変前と事変後では、満洲國は支配地域を拡大し、モンゴル側は縮小しました。実際の損害もソ連側の方が多いのです。
ソ連は停戦後、ハルハ河紛争に関する報告書をスターリン命令で封印し、現在に至るまで公開しておりません。我々が知りうる以上の損害があったのかもしれません。
No.3
- 回答日時:
勝利か否か、の基準を損耗の多寡に置くならば、日本軍の「勝利」といえるでしょう。
しかし一方で、戦闘行為の本質が「意志の強制、貫徹」であるならば、#1さんがおっしゃてるように、日本軍の戦闘目的は達せられなかったわけですから「敗北」ではないでしょうか。
また、用兵・軍の編成の点からも、陸軍が、すでに多くの指摘があるように「歩兵中心主義・白兵戦・精神主義・兵站軽視」から脱却し、近代戦に対応した軍改革への教訓化を回避し、隠蔽と責任逃れに終始した事実は看過できないと思います。さらに、停戦の契機となったのが、多大な損耗とともに、「独ソ不可侵条約」締結であったという情勢判断のミスもあります。その後の歴史からするならば、ノモンハン事件から徹底的に学ばなかったことは致命的失敗だったと思います。(もっともソ連のほうでも事情は同じで、後にドイツにコテンパンにやられますけど)
戦術的な失敗は戦略で補えても、戦略的誤りは個々の戦術的勝利では回復できない、という格言があるかと思います。その点では、やはり「敗北」といわざるを得ないんじゃないでしょうか。
すみません、#2さん、お教え下さい
>このノモンハン事件によってソ連は中国・朝鮮への侵攻を見合わせたことです。
このご指摘、寡聞にして知りませんでした。参考になる史料をお教え下さい。(独ソ戦でソ連は極東に兵力を配置する余裕が無かった、と理解していましたのでへーっ、と思った次第です)
No.2
- 回答日時:
諸説さまざまですが、私は日本陸軍側のの勝利だと思います。
乱戦の場合、戦果報告が重複することはよくあることですが、当時のソ連はまだ複葉戦闘機を使っていてパイロットの質も低く、物量で押したようですが、日本陸軍はその物量に耐えて制空権を確保していたのですから航空戦については勝利は間違いないといえるでしょう。肝心の陸上戦についてですが、最近になって知られるようになったことですが、ノモンハン事件初期ではソ連戦車は火炎瓶で容易に火がついたので、被害が続出したのでその後エンジンを換装せざるを得なかったほどです。確かに日本陸軍の戦車はソ連戦車に比べて明らかに質の面で劣っていたのは事実ですが、当時のソ連はまだBT戦車や装甲車に戦車砲並みの主砲をつけた車両を多用(この頃に試製のT34が出てきた)してたので当時の陸軍の戦車でも接近すれば撃破可能でしたのでノモンハン事件が終結した際の最終的な被害は正確な数値は思い出せませんが日本陸軍のほうが質量ともに劣っていたにもかかわらず、ソ連に同等かそれ以上に損害をあたえました。
それと重要なこととして、このノモンハン事件によってソ連は中国・朝鮮への侵攻を見合わせたことです。
多大な損害を被ったとはいえソ連の侵攻の意思を第2次大戦末期まで押さえ込む一因になったのですから戦略的な勝利といえなくはないでしょうか?
・・・なぜ日本陸軍は仮想敵国の主力兵器の性能とそれに対する対抗手段を考えなかったのか謎ですが・・・。
No.1
- 回答日時:
なんだかんだ行っても領土を失っているのだから日本の負けでしょう。
領土をめぐって戦っているのだから。
戦闘機が何機消失したとか、戦死者何人だったとかは関係無いと思いますが。
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