
下記の文章について正しいものを全て選ぶという問題に遭遇しました。
回答をお願いします。さらに間違っている文についてはどこが間違っているのか教えてください。
問1:古代オリエントで君主が強大な権限を持つようになった要因として、正しいものを選びなさい。
ア) 大規模な治水・灌漑事業を統括するリーダーだったから。
イ) 神そのものまたは神の代理人として政治を行う資格を認められていたから。
ウ)平素から支配下の平民が武装しており、しばしば起こる彼らの反乱を威圧する必要があったから。
エ)天文学や暦学など知識をもつ役人・神官集団がしばしば反抗したため。
問2:ギリシアに強大な統一国家が出現しなかった要因として正しいものを次から全て選びなさい。
ア)土壌が貧しく、耕作に適した土地が少ないため、強大な王国を形成する経済的条件が備わらなかったため。
イ)近隣に強大な国家がなく、対抗して軍事力を集める必要がなかったため。
ウ)灌漑を利用した労働集約型の農業が、大きな河川に沿って別個に発達したため。
エ)隣国ローマの外交政策により、有力国家同士が互いに離反するようにし向けられたから。
A 回答 (3件)
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No.3
- 回答日時:
設問が、正しく設定されていないと思います。
問題を出した方は、歴史を正しく認識しておらず、受験のテクニックとしての設題のような気がします。
問1の場合、一口で古代オリエントと言っていますが、時代や地域に大きな差があります。
全てに当てはまる内容は無く、個々の王朝ごとにみていくと、当てはまらない例が多発しています。
ア)は、基本的に中国の歴代皇帝が当てはまります。
オリエント地域での洪水は、肥沃な土砂を上流からもたらすため、必ずしも治水を必要としませんでした。
また灌漑をするにも、土地が乾燥しており、充分な灌漑ができませんでした。
これは、ナイル河流域とティグリス・ユーフラテス河流域にのみ当てはまり、その他のほとんどのオリエント地域では、洪水とは無縁の世界でした。
イ)は、エジプトの諸王朝には当てはまりますが、それ以外のオリエント諸国(ペルシャやメソポタミアなど)には当てはまりません。
メソポタミア諸国は、国家が異なっても、にたような神話体系を持っていましたし、ペルシャゆリディアなどは、政教分離に近い性格を持っていました。
ウ)は、アッシリアの場合当てはまりますが、それ以外の国では当てはまるとは思えません。
エ)は、このような例を聞いた事が有りません。
なぜ特権階級に属する神官や役人が、しばしば反抗をおこす必要が有るのでしょうか?
問2も、問題ある設問だと思います。
ア)の言っている事は事実ですが、それがなぜ統一国家の出現を妨げたのかの回答にはなりません。
ギリシャの都市国家の最終場面では、アレキサンダー大王のマケドニアが出現しています。
地形的には、何も変わっていません。
ア)を回答として選ぶ場合、その事に関する理由を述べなければなりません。
また痩せた土地を基盤にした国として、フェニキアが有ります。
本国の土地は貧しいのですが、地中海の海上交通を支配し、強大な交易国家を創り上げています。
ギリシャ諸都市も、交易がさかんでしたから、地中海に交易を基本とした海上国家を作り上げる事は可能でした。
むしろ、山がちな地形から、諸都市間の交流が阻害されていたため、他の地域の制圧ができなかったためというのが正しいと思います。
(商業交易は簡単でも軍事的制圧は困難だった)
イ)ですが、近隣には、ペルシャやスキタイがあり、イ)を回答とするのは変です。
ウ)これはインダス文明を言っているように思えます。
ギリシャには、大きな河川はありません。
エ)ローマの介入は、ギリシャ時代末期の話です。
既にギリシャ諸都市が、衰亡に向かっている中での話しですから、ローマの介入が原因とするには、時代があいません。
No.2
- 回答日時:
こういう問題は、消去法だよ、消去法。
問1のウとエは、「反乱を威圧」や「反抗した」が
「君主が強大な権限を持つようになった」の
理由になるわけないでしょう。
日本語としてあり得ないから考える余地もない。
この段階で国語の知識だけで答えられます。
残りのアとイですが、「全て選べ」という場合は
複数もありなので、これが答え。
問2は、問題を読みながら考えると、
アは不十分なので保留として次にいきます。
イは「近隣に強大な国家」のペルシャがあったことと、
「対抗して軍事力を集める」ことが
「統一国家が出現」する要因にならないのでなし。
ウはギリシアに「大きな河川」がないのでなし。
エはローマは「隣国」ではないことと、
「有力国家同士が互いに離反するようにし向けられた」
という事実がないのでなし。
よって消去法からアが残るわけ。
No.1
- 回答日時:
ヒントだけですが・・・
問1
ウはエジプトで答えますがファラオは神の子として君臨しており政教一致の国家でしたから反乱は少し考えにくいかもしれません。
エは王の公認や保護が前提となっていますからこれまた余程の事が無いと成立し辛いでしょう。実際当時の落書き等では楽をしたかったら文字を学んで書記とかになった方が・・・なんて物も残ってますし神官らは広大な領地を寄進されたりして左団扇で生活していた様です。
問2
イはペルシア帝国の介入があり最初で最後の軍事同盟が結ばれていますが統一国家の樹立には至っていません。他にもアレクサンダー大王が登場した際にも足並みは揃っているとは言い難かったですね。
エはありえません。イとも関連していますがローマの介入以前にも統一する機会がありましたしね。それにローマの目に見えた勃興とギリシアの没落はほぼ重なっているからです。丁度入れ違いになった形であり没落している以上は根本的な変化(政治的・軍事的情勢の変化や政治体制の改革等)が前提となっています。古代ギリシアは海上交易の方が儲かっていたようですし、殖民都市の形成はイタリア半島や南フランスにまで広がっています。これでは人材流失も著しかったともとれるのではないのでしょうか?
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