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「とんぼ」の頃まではよく聞いていたのですが最近はあまり長渕剛を聞かなくなりました。
「Japan」や「Yamato」といったタイトルや日の丸を背にした写真が印象的ですが最近の長渕剛の思想や考え方はどのようなものなのか教えて下さい。

A 回答 (2件)

思想というほどのものなのかは分かりませんが。



以前の田舎者でハングリーだった頃と、現在の彼では闘争心の向く方向が変わってきているのでしょう。
歌手として成功し豊かになり、人間関係でも生活レベルでも満たされてしまった人間が、次に戦う対象として、次第に自分以外のこと、つまり「社会的な正しさ」みたいなものに関心を持ち出したのでしょう。

JAPAN、YAMATOはその流れです。
道徳が乱れて、所謂常識が通用しなくなり、犯罪が増えて、人の心がすさんでいる、そういう意識はあるのでしょう。
昔の日本は違った、こうじゃなかった、人を愛して社会を愛して国を愛していたはずだ、戦艦に乗って国家のために喜んで命を捨てる事が出来たんだ、という事になり、行き着いたのがJAPAN、YAMATOです。

解説するとこんな感じでしょうか。

私は個人的にはあのような路線は嫌いです。

愛国心や国家への忠誠などが、社会的に翼賛されたときに、どれほどの痛みを伴い得るものか、彼が十分想像しようとしているか、疑問です。
日の丸を背後に飾り自分に酔っている姿が見苦しいです。
本当に国家や国旗に敬愛の情を抱いていれば裸をさらけ出して、サングラスを掛けてあのようなポーズを取るでしょうか。
これは、「する」といわれれば反論のしようはありません。しかし知性ある愛国者は眉をひそめるでしょう。

最近は特に、拳を突き上げるポーズが好きなようです。
闘争を喚起する姿勢です。
個人的にするのならいくらしても構いません。
しかし国旗の前で「戦い」や「勝利」をイメージしたポーズは、短絡的ですが、国家の好戦性を示唆します。
戦争を放棄した日本国の国旗の前でやめて欲しいです。
国家を守るためとはいえ、人を殺すためにつくられた「戦艦」をアルバムの表紙にするセンスはえげつないと感じます。

以前はサザンの桑田に特別なライバル心を持っていたようです。
桑田は社会、体制批判でも立派な反骨を見せていますが、今でも相変わらず愛の名曲も作り出し続けています。今夏の dirty old man は、年老いても夏と恋を愛するという感じの、シンプルで素直な美しい歌です。

片や長渕は歌うべきものを見失っているように見えます。
生き様ソングで自分の劣情、愛憎を切り売りした後に、何も残らなかったという印象です。
尾崎豊は無名の青春を歌い絶頂を極めましたが、成功と成熟により、歌うべきものを失いました。しかしその後早く死ねたので問題はありませんでした。

しかし長渕は何か歌いたいのに歌うものが無い。
苦しまぎれに、ヤワな国家論もどき・・・
以前はファンだっただけに悲しい姿です。
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この回答へのお礼

そうですか。そんなところまで行き着いてしまっているんですね。
アルバム「LICENCE」の頃などは男の優しさや弱さ不器用さを繊細に描いていてよかったのですが、悲しいかぎりですね。
国家のために命を捨てる行為を美化してるとはあきれる限りです。家族愛を描いているようないい曲もあるのになおさら残念です。
回答ありがとうございました。

お礼日時:2006/09/21 23:22

そうですね。

No.1の方の言うことは結構ズバリですね。昔から、何が言いたいのか、何を唄いたいのかよく分からないですからね。フォークからロックへの変更もあって、イメージもずいぶん変わりましたよね。極真とかもはじめちゃって肉体改造までして、オイオイって感じです。
しかし、私は案外、好きなんですよ。彼の迷いっぷりが。彼の影響力を考えると、あまり公の場で拳を突き上げるなよって感じですけど、人間って生きていくうちにいろいろ考え方とか行動とか変わるじゃないですか。彼は生き様を商売にしなくてはいけない面もありますから、結局、思想なり行動がオーバーになってしまうのでしょう。しかし基本的には何も無い人だと思います。でも、世の中の殆んどの人が、何も無い人だということを考えれば、何も無い人の代表みたいなもので、これからも手探りの長渕を見続けていきたいな、と思います。長渕だってあと10年もすれば還暦ですよ。爺さんです。肉体も衰えて、さあ次はどうするのかって感じです。ロッキー6でいくのか、また次のネタを探すのか・・。
結構楽しみですよ。新曲は聴きませんが。
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