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No.2
- 回答日時:
>氷も持ってくるのがめんどくさいので普通に置いて実験したらいけないのかなと思ったのです。
>制限酵素みたいに神経質に扱わなくてもいいのですね。
>普通のタンパク質は常に氷の上に置かないといけないのですか?
>使用したらすぐしまうつもりなんですが。
普通のタンパク質というか抗体もそうですが,どの程度安定かがわからない場合が殆どだと思います。そのような場合は氷上に置いておいた方が無難ではないかと思われるのですがどうでしょうか?
グリセロール入りにした場合,酵素活性に影響がなければ確かにそれに越したことはないですね。しかし多くの制限酵素では基質特異性が低下する(スター活性)こともよく知られています。また液の粘性が増加するのでチップの液切れが悪くなり,ピペッティングは難しくなるでしょうね。溶かしやすさという点では,分注保存が実際的だと思います。酵素の反応液にはDTTが含まれていることが多いですが,光照射や凍結再融解に弱いとされています。
dNTPやNTPは低温で保存するほうが分解が少ないとされています。Mg塩だけの水溶液であれば,冷蔵保存でよいと思いますよ。
タイターは力価と訳され,抗原に対する抗体や抗血清の結合の強さ(親和性)を示す指標です。これを求めるのに頻用される96穴のプレートは,タイタープレートなどとも呼ぶ場合があります。
No.1
- 回答日時:
(抗体とタンパク質)×(凍結とボルテックス)ということで,かなり難しい質問です。
私の答え方が散漫に思われるかもしれませんがご容赦下さい。ボルテックスなど泡立つ操作をするのが嫌われるのは,泡の部分のタンパク質が空気中の酸素に接触しやすくなるので酸化されて失活することが多いからです。T4 DNA Polymeraseのようにボルテックスで失活させ,反応停止させるくらい弱いものもあります。
抗体分子は本来酸化状態にある細胞外で働く分子ですから(S-S結合で架橋されてますよね),タンパクの中でも酸化には強い方に属するのではないかと思いますが,システイン残基だけが酸化されるわけでもないのでことさらボルテックスをかけまくる必要はないですが,普通の操作のボルテックスなら大丈夫です。
なお,実際私自身タイターなどを測った訳ではないですが,抗体は凍結再融解を避けるように言われており,保存のための凍結は避けることが普通です。しかし長期保存の時にはやはり凍結の方が安心できるので,少量ずつ分注して-80℃付近で保存ということもよく行なわれます。質問者様の「これらは-80℃で保存」というのはこの状態でないかと思います。
なお凍結時には凝固点効果でまず溶媒の水から凍り,最後に高濃度になった溶液が凍ります。従って高濃度になったときにタンパクによっては溶解度を超えて凝集し,再融解できない場合があります。自分で調製した膜標本などは特にその傾向があるので,凍結時には液体窒素で瞬間凍結を使用した方がよいという場合もあります。
特に分子生物学に使用する酵素類は凍結を嫌うため50%グリセロールに溶解した状態で市販されています。したがってこのような製品を-85℃で保存することは,凍結を招くので禁止されています。
「常に」ということばの意味がよくわかりませんが,何か室温で是非とも抗体を使用したいステップがあるのでしょうか? 実際御使用の抗体を使ったわけではないですが,少々の時間なら大丈夫と思います。真夏の陽射しにあてたまま数日ほったらかしにされたものを使用したことがありますが,その場合は普通に使用できました。ただ一般の実験には氷上保存を推奨しておきます。
回答ありがとうございます。
抗体もタンパク質なのですね。
別に室温で実験するわけではないです。
氷も持ってくるのがめんどくさいので普通に置いて実験したらいけないのかなと思ったのです。
制限酵素みたいに神経質に扱わなくてもいいののですね。
普通のタンパク質は常に氷の上に置かないといけないのですか?
使用したらすぐしまうつもりなんですが。
確かに抗体は分注して-30度で保存しています。
酵素の緩衝液は溶かすのがめんどくさいので
グリセロール入りにして欲しいですね。
dNTPとかMgSO4とかは-30℃で保存しますが、
これはどうしてなんでしょうか?
抗体のタイターって何ですか?
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