
ラフマニノフ交響曲第2番の中で、音符と音符がタイでつながれ、前の音符にテヌートがついている箇所がたくさんあります。
この表記は弦楽器にも一部ありますが管楽器への表記が主のようです。
このような表記は私の経験の範囲では記憶にありません。(あったけれども気付かなかっただけかもしれません)
テヌートの意味を「音の長さを保つ」と普通に解釈するなら後ろの音符にテヌートがついていなくてはならないと思います。
このラフマニノフの例だと、タイが次の小節にまたがっていることも多いので、長さを保つという意味には解釈しにくいのです。
どのように演奏すべきなのか、つまりこの場合のテヌートの意味の解釈はどうあるべきか教えてください。
また他の曲で同様な表記があれば教えてください。
よろしくお願いします。
No.1ベストアンサー
- 回答日時:
ラフマニノフほどテヌートを多用する作曲家は珍しいですね。
有名な「ピアノ協奏曲第2番」でもいたるところで、見受けられます。
(テヌートだけでなく、アクセントやスタッカートも多いですね)
個人的な解釈ですが、ところどころによって解釈を変えるほうが曲想がうまく捉えられると思っています。
ラフマニノフが、タイなどでテヌートを使っているときの意味
・音を持続させる(抜かない)という意味
・前後にスタッカートがある場合にそれを打ち消す部分への強調
・タイでつながっている音を、つながず、わずかにセパレートさせる(タイヤスラー中のすべての音にテヌートがついているときと同じような意味)
・アクセントをつけない意味
・タイの最終音を保つ意味
・スラーやキザミの途中にある場合は、逆にその音を重要視する(歌う、保つ、強調する、時間いっぱいに使う、など)
・上記の複合
これと違った解釈もたくさんあるでしょう。私はそれを否定しません。むしろ歓迎です。
スコアを持っていないので確認できないのですが「ピアノ協奏曲第2番」にも同じようなテヌートがあるのですね。
いろいろな解釈をいただき、大変参考になりました。
ありがとうございました。
No.4
- 回答日時:
#1です。
補足質問も含めてお答えします。
タイの最初の音のみテヌートがついている例として
「スクリャ-ビン 法悦の詩」の練習番号32のホルンがあげられます。
これは、タイで結ばれた後ろの音に、楽典どおりの意味の「テヌート」の指示をした典型的な例ではないかと思っています。
ラフマニノフに戻ってみましょう。
交響曲第2番第1楽章練習番号1の9小節目の後半からホルンが2分音符+全音符+全音符+8分音符がすべてタイで結ばれ、最初の2分音符のみテヌートの記号がついています。これを最後の8分音符にテヌートが付いていることと同義とする可能性は低いと私は解釈しています。
先ほどのスクリャービン同様、タイで結んだ音符全体を楽典でいうテヌート(音を保持する)の意味になる部分も実際何ヶ所もあるように感じます。
そのため、#1では、多種多様な回答にならざるを得ませんでした。
#1の回答を書くにあたって慣れている「ピアノ協奏曲第2番」のスコアを参考にしましたが、交響曲第2番も同じだと思います。
ただ、あくまでも私の個人的見解ですので、#1にも書きましたように、色々な解釈が出てくるのは歓迎です。ここで正解を出そうと思って回答してはおりませんので、論議はいたしません。
こうして、色々な考えが出てくるので音楽は深いと思えます。
再度、ありがとうございます。また、「スクリャ-ビン 法悦の詩」のご紹介、ありがとうございます。・・・そうですか、こういう書き方をするのはラフマニノフだけではないのですか・・・(あとでスコアを立ち読みしたいと思います)
交響曲第2番第1楽章練習番号1の9小節目の後半からのホルンを確認しました。とてもわかりやすい具体的な例だと思います。
私はこの曲のテヌートを見た時、まずは「タイでつながれた最後の音符までのテヌート」と考えましたが、この解釈ではどう考えても不自然な箇所がたくさんありました。作曲者の意図は何か別にある。それはなんだろう?というわけで、質問させていただきました。
#1でいただいたさまざまな解釈の可能性を場所場所で考えています。
究極的にはラフマニノフを生き返らせて直接聞き出さない限り正解はわからないのでしょう。でも、彼がある考えを伝えるためにこのテヌートを書いたのは間違いなわけで、それを想像するのはとても楽しいです。その私の楽しみを助けていただいて感謝しています。ありがとうございました。
No.2
- 回答日時:
ラフマニノフのテヌートはタイについているものはそのまま音符1つの時と同じ感覚で十分だと思います。
四分音符+四分音符=ニ分音符ということです。たまたま、音型の関係、小節の関係でタイを使用していますが、本当はニ分音符で書きたかっただけです。ご回答ありがとうございます。
四分音符+四分音符の場合はおっしゃる解釈で違和感はありませんが、
極端な例を挙げますと、二分音符+全音符+全音符+付点二分音符が
タイで結ばれ、最初の二分音符だけにテヌートがついています。
この場合、ラフマニノフの意図が「最後の付点二分音符を忘れずにテヌートしなさい」だとは考えにくいのです。
これは極端な例ですが、同様なテヌートがあちこちにあります。
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