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「般若波羅蜜多心経」「摩か般若波羅蜜多心経」「仏説摩か般若波羅蜜多心経」のどれを書き出しに使うのでしょうか。また、その違いを教えて下さい。

A 回答 (2件)

 坊さんですが、こういう質問を見るまであまり深く考えたことはありませんでした。

最初、玄奘訳と羅什訳の違い(サンスクリット語の経典を中国語の経典に翻訳したお坊さんによって、題名や経文に違いが生じている)のことかなあと早飲み込みしましたが、そうではないんですね。

 一般に親しまれている「般若心経」は中国の唐代に活躍された僧侶玄奘によって翻訳されたものです。「西遊記」の三蔵法師のモデルとなった方です。私は曹洞宗の僧侶ですが、普段読誦している経本には「摩訶般若波羅蜜多心経」という題がついています。写経用紙の手本についても私が見る範囲では、この題名になっている場合がもっとも多いように思います。
 「摩訶」の意味については、No.1の回答で概ね正しいと思います。サンスクリット語のmahaの音写語で、「大きい」「偉大な」「素晴らしい」という意味の言葉です。本来、玄奘三蔵が訳経された段階では、「摩訶」という言葉は付いていなかったようです。流布される過程や読誦される過程で付けられてきたようです。「仏説」についても同じことが言えると思います。

 「摩訶」がつく場合とつかない場合
 「仏説」がつく場合とつかない場合
下記の宝光寺さんのサイトに詳しく説明されていますので、参考にして下さい。こちらの御住職は大学院でインド仏教を選考されていた方ですから、記述内容は正確だと思います。
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この回答へのお礼

原典を付けてのご説明有難うございました。私の”智恵”となると思います。合掌

お礼日時:2006/10/24 06:59

釈尊入滅後、その教えを受け継ぐ多くの弟子が、悟りを開いて仏陀となり、釈尊と同じ境地に到達しました。


それらのブッダの教えを説いた教えも仏説とします。

どうして仏説をつけるのか。
「仏陀は説いた(こういった)」という意味があるようです。
なぜなら釈尊は悟りを文字に残していないから。
直接文字に残していれば、そのような語彙はつけないわけです。


摩訶。
これはキャッチフレーズの役割があるそうです。
般若心経の内容に人びとを一瞬にして引き寄せるためのインパクトのある語彙が摩訶不思議の摩訶。
漢語訳者の三蔵がつけたらしいです。
三蔵は名コピーライターだったのでしょう。

尚、摩訶は梵語のマハーをそのまま漢字に当てはめたようで、「偉大な」とか「大いなる」という意味らしいです。
摩訶不思議とは、人の思量を超越するほど不思議、という意味。

摩訶般若派羅蜜多とは、<思量を絶するほどすばらしい般若派羅密多の教え>というタイトル。

どれをタイトルにするかは、宗派によって分れるのだと思います。
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この回答へのお礼

ご丁寧な解説有難うございました。

お礼日時:2006/10/23 13:07

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