あなたの習慣について教えてください!!

FA権利がもらえる前にMLBに移籍する時、ポスティングシステムで移籍しますが、これは、日本の選手がMLBに移籍する時にのみ使われるシステムなのでしょうか?MLBが入札するということは、正式なシステムとして認められているのだと思いますが、誰と誰がいつ合意して成立したシステムなのでしょうか?松坂の移籍に関して、ポスティングシステムの不備が議論されていますが、イチロー移籍以来随分経っているので、そもそもの経緯が気になりました。

A 回答 (3件)

>これは、日本の選手がMLBに移籍する時にのみ使われるシステムなのでしょうか?


そうです、そのはずですよ

私の覚えている限りの事の経緯を説明させていただきます(かなり長文です)

きっかけは、'94年の野茂 英雄さんのMLB(LAドジャース)への移籍騒動だったはずです。

当時は、現役の(日本の球団に所属している)日本人選手がMLBなどに移籍する方法は、(やっと勝ち取った)FA権を取得して行使して自由に交渉するか、球団の許可(自由契約)を得て自由に交渉するかしかありませんでした。
球団の許可(自由契約)といっても、そもそもこれは実際にはほとんどは戦力外通告した選手に対してか、もしくは円満に引退した選手に対して行われるのがほとんどで、実質的には(言い方は悪いが)もうプロで通用しないと見なされた選手にしか行使されなかった。そのチームの戦力外という事は他チームもいらないのがほとんどだった(他チームでも引く手あまたならトレードで他の選手と交換した方が良いから)。引退した選手もやはりチームがもう使えないと判断した(あるいは選手自身で限界を感じた)わけで、他チームも同様に判断していた。

そして、今よりずーとレベルの差があるとされていたアメリカの野球に、そういった立場の選手が行くわけがなかった。
*例外はあります(江夏豊さんとか)

さて、球団をやめるカタチとしては、もう一つありました。
それは任意引退というカタチです。これは選手自らの意思でやめるときか、時には引退選手にも行われていたようです。
しかし(細かい事全部は知りませんが)この任意引退には他と大きく違う決まりごとがあります。
それは、任意引退を受けた選手がプロに復帰するときは、元いた球団に優先権があるということです(引退と言っても、他球団と契約できない)。

要するに、当時は選手として勢いのあるうち・伸び盛りのうちに他チームへ移籍できる方法は、ほとんど無かったのです(FAだと高卒でも最短でも10年必要)。

そして、1994年のオフに例の野茂選手の任意引退による、(いわゆる)メジャー移籍騒動が起きたのです。

これは、その年の監督への信頼関係の喪失や、FA権獲得までの年数の長さ(野茂さんの場合、最短でも32,3歳)と長年のメジャー挑戦の夢へが相まって、野茂さんが翌年のメジャー移籍を球団に直訴したことから始まりました(私の見解です)。
(この辺りは長くなるので省きますが)結局、野茂さん及び代理人(それまでは代理人などは、全く認められていませんでした)と球団の溝は埋まることなく、物別れのようなカタチで任意引退扱いのまま、その拘束の及ばないMLBのLAドジャースとの契約を結ぶ事になりました(ですから、野茂さんが日本球界に復帰する場合は今でもオリックスに保有権が存在します。野茂さんに、その気はさらさら無いでしょうが)。
そして、あの大活躍です(彼は、当時日本トップクラスの年俸3億6千万程から当時のメジャー最低保障年俸約1200万円で契約、10年後には年俸10億円以上に。彼の成功・大活躍が道を開き、後の日本人選手たちがそこに続いたのです)

結果的には「チームのエース・顔であり、日本No.1の投手を『ただ』でアメリカに獲られてしまった」(前人未到の新人から4年連続最多勝・奪三振王ほか数々のタイトルを獲得した投手です。今で言えば、松坂投手が近いでしょうか)
そして、それに(同様のカタチで)続く選手も出てしまった。

それで、さすがに機構側も焦り、MLBに呼びかけ、協定を作る事で合意し、1998年に出来たのがこのポスティング・システムです。

と、ざっと(長い!!)こんなところでほぼ間違いないと思います。


私の個人的な見解を言えば、相手の事をどうこう言う前に、閉鎖的で旧態依然としていて、選手・ファンを大事にしなかった日本野球界にもともとの原因があると思います。

本当にかなりの長文になり、申し訳ございません。
もし質問者さんがお若く、当時の経緯をご存じないのであれば、そして関心がおありならばと思い、私の記憶の限り詳しく記させていただきました(細かい点で間違いがあれば、ご指摘ください)。
ポスティングシステムの問題点を考える上でも参考にしていただければ幸いです。
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大学の授業で日本のプロ野球界について2年以上研究してきました。


その中でポスティングのことも研究したので回答します。

日本の選手と言うのは日本の球団の選手と言うことです。
日本球団の外国人選手でもポスティングにかかっている選手はいます。

導入の背景はNO2さんの回答にある通り野茂の件でももめましたが
それ以外にも1996年に伊良部が大リーグ行きを希望した際に
ロッテはパドレスの2選手と交換トレードを実施しました。
しかし、ヤンキースに行きたかった伊良部はパドレスへの入団を拒否して
パドレスが伊良部をヤンキースにトレードすることで決着しました。
それでロッテにはパドレスの2選手が入団をするという形になってしまいました。
また、1997年には現在大リーグで大活躍中のソリアーノの移籍問題で
広島球団と代理人の間で裁判沙汰にまで発展してしまいました。

そしてこのようなトラブルが相次いだのは
FA権を持たない選手の明確な大リーグ移籍のルールがないからとのことで
日本とアメリカで協議して1998年11月にポスティングが誕生しました。
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