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弁護士というと、膨大な判例資料を抱えて仕事する人と思うんですが。コンピュータやデータベース化は、法曹界で実際どこまで進んでるのでしょうか?すべての過去の判例が、インターネットで有料で?検索可能なんですか?

判例データベース化で、弁護士の仕事にどんな影響が出てるのでしょう?労働力軽減?法律助手のニーズ減った?弁護代金やすくなった?素人でも、判例読み易くなった?今後もコンピュータ依存度は、法曹界で深まる?

グーグル のネット本読みまして、最近気になりました。答えられる範囲で、部分回答でもおねがします。

A 回答 (3件)

>>コンピュータやデータベース化は、法曹界で実際どこま


>>で進んでるのでしょうか?

 確実に進んではいますが、年齢ごとに相違もあり、一概
にはいえません。

>>すべての過去の判例が、インターネットで有料で?検索
>>可能なんですか?

 すべての判例というのは、日本の場合、そもそも不可能
です。法務省がこれは公開すべき、とみなした判例しか公
開されていませんので。
 そのようにして公開された判例は、かなりの部分で検索
ができるようになっていますが、省略されている部分もあ
り、一概にはいえません。

>>判例データベース化で、弁護士の仕事にどんな影響が出
>>てるのでしょう?

 おっしゃるように検索は楽なりましたが、検索能力の問
題もありますし、事案として同じ条件はなにひとつないの
です。たとえば辞書で、言葉を引く手間は省けても、それ
を実際に文書でどのように使うかは、その人の力量によっ
てきます。たとえば手軽に「憲法」という文字が辞書で引
けて、その意味を理解したとしても、「憲法」という言葉
を使って、素晴らしい文学作品を書くひともいれば、なに
も書けないひともいるわけです。

>>労働力軽減?法律助手のニーズ減った?

 確かに検索の労力は多少省けたような気もします。
 がそれにすぎないのです。

>>弁護代金やすくなった?

 それはぜんぜんでしょうね。費用は、弁護士の相対的な
人数の問題ですから。素晴らしい医療器具が発達しても、
手術できるお医者さんがすくなければ、その希少性は高い
でしょ?


>>素人でも、判例読み易くなった?

 こちらもぜんぜんです。公開の有無と読みやすさは関係
ありません。

>>今後もコンピュータ依存度は、法曹界で深まる?

 これは深まるとは思います。それが時代の流れだからで
す。
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この回答へのお礼

丁寧な回答ありがとうございます。

公開されてるデータベース判例、量的にも質的にもまだ不十分な部分もあるんですね。

思ってたより、そんなに影響は現状すくないんですね。

お礼日時:2006/06/04 21:41

まず前提的な知識から,整理しましょう。


年間100万件を超える「裁判例」が出される物の中から,前例,先例としての価値のある裁判例を一般的には「判例」と呼んでいます。年間数千件程度です。公表される判例は,裁判所が重要と考えて公表する物と,判例集を出している会社が独自の判断で公表する物とがあります。
たぶん判例と呼ぶに値するもののほとんどは公表されています。一般の公表に法務省が絡むことはありません。

また,弁護士の使う判例データベースは,最高裁判所サイトの判例検索システムではありません。市販されている判例データベースを使います。
最近数ヶ月程度の判例を見るときには最高裁判所サイトを使うことはあるでしょうが,それ以外は絶対的な掲載数が不足しています。


>>コンピュータやデータベース化は、法曹界で実際どこまで進んでるのでしょうか?

かなり進んでいます。判例データベース化は既に常識ですし,要件事実(民事訴訟で何を主張立証すべきかと言うこと)のデータベース化も最近進んでします。それに条文のデータベースも当然に存在(総務省の法令検索とは別です)し,データベース間の総合リンクも行われています。

>>すべての過去の判例が、インターネットで有料で?検索可能なんですか?

判例という意味ではほぼすべての判例が検索可能です。
インターネットでも例えば第一法規のデータベースなどを使えば可能です。

>>判例データベース化で、弁護士の仕事にどんな影響が出てるのでしょう?

以前は紙ベース(加除式の本)でのデータベースで索引本といって検索するための本があったのですが,電子化したことで検索がかなり簡単になったのは事実です。

「判決年月日や出典での検索だと、手馴れた人ならすぐに見つけちゃうんです。」というご意見もありますが,判例データベースの最大の利点は,判決日や搭載判例集のわからない判例を探せることです。
そのためにキーワード検索も最高裁判所サイトの判例検索システムの数十倍高機能な検索が可能です。

>>労働力軽減?法律助手のニーズ減った?

判例を探すというレベルでは減ったでしょうか,判例を使うと言うレベルでは変わってないでしょう。
判例にも解釈,射程というものがありますので,判例を知っていることと,判例を使えることは別です。
ただ法曹が使うようなデータベースでは,判例講釈をした法律雑誌も載ってますので,探すのは簡単になりましたね。

>>弁護代金やすくなった?

あまり影響はないと思います。

>>素人でも、判例読み易くなった?

法曹が使うようなデータベースは結構値が張りますから,どうでしょうかね。
ネット上で最高裁のように無料で検索できるものが増えましたので,アクセスしやすくなったと言うことはあるでしょう。

>>今後もコンピュータ依存度は、法曹界で深まる?

確実に深まります。
今でもコンピュータなしでは難しいのでは?
書類の作成支援システムや,事件・期日の管理システムなんかもいま導入が進んでいます。


念のためもし添えますが,最高裁の判例検索や総務省の法令検索では,法曹の使っているデータベースの現状はまったくわからないと思います。
わたしの使っている第一法規のデータベースHPを紹介しておきます。多少イメージができるでしょう。
https://www.d1-law.com/d1w2_portal/index.html
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この回答へのお礼

回答ありがとう。参考URLまで助かります。

サイトのデータより、やはり市販データベースの方が進んでるんですね。URL拝見しましたが、素人の僕にはちんぷんかんぷんでした。やはり。

お礼日時:2006/06/04 21:54

>コンピュータやデータベース化は、法曹界で実際どこまで進んでるのでしょうか?



どこまでというのも難しいですが…

最高裁判所サイトの判例検索システムはここ3年くらいで急速に使いやすくなりましたね。
あと、法務省が法令検索システムを用意してくれたのもここ5年くらいでしょう。
「遅まきながら、対応が本格的になり始めた」というところじゃないでしょうか。

>すべての過去の判例が、インターネットで有料で?検索可能なんですか?

これはNo.1さんもおっしゃるとおり、
インターネットでなくてもすべての判例を検索することはできませんから、
たぶん無理でしょう。

>判例データベース化で、弁護士の仕事にどんな影響が出てるのでしょう?

現状では、大して変わっていないと思います。
というのも、図書館などで判例や法令を検索するシステムってのはある程度確立していて、
判決年月日や出典(判例集とか判例タイムスのような雑誌とか)での検索だと、
手馴れた人ならすぐに見つけちゃうんです。

で、現状でのオンライン検索システムだと判決文しか載っていなくて、
もっと詳しいことを調べようと思ったら結局(紙の)判例集に当たるしかない、
それなら最初から図書館に行って探したほうが早い…という感じでしょう。

オンラインで検察する利点があるとすればキーワード検索ですけど、
申し訳ないですが、今のキーワード検索ではまだまだ使いにくいです。

>素人でも、判例読み易くなった?

それはあるでしょうね。
判決文は直接読まないと、本当に裁判所の言いたいことを理解できないことが多いので、
いいことだと思います。

>今後もコンピュータ依存度は、法曹界で深まる?

検索システムに関しては、もう少し高度なものになってほしいですね。
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この回答へのお礼

具体的な回答ありがとうございます。

質的には、まだペーパーで図書館の方が勝るんですね。キーワード検索など、まだまだ不備、改善余地ありなんですね。

お礼日時:2006/06/04 21:46

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