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事業継続計画(BCP)について,いろいろ調べていますと,基本的には,危機管理のひとつの場面としてのBCPということになろうかと思います。ところが,BCPというのは,何分,この国の精神と相克するように感じます。例えば,事故や災害時に人命救助より事業継続が優先するというような発想は,容易に受け入れがたいのではないでしょうか。よくある一般的な説明(例えば,欧米での主流)以外に,どのように考えれば(説明すれば)すっきりするのでしょう。勉強不足ですみませんが,噛み砕いて教えてください。なお,危機管理の発想とBCPの根本的な違いはなんでしょうか。

A 回答 (2件)

補足を読みましたが、前提とする論拠が質問者さんと私とでは全く違うんじゃないかなと思います。


BCPなんて確率的には低いことでも、予測していないと大事になるので予測のラインを高めにしておきましょうというだけの話でしょう。
下は社長が倒れるから上は全面核戦争までのトラブルを考えたとき、今までは政情不安定な国でクーデーターが起きる程度までを範囲内としてFAQを作っていたのを、もう少し上のライン、日本のような政情安定な国でもテロの可能性を考えるラインに持ち上げましょうということです。
例えば災害時の連絡を携帯電話で取るという前提にしているのは確かに計画倒れでかえって混乱するだけかもしれませんが、それなら携帯電話も通じないという前提での連絡の取り方を定めておけばよいだけですし。ある工場のラインが一時的にしか止まらないという前提で、一時的に他のラインに移すという計画しかないのなら、全損して復旧不可能な場合は他の工場のラインに振分けつつ新たなラインを作成するところまでを計画に入れておけばよいだけで、予測不可能な災害というレベルはそれこそ予測するだけ馬鹿らしいような全面核戦争や巨大隕石の落下というレベルの話ではないかと思うわけです。

国際競争力という観点で見た場合、要はトラブル発生時に迅速に復旧するだけの計画が無いとこと、あるところどちらが信頼されるか、また同じあるところでもその計画内容の質が良いところと低いところのどちらか信頼されるのかというだけの話で、予測範囲の狭いBCPという前提なら仰る通り国際競争力にも結びつきませんし、危機管理があるとも当然言えないとなるでしょうね。

この回答への補足

ありがとうございます。
おっしゃることは理解しました。BCPは危機管理事前想定および対策のレベルアップだというのは,極めて明快ですが,今,なぜこんな話が最先端の話題になるのでしょう。ITセキュリティがらみなら,話はかんたんでしょうが,国がそこに地震想定などををもちだすからややこしいのかも。
もちろん,9.11以降の世界的な危機管理体制強化がメインの理由かと思いますが,実際には個別企業は結構コストのかかる話ですし,何か裏の仕掛けがあるんじゃないかとも感じます。例えば,国際コンサル会社の次の営業戦略とか…。そういうことがわたしの中ですっきりしないのですが,何か情報をお持ちでしょうか?
後段の国際競争力については,株価収益率とかさまざまな企業価値指標があるわけで,BCPの存在などは,他がまったく同一条件だったときの小さな観点でしょうか。これも,どの程度の競争力指標なのかがはっきりしないのがもどかしいです。
自分の頭が整理できていません。いろいろ,飛んでしまってすみません。

補足日時:2005/12/24 10:36
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「事故や災害時に人命救助より事業継続が優先」という認識にどうして至るのかがよく分かりませんが、BCPとは大規模災害時に救援の目途もなく、目の前で瓦礫の下に人がうずもれているとか、あるいは事故でも引火の恐れがあるとかで瞬間的に動かなければならない、あるいは動かざるを得ない状況で事業云々を考慮するものではなく、例えばインフラなどが破壊された状況において社員の生存を確認したり帰宅ルートを確保したり、被害状況を把握したり、工場のラインを復旧させる目途をたてたりといった計画のことです。

目の前で倒れている人は無視して事業再開を最優先するという意味ではありません。

またある程度救助の見込みがある状況なら二次災害三次災害を巻き起こす危険性もあるわけですから、逆に素人は手を出さない方が無難なわけで、まぁもちろん被害直後の混乱した状況下で、統制のとれた訓練された数十人の男手がすぐに動員できるというのであれば、社員を総動員して瓦礫を掘り起こしに行くというのはアリかもしれませんが、そういうのは警備会社や建設会社とかの極限られた分野でしかなく、被災者にとってみればそれよりは例えばスーパーだったなら商品の流通ルートを確保するというだけの方がよっぽど有意義です。まぁこの辺の考え方は確かに情緒的な日本人には不向きかもしれません(結果や効率よりも、やったことを重視する傾向)。
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この回答へのお礼

早速のご教示ありがとうございます。なるほど…。ちょっと思いついたのは,わたしの中にある疑念のひとつは,いわゆるマニュアライゼーションに対する反発かもしれません。内閣府の事業継続ガイドライン第一版を読んでも,それを頭から否定・批判するものは特に持たないのですが,予測可能な災害に対する事業継続プランと,予測不可能な大災害時の遵守し得ないマニュアル存在状況は,まったく違うのではないか。いや,逆に,阪神淡路大震災時の感想からは,その場合は,中途半端なBCPがあることがかえって足かせになるのではないかということなのです。BCPが企業の国際競争力のひとつという発想もそういう意味で説得力の乏しいものではないかと思います。つまり,危機管理⇒BCPに,直線的に結びつく論理的根拠がもうひとつ理解できないのですが,いかがでしょう?

お礼日時:2005/12/23 16:31

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