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能は一見すると退屈なんですが、どういうところに
魅力を感じますか??

A 回答 (2件)

 能を見始めて20年ほどになる者です。

最初のうちは退屈でしたが、装束の美しさや舞の所作に惹かれました。謡や舞、囃子がわかってきて、自分の好みの役者、流儀、演目などが定まってきてからは、面白いと思える舞台に出会えるようになりました。
 きれいな女性がゆったりと舞うような曲が代表的能とされていますが、激しい舞や大人数による戦い、派手な演出など、初心の人でも比較的退屈しない演目もあります。能は初心者には不親切な芸能ですよね。見に行っても若手が始めての曲に挑むのか、ベテランがいつもとは違った演出で舞うのかさっぱりわかりませんし。
 ただ、どの芸能にもあてはまると思いますが、最高峰の芸術の裾野には無数の平凡な舞台が存在することは確かです。私も本当に感動できる舞台は年に何度もありません。ものすごく退屈することもあります。でも、素晴らしい芸を持った役者、忘我の世界に誘ってくれるような舞台、終わるのが名残惜しい舞台に出会うこともあるんです。そんな舞台にまためぐり合いたくて、見に行ってしまいます。
 
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研ぎ澄まされた芸術性ですかね。

。。

私は白洲正子の「お能の見方」を読んで、能に興味を持ち、謡本などを読んで勉強しています。また、「真贋」という小林秀雄の本にお能についてのエッセイがあるのですが、とっても興味深いですよ。
お能を観はじめると歌舞伎が茶番に感じられます。(歌舞伎好きの方すみません!)

あんなにシンプルでいつも同じセット(バックの老松や、一の松~三の松)なのに、如何ようにも変化し、観る人の想像力を掻き立てます。

葵上では、葵上は単なる着物が置いてあるだけなのに、六条の御息所が現れて、恨みのあまり連れ去ろうとするさまには、ぞっとするほどの恐怖感があります。
また、白洲正子の本だったと思うのですが、恋しい人を思って着物を抱きしめるシーン(松風)は、なまめかしいので大戦中は上演を控えさせられたという記述があります。それほど想像力を掻き立てられるんですね。。。面を取れば単なるおっさんなのに。。。しかも面といってもすっぽり入らないので顎とか普通にはみ出ています。

お能には色々と決まりがあって、こうゆう格好をしたら泣いているとか、服装もこれだと若い女性、などいろいろありますので、基礎知識も少し持って観られるとさらに面白いです。

謡本も5・7・5になっていたり、韻を踏んでいたりして読んでいて楽しく、つい口に出して読みたくなります。

本当のところは、お能は日本文化の奥深さを非常に感じることが出来るので、それが好きで観に行っている気がします。
謡本などを読んでいると、「こんなに簡潔に言ってのけられたんだ!」と、訳の方が長ったらしく感じられます。
また、奥深い文化をずっと深く掘り下げて知りたいという欲求からでもある気がします。すこしでも理解できたら、とってもうれしく感じるので。
オタクなのかも。。。(-_-;
長くなってすみません。TVではなく、実際に観に行かれるのをおススメします。勿論演目をあらかじめ謡本で読んでおく事ですね。(私は持参しています)その辺は欧米におけるオペラと同じです。
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