No.10ベストアンサー
- 回答日時:
対爆撃機戦闘では、一般的に20mm機関砲を装備した零戦の方が有利です。
しかし、大戦後期の零戦52型乙、丙といった火力と防弾を強化したものは重量の増加で飛行性能が低下、それに反して改良された隼III型は性能で零戦に逆転、事実パイロットに好まれていました。翼面積が大きく軽量ゆえ、同時代の日本戦闘機としては高高度性能も良い方でした。
また隼は零戦と異なり、I型当時から防濡タンクを装備、II型の途中からパイロット背面の防弾板を装備しており、末期まで防弾装備の無い零戦より防御力に勝っていました。
現代の我々が手軽に比較する方法として、リアルなデータに基づくフライトシム・ゲームを試してみるというのもあります。最近、PacificFightersというゲームの日本語マニュアル付きが発売されましたので、お勧めです。
No.9
- 回答日時:
戦闘機としてはいちおう零戦のほうが高性能というのが通説ですね。
航続距離では増槽を取り付けられる零戦が優位、速度、武装でも同様です。
ただし、局地戦闘機としてはどちらも失格です。爆撃機迎撃と、護衛では必要とされる性能が変わります。迎撃ならば上昇力、重武装、高高度での速度、そして爆撃機の機銃にあたっても多少は耐えることのできる防御力です。逆に護衛機ならば一番重要なのは爆撃機についていける航続距離、敵迎撃機をひきつけるために必要な旋回性能が重要です。
もともと隼は長距離爆撃の護衛として開発された機体ですので、敵の戦闘機を撃墜できるだけの武装でよかったので、なんとか7.7MM機銃でも対抗できたのです。
零戦の場合は、20MM機銃もあったのですが、機体構造の問題もあり、7.7MMを主に使う搭乗員が多かったといいますので、武装としては零戦のほうが若干優位というくらいです。
しかし、迎撃機としては7.7MMではあまりに力不足、そして防御力不足なのでハリネズミの連合軍爆撃機には太刀打ちできませんでした。
もっとも、戦闘機戦でも7.7は力不足だったようで、隼は一型丙からは2挺とも12.7MM機銃に更新しています(もっとも、これでも大型機には力不足だったのですが)。
迎撃機としては、ドングリの背比べといったところかと思います。
No.7
- 回答日時:
かじった程度の知識ですが、前の方達が書いておられるように、零戦も隼も大戦後期になると技術力の差で連合国に押されています。
特に零戦は初期の頃は本当に恐れられていました。ところが、後半では装甲や速度差から次々に撃墜され、僅かに勝っていた旋回・加速性能を十分に生かせる熟練のパイロット(その熟練のパイロット達もミッドウェー海戦で多くが失われていた)しか生き残れない、そんな状態でした。それに比べ隼は零戦と比べて航続距離を意識した設計ではなかった事が逆にポイントとなって、大戦後期でも低空戦であれば十分に対抗できたらしいです。この点では隼が優れた戦闘機だったのかもしれません。No.6
- 回答日時:
海軍機と陸軍機ですから両方に乗った軍人は日本にはいなかったでしょう。
従ってデータの比較になりますが、日本軍機に関する本は数多くでており、データは本により違うので比較は困難です。 所が両機とも連合国側に鹵獲されており、各種の性能調査が行われたそうです。 同時期なのか、そうでないのか、また同じ人が双方に乗ったのかもわかりませんが、どちらも、低高度の上昇速度(高高度とはB29の飛ぶような高度)と運動性は優れているとの評価でした。 ニュアンスてきには 隼 の方がわずか良さそうでした。 零戦は32型(52型か)隼は2型です。 学研の歴史群像 太平洋戦争シリーズNo52 「隼 一式戦闘機」をお読み下さい。 なおこのテストでどちらも水平飛行速度が毎時560キロぐらい出て日本のデータより良かったそうです(連合国軍のガソリンが良質だったか)。 隼2型は12,7ミリ機関銃 2挺を装備していました。 上昇速度、運動性どちらも迎撃用に必須ですから両者にはほとんど差がないという事ではないですか。No.4
- 回答日時:
回答を言えば、昭和16年なら、どちらも可で、19年以降はどちらも不可でしょう。
15年までの戦闘機の考えかたは、格闘性能至上主義で、撃たれないようにすれば、防弾は要らないし、速度も要らないという考えでしたし、当時の爆撃機や攻撃機も防弾がほとんどありませんから、7.7mm機銃でも十分でした。
局地戦闘機として、重武装、高速、上昇力が高い戦闘機に欧州の大戦で気付いて、開発しています。
後の陸軍キ44(鐘軌)、海軍の雷電です。
隼は軽戦と呼ばれたのに対し、こちらは重戦と言われました。キ44は次にキ61(飛燕)となりますが、紫電や紫電改は海軍機ですから、系統が違います。
紫電は水上戦闘機(フロート付き戦闘機)して完成しますが(強風)、需要がないため、陸上戦闘機に変更し、その変更した(新しく作ったと言っていいほどの)のが紫電改で、終戦直前に活躍しました。ここらは、すべて2000馬力エンジンで、隼や零戦は1000馬力ですから、比べるのが難しいです。
零戦の後継機は烈風でこれは2000馬力エンジンでしたが、試作機を作ったまででした。
ドイツのBf109E7に刺激されて、局地戦闘機は開発されていきますが、いかんせんエンジンの開発が遅れたため、終戦間際にならないと、大馬力のエンジンを供えた戦闘機ができなかったというのが、実情です。
No.3
- 回答日時:
どちらかというと、それは零戦でしょうね。
その理由は20ミリをもっている。速度が隼の490kmに対し、533kmと優速であり、やってきた敵に追いつける。長大な航続距離があり、滞空警戒可能時間が長い。です。上昇性能が緒戦のころは連合軍でも並び立つ戦闘機がいなかったので、やってきた敵に対し、速やかに上昇待機できる。しかしながら、大戦後半には、ターボがなく、1万メータの高高度で速度がでないとか旋回するとすぐ高度が落ちる、急降下による一撃離脱ができない、1発でも被弾すると防御装置がないことですぐ燃えてしまう。速度が連合軍戦闘機の600kmの上に対し、劣速であるからの理由で、局地戦闘機としては、×でしょう。
No.1
- 回答日時:
・最近知ったのですがエンジンは、どちらも中島飛行機製だったようですね。
・陸軍向けが隼
・海軍向けが零
だったと記憶しています。
零は、軽量化の為に強度不足が有ったらしいので、意外と急降下や急上昇は性能が低かったようです。
隼は、あまり資料が無いようですが、途中から飛燕、紫電、紫電改と変わった経過を見ると、隼に何か弱点が有ったのでしょう。
B29対策で局地戦闘機には高高度での飛行能力を求められました。メッセーシュミットを参考に開発した飛燕は有力候補だったのですが性能が安定せず難しかったようです。
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