10秒目をつむったら…

学校文法を半ば職業としている者ですが、恥ずかしながら、長年次のことが理解できずにいます。
昔の光村の指導書に、次のようにあります。(著作権等を考慮し、原文を変えています。)
「補助用言を含む文節以外にも、叙述を助ける働きをしている文節は補助語になる。
 行く つもりだ。 言うには 及ばない。
 助かるとは 限らない。」
上記の内容は納得できます。
が、「必ずしも 言うには 及ばない。」は「言うには 必ずしも 及ばない。」と語順を入れ替えられます(少なくても文法的には)。
これは私の思う補助の関係の原則(切り離せない)に、反することになるのです。
何とか自分を納得させたいのですが、説得的な理論をお知りの方(お持ちの方)がいらっしゃったら、ご教授ください。

A 回答 (1件)

ごく一般的な補助語で、 「補助の関係の原則」 に反するものがあります。

それは、 「美しく/ない」 などにあらわれる、補助形容詞の 「ない」 です。ご質問の 「及ばない」 や 「限らない」 と同じように、その直前に 「必ずしも」 などいくつかの陳述 (呼応) の副詞を割りこませることが可能です(ただし、 「は」 をおぎなう必要があります)。

「及ばない」 や 「限らない」 は 動詞+助動詞 の文節ですが、それが一語化して、補助形容詞の 「ない」 と同じように機能していると考えてはいかがでしょう。

典拠もなにもない、まったくの素人考えですが、ご質問、とくに 「補助の関係の原則」 がたいへんおもしろいので、回答してしまいました。
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この回答へのお礼

ないかと思っていた回答、とてもうれしく拝見しました。はなはだ失礼ながら、御説に完全に納得したわけではありません。ただ、間に何かはさめるか、という点に関して、更なる考察の余地があると気づかせていただきました。隘路から逃れる手がかりになるかと思います。本当にありがとうございました。

お礼日時:2006/08/14 00:02

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