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真核生物と原核生物の複製と分配においてどのようなところが違うのでしょうか?
転写や翻訳の違いはわかるのですが、どうしても複製と分配の違いがよくわかりません。
詳しい方、よろしくお願いします。

A 回答 (2件)

原核生物のゲノムが環状DNAなのに対して、真核生物は線形DNAでクロマチン(染色体)という構造を取っています。

このために複製に決定的な違いが生じます。

まず、前提として、
DNA polymeraseによるDNAの合成は鋳型に対して決まった方向にしか進みません(新しく合成される鎖が5'->3'に伸長する)。また、DNA polymeraseはDNAを伸長するのにPrimerが必要です(鋳型に対合した短い断片を伸長する形でDNAを合成する。生体内ではprimerとして短いRNAが合成される)。

環状DNAなら複製開始点(原核生物の場合、場所が決まっています)から、鋳型DNAのそれぞれが逆方向にぐるりと一周複製されることで、完全なコピーができます。

ところが、線形DNAだと不都合があります。真核生物だと複製開始は一点に定まってなくていろいろなところから開始されますが、

1. 複製開始点から相補鎖が逆方向に合成されていくとすると、どちらの鋳型かによって、複製の終わったところと、そうでないところが一致しなくなる。

2.もっとも末端に近いprimerがより外側は複製されないので、だんだん染色体の末端が欠けてくる。

そういうことを回避するために、真核生物特有のメカニズムがあるのですが、この場で説明するのは大変なので、次のキーワードで調べてみてください。

リーディング鎖、ラギング鎖、岡崎フラグメント、テロメア問題、テロメラーゼ

真核生物の染色体の分離には、セントロメアと分裂装置が必要ですね。これらも、線形の染色体になったために必要となったメカニズムです。
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いろんなことをいっぺんに言おうとして、混乱して書いてしまいましたが、



>1. 複製開始点から相補鎖が逆方向に合成されていくとすると、どちらの鋳型かによって、複製の終わったところと、そうでないところが一致しなくなる。

>リーディング鎖、ラギング鎖、岡崎フラグメント

このへんの問題は原核生物、真核生物に関わらずですね。
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