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古代の戦いで、劣勢ながらも包囲に成功して優勢な敵軍を殲滅した例が少なからずありますが、何故、包囲が勝利をもたらすのでしょうか?例えば、数日から数十日に及ぶような戦闘であれば、包囲によって補給が途絶えるために包囲された側が敗北することはあるかもしれませんが、優勢な軍勢がわずか一日や半日で包囲によって殲滅されてしまうことは不思議でなりません。

A 回答 (9件)

典型的には 第二次ポエニ戦争におけるカンネーの戦いを想定されているかと思います。


また、少なくとも、西欧の戦史研究においては包囲勝利の典型例としてカンネーの戦いは認識され研究されています。
戦力 WIKIPEDIAのカンネーの戦いより
ハンニバル軍
32,000 重装歩兵
8,000 軽装歩兵
10,000 騎兵
ローマ軍
55,000 重装歩兵
8-9,000 軽装歩兵
6,000 騎兵
10,000 野営地残留

数的に劣勢であるハンニバル軍がローマ軍を包囲殲滅しています。
これは軍隊には攻撃に適した面があるということにつきます。柔道で、最初に組み合う時にお互いに自分の攻撃しやすい組み手を取るために組み手争いがあるようなものです。
簡単に言えば、背後から攻められれば、防具も向けられなければ、槍を向けて攻撃もできません。
そのような不利な体勢にならないために、軍隊は「運動」します。つまり、攻撃しやすい面を敵の防御しにくい面に向けるように行軍するわけです。
急速に包囲するということは、包囲された軍が狭い範囲に閉じこめられるために運動できなくさせることであり、柔道でいえば、いきなり背後から押さえるようなものです。ゆっくり包囲されることは陣地構築などそれなりに防御できることになります。
急激に運動して相手の体制を崩すというのは、軍事の基本で、第二次世界大戦のドイツの電撃戦も、面的に速やかに進出するのでなく、敵の弱点から防御ラインを突破して、背後から攻撃することを主眼とします。
湾岸戦争やイラク戦争でのアメリカ軍の攻撃も、敵のレーダーや指揮所など人体における神経系を麻痺させる事により、敵が有効に反撃(つまり運動)させないことに主眼があります。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。急速に包囲されると、行動範囲が狭められて軍を有利な形に変化させられなくなる可能性がでてくるのですね。包囲の効果にそれに要した時間が関係してくるとは想像しませんでした。

お礼日時:2008/01/12 06:44

 多くの人が指摘されているとおり、包囲が勝利への十分条件ではありません。

指揮官や兵士の「士気」が包囲殲滅にまで高まっていたことが大きいのではないでしょうか。
 見方を変えて、下手に包囲すると、包囲されたほうは危機感を抱き、
「窮鼠猫をかむ」のたとえのとおり、必死の抵抗を招いて却って良くないことがあるようです。歴史的には、完全包囲せず逃げ道を空けおいて簡単に勝利したこともあったようです。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。包囲の仕方も相手しだいなのですね。窮鼠猫を噛むという譬えは聞いたことがあります。相手の士気が高いと包囲が効果的でない場合もありそうですね。

お礼日時:2008/01/12 07:02

包囲=勝利にはなりません。



>なぜ包囲が勝利をもたらすか

下がれないからです。

押せば確実に勝ちです。
押されれば分かりません。

城郭の一角のほころびにより、総崩れになる例えもあります。
敵が脱出するのでなく、ほころびを撃ちに来る場合もります。

また、敵は号令一つで動きます。
味方は、「自分で判断して戦え。」と言う状態です。
(指揮系統を奪われる)(口封じ)

1人でないので思うように動く事もままならぬでしょう。
自分の作戦通り動くのは難しいです。(方や攻め、方や引きだす)
(混乱)

足軽は中にいるのでどう言う状況なのか分かりません。
また、目先の判断のみです。
(目つぶし/耳つぶし)

この状態で押され、刀も振り回す余裕もなくなれば負けです。

この状態から「敵の急所を衝く。」行為へはまず移れません。
(おのおのの判断で前の敵と相打っている。)
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。包囲されると後退もできず、行動が大きく制限されそうですね。そうすると混乱して指揮系統が麻痺してしまいそうです。

お礼日時:2008/01/12 07:00

あくまでも指揮官の資質によるのではないでしょうか?


「孫子」によれば、戦いは、始めたときには既に帰趨は定まっていると言います。
他の方が仰るとおり、包囲したら必ず勝てると言うわけでもなく、包囲されなければ勝てる、という具合です。
ただ、ひとつの見方として、敵の包囲に成功したと言うことは、戦いの主導権を握ったと言うことです。
それに、包囲下にあれば、その動静は、敵に筒抜けです。
逆に任意の場所に包囲すれば、敵は我の監視下にあると言うことです。
つまり、こちらは敵を好きな場所から好きなように攻撃でき、敵に選択権は無い、となります。
となれば、余程兵力差が無い限り、我に有利となります。
古来より、軍が大敗するのは撤退時です。
包囲して攻撃し、一部を開放して、敵が算を乱して壊乱すれば、撃滅もたやすいでしょう。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。敵を包囲したということは敵の行動が自分の内側に納まっているということなのでその行動は把握が容易であることもありそうですね。兵が指揮官の命令で動いているとすれば、指揮官の資質がストレートに影響しそうですね。

お礼日時:2008/01/12 06:58

「古代の戦い」とは、重装歩兵中心の戦闘をイメージなされておられましょうか。

重装歩兵は防御を正面に集中していますので、後ろや側面からの攻撃には脆いのです。防具の重たい重装歩兵には方向転換さえ簡単ではありません。密集したファランクスとなれば、なおのことです。
(ローマのレギオンは、防具の軽量化や機動性の確保などをファランクスより改善していますが、騎兵を相手にしたら、普通は対応できません)

逆に、包囲した側が敗北した例としては、アレシアの戦いとデュラッキウムの戦い(どちらもカエサル絡み)があります。
アレシアの戦いでは、アレシアを攻囲すれば、ガリアの諸部族が大軍を向けてくると承知の上で、ローマ軍の周囲をトラップだらけにして迎え撃ち、トラップにひるまず進んでくる敵(当然ばらばらになります)を各個に破りました。
デュラッキウムでポンペイウスを包囲したのに撃退されたのは、結局、カエサル側の兵力不足。少ない方がやる作戦じゃないですが、なにしろカエサルなので、凡人にはわからない意味があったのかも。直後のファルサロスでは、ベテラン歩兵で敵騎兵を拘束するという奇跡をやってます。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。「古代の戦い」というのは、紀元前の地中海周辺の戦いを漠然とイメージしていました。包囲の結果には兵の装備の差異、兵科、陣地の構築など複雑に影響してくるのですね。彼我の条件を詳細に設定しなければ、意義の薄い質問だと気がつきました。

お礼日時:2008/01/12 06:54

野戦での包囲なのか、攻城戦での包囲なのかによってかわってきます。



攻城戦の場合、一度相手を城の中に追い込むと、出口が城門だけになるため、少数の兵力を城門前に配置しておくだけで、大軍を城の中に閉じ込めておく事ができます。
その間に、別の部隊が城以外を占領する事ができます。
そのため、城の中の領主などが、自領や親族の不安にかられ、戦意を失い、開城したり脱走したりする場合があります。

野戦の場合ですが、古代ギリシャやローマ軍の場合、戦力の中心は重装歩兵でした。
この重装歩兵は、正面に対しては無敵ともいえる強さを発揮しましたが、側面や背面に敵が回られると全く抵抗できずに崩壊してしまいました。
そのために側面や背面に軽装甲歩兵を配置していましたが、その軽装甲歩兵がやられると、敵兵力の10倍の兵力があろうとも簡単に敗走してしまいました。
その手でローマ軍を悩ませたのが、ハンニバルです。

また、戦いの場において、主たる敵に対して陣をしくのは古今東西共通しています。
陣は、主たる敵に対してひかれるものなので、側面や背面に対しては基本的に考慮されていません。
そのため、背面や側面には、別働隊が配備されるのですが、別働隊の数が多すぎると、正面の敵に破れてしまいますから、必要最小限にする必要があり、それをどのように配分するかが、司令官の技量となります。

16世紀のスペイン軍は、行軍状態から戦闘体勢にするのにほぼ1日かかったそうです。
日本においても戦国時代の陣立てには一晩かけています。
そのため、予想外の場所に敵が現れた場合、瞬時に体型を変更出来ずに軍が崩壊してしまうのです。
これを利用して大戦果をあげて一時期無敵といわれたのがプロイセンのフリードリッヒ大王です。

こういった事が無くなってくるのは、銃の進歩により隊列を組む必要がなくなってからです。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。野戦を念頭において質問しました。数だけの問題ではなく、兵の装備の差異が関係してくるのですね。それと戦闘準備も。質問が抽象的すぎて恥ずかしいです。

お礼日時:2008/01/12 06:38

>劣勢ながらも包囲に成功して優勢な敵軍を殲滅した例が少なからずありますが、



包囲出来ると言うことは敵の数倍の兵数があるということですよね。
劣勢と言うより、囮が叩かれてる間に包囲出来たと言うことではないかな。
逆に言えば、優勢な軍なら包囲されずに突破しているはず。
包囲されていると言うことはどちらを向いても敵は背後から攻撃出来るのだからこんなに不利なことはない。
優勢な軍が好きこのんでするわけがない。

あと、籠城戦で包囲されてということなら援軍が来てくれない限り
先の見込みがないから兵の士気は維持できないでしょうね。
いつの時代のどんな事例か判らないので何とも言えませんが、
見込みのない籠城より、敵方についた方がお得な場合もあるしね。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。優劣は兵数しか念頭においていませんでした。包囲する側が数において不利でも勝利できた局地戦があったと記憶していたので、不思議に思って質問しました。通常は数において有利な側が包囲を用いるものなのですね。包囲されている側が円陣を組めないような地形では必ず背後を敵に見せることになるので、不利になりそうですね。

お礼日時:2008/01/12 06:34

あなたが男性だとして、街でヤクザやチンピラに絡まれたとします。

貴方は一人で相手は四人とでもしましょう。仮に貴方が格闘技等を習っていてケンカ慣れしてるならば良いのですがそうでなければ普通は逃げられない様に取り囲まれて袋叩きにされ終わる確率が高いでしょう。

戦争で囲まれると囲んだ方はほぼ全員が戦闘に参加できますが囲まれた方は外側しか参加できません。

○○○○○
○●●●○
○●◎●○
○●●●○
○○○○○
となった場合囲んだ○は全員参加できますが囲まれた側は●だけ参加し◎は参加できません。規模が大きくなっても考えはこの通りです。
さて、囲む側がより狡猾な指揮官ならばある程度損害を与えたらわざと囲いを一部解除します。そうなるとどうなるか?囲まれた●は助かる見込みができたと判断して戦うよりも逃げるのに忙しくなります。人間は当たり雨ですが目は後頭部についてませんから後ろの状況が分かりにくくなりますし精神的に戦えません。先のヤクザの話に戻りますが袋叩きにされていてもまだ逃げられそうな程度のダメージしかなければ振り切って逃げようとするでしょう。そのときに少しだけ走って追いかけてきた足の速いヤクザに殴りかかる勇気はあるでしょうか?殆どの場合それはないでしょう。生ゴミ用のポリバケツなどを蹴り倒して時間稼ぎできれば上等だと思います。
つまりはそういうことになります。





      
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。包囲する側が数において不利でも、包囲された側の戦闘参加者全てと一度に槍を合わせるのでなければ、有利に戦えそうですね。

お礼日時:2008/01/12 06:29

たとえば相手に石を投げるとするでしょ


包囲されてるから逃げられないし、逃げてる間は石を拾えない、探せない

包囲してる側は、なんぼでも逃げられる、石はそこらじゅうに沢山あるからどんどん投げてぶつける事ができる。

包囲してる側は次から次へと様々な武器で襲う事ができるけど、包囲されてる側は、手持ちの物でしか戦えないですから、いづれ破れるんですよ。

ゴキブリホイホイにゴキブリが捕まってる状態だと、なーんぼでも攻撃できるけど、ゴキブリが飛び回ってる時は、こっちが逃げなきゃダメでしょ?(^_^;
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。包囲されている側は、なるほど、空間に制限があるので、身動きがとれないという不利がありそうですね。包囲している側からすれば、飛び道具を包囲されて密集しているところに使えば効果的かもしれませんね。

お礼日時:2008/01/12 06:26

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